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春におすすめのカフェ(建築)のはなし。

春になり、今までよりもカフェに行きたくなる気持ちが高まる。私のカフェ選びの基準は大きく2つ。外装内装に魅力があること、コーヒーが美味しいこと。結局、カフェに行っても内装を見ている。メニューを頼んでから、待っている間も、食べた後も。つまらない話を聞いている時も。(前に、マッチングアプリを通してあった人と全く話が合わなくて、話を聞きながら、ずっと天井の梁のことを考えていた。意外と時間が有意義に過ぎていくことがわかり、以来、そうやって時間を有意義なものに変えるようにしている。いうまでもなく、本来の目的は果たせずに終わる。そういうことをしているから、上手くいかないんじゃないかとか、そもそも相手を見つける気があるのか、とか疑問しか出てこないが、ここでは関係ないので伏せる。)

今までに色々なカフェに行った中で、特にお気に入りのカフェを、ここでまとめようと思う。都内中心に5ヶ所。初めて知ったところがあればぜひ一度、行ってみてほしい。ただ居るだけで時間が過ぎてしまう、素敵なカフェばかりだから。

(各店舗情報は、記事の最後にまとめて載せています。)


喫茶室 / Mary Jane


雰囲気たっぷりの看板

初めにご紹介するのは、フォレストゲート代官山にある「喫茶室 / Mary Jane」。去年の末にできたばかりのレストラン。フォレストゲート代官山という複合施設は、隈研吾さんの設計によるもので、ジグザクと伸びるような木材のデザインが特徴の建物。このカフェは、この施設の1階にある。

代官山駅から抜ける坂道のおかげでお店は少し地下に入っており、店内の暗めのライトがおしゃれな雰囲気を演出している。自然素材を使用したインテリアがまた良くて、土や緑を肌で感じることができる。

 美味しすぎてリピ確サンド

レストランの雰囲気は、中東の雰囲気をイメージしているそう。パリにある、中東の料理を出すレストラン。なんて素敵な響きだ・・・。
メニューの内容は、グルテンフリーに対応した体に良いものばかり。新鮮な野菜を使ったサラダや、パスタ、サンドイッチなど、美味しい上に健康的で、見た目もいいという、最高すぎるメニューが楽しめる。ボリュームもしっかりあるので、おしゃれカフェって量が少ないのでは、と思う方にもおすすめ。(私は、おしゃれに全振りした量の少ないメニューが苦手だ)

代官山駅からすぐ目の前なので、ぜひお試しあれ!

 MONKEY CAFE

12角形の外観

代官山エリアに来たら、ぜひここにも立ち寄って。ここは、見た目も内装も最高で、今私の中のカフェランキング一位に君臨している場所。(私調べ。)

このカフェの設計は、中村拓志さん(NAP建築設計事務所)によるもので、12角柱の形をしている。見た目が良い。
外装に使用されている木材は、欧州赤松。(奥州じゃないよ。)
少し赤みの強い色味と木目の雰囲気が、代官山の路地の雰囲気に馴染む。さらに、店内に続く足元の枕木は、オーストラリアの鉄道で使用されていたものを再利用しているそう。こだわりが計り知れない。なぜオーストラリアから?とか色々な角度からの疑問が絶えないが、調べる術が私にはなかったので、そういうものだから、ということにする。(我慢。)

螺旋状の内装

私がここに初めてきた時の感動は、店内のデザインを見た瞬間だった。
入ると、螺旋を描いた空間。中心はキッチンと注文カウンターになっており、周りの螺旋階段に席が並ぶ。階段に席が配置されている場所なんて初めてだ。美しすぎる。木材を使った内装に、周囲はガラス窓がはめ込まれ、そこから光が差し込んでいるのがお気に入り。先述したように、12角柱なので、窓の形が全て違う。それぞれにあったものをはめ込んでいるのも感動。手が混んでいるし、そこのこだわりがすごい。

珈琲とサンドイッチ

そして、メニューについても話さなければいけないのだが、ここのメニューは「珈琲と一緒に食べたいサンドイッチ」!何ということでしょう。
サンドイッチフリークの私としては、大好きな珈琲にあうサンドイッチなんて、魅力でしかない!このテーマにも感動している。名ばかりではなく、本当に美味しいんです、これが・・・。本当に。(しつこい)パンはふわふわだけどしっかりしていて、中のチーズのとろけ具合もたまらない。この時ばかりは、撮影はサッと済ませて温かいうちに食事をいただいた。本当にうまい。珈琲も美味しい。最高である。

このカフェは、ギャラリーも併設していて、現代アートを楽しむこともできる。建築も楽しめてアートも楽しめて、サンドイッチも美味しいって何事だろうか。私のための建物?(落ち着け)

長々と語ってきたが、とにかくおすすめなので、ぜひ一度行ってみてください。

Chacott DAIKANYAMA

いくつもの箱が重なったデザイン

同じ場所が続いて申し訳ないのだが、次に紹介するカフェも代官山にある。
次は、Chacott DAIKANYAMAを紹介したい。もう知っている方も多いかもしれないが、デザインは、nendoが担当している。nendosとは!佐藤オオキさんが代表をしているアート集団で、もう天才である。天才である。そう、天才なのである。(大事なことだから何度でも言う。)

そう、私はただのファンなのである。佐藤オオキさんのプロダクトデザインのひねりが本当にすごくて。細かく話すと話がずれていくので、ここでは話さないが、彼は普通じゃない。きめの細やかさと、その思考力が半端でない。頭の中を見てみたい。名前は知っているけど、デザインは見たことない方、名前も初めて聞いた方、ぜひ、著作がたくさん出ているので、どれか一つでもいいので読んでみることをオススメする。難しくないです、全然。大丈夫。絶対ファンになる。佐藤オオキさんのことを知りたいけど、本を読むのは嫌だ!と言う方は、青山の草月会館内にある、connel coffeeに行ってみて下さい。ここの内装はnendoのデザインなので、その雰囲気を体験することができる。この辺から少しづつnendoの沼にハマっていってほしい。


高い天井から光が差し込む

話が脱線した。カフェの話に戻るとする。そう、このChacott DAIKANYAMAはnendoがデザインした建物。今は、Chacottの本店で、バレエのレッスンや、バレエアイテムのショップ、そしてカフェとして営業している。このカフェを、今回はご紹介したかった。ようやくここへたどり着いた!(歓喜)
ここのカフェでは、美味しいケーキがいただけたり、体にいいスムージーが飲める。店内の天井も高く、さらに半地下にあるので、晴れている日なら太陽光が入って、とても気持ちがいい。おしゃれな空間で、ケーキをいただく。おしゃれな私になった気分。あれ、カフェの語りが薄いな、気のせいか。


見た目も可愛いショートケーキ

BUG CAFE

最後にご紹介するのはこちら、八重洲にあるカフェ「BUG CAFE」。このカフェは「BUG ART」というアート施設が併設になっているのが面白い。新進気鋭のアーティストたちの作品を楽しむことができる。アーティストとして活動をしている方々のサポートを行なっている施設で、行くとこちらも勇気をもらえる。

明るい店内が心地がいい

そのアート施設に併設しているのが「BUG CAFE」で、美味しい珈琲やサンドイッチ、スイーツが楽しめる。サンドイッチは具沢山でボリューム十分。ランチに行くのも、カフェで行くのもおすすめ。


自家製のプリンと作家さんデザインマグでいただく珈琲



店内は、配管剥き出しでシルバーがかっこいいデザイン。ただ、全体的に白が貴重で、BUGのロゴマークが赤なので、可愛らしい内装になっている。お店が八重洲側に向いており、大きなガラス窓からは、スーツを身に纏ったビジネスマンが行き交うのが見える。その窓にかかるBUGのロゴマークは、オフィス街の忙しい雰囲気を和らげてくれているかのよう。
東京駅八重洲口から、歩いてすぐの場所にあるので、アクセスも良好。ぜひ、八重洲口方面に行かれる際には、ぜひ寄ってみてほしい。

作業をする方もちらほら

おわりに。

ということで!春におすすめのカフェをご紹介してきました。春でなくてもおすすめなんですが。今回選んだ場所は、基本的に空間が美しい。行くだけでも楽しんでもらえるはず。さらに、美味しい珈琲と食事がいただけるなんて、なんて贅沢なんだろう。本当に贅沢な場所ばかりだ。
今回紹介した中で、行ける場所から行ってみてほしい。どこも本当におすすめです。










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