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大阪へ行ってきた話。〜大阪府立図書館編〜

1週間くらい重い風邪(?)で、何もできなかった・・・。
なんだろう、いまだに咳と味覚のぼやけ感、倦怠感が残っている。
熱はもう下がったから、そろそろ動き始めようと思って、こうして書いているわけだけど、まあ、喉がイガイガして気になっている。

そんな体調の中、2日の土曜日にイベント開催のため、大阪へ行ってきた。
行けるの?みたいな感じだったのだけど、数ヶ月に渡って準備したイベントだったし、何か「この鬱々とした感覚から抜け出さないと」みたいな感覚があって、もうどうにでもなれ、な感じで弾丸大阪へ。(朝行って終電で帰ってきた)
今回はこのイベントの話ではなくて、せっかくの大阪!と思って、行きたかった場所へ行ってきた話をしようと思う。


中之島の川沿いを歩く。

中之島エリアへ。

向かったのは新大阪からすぐ、御堂筋線で「淀屋橋駅」へ。
何を見に行ったのかというと、このエリアにある重要文化財や、現代の名建築家の作品を見に行くため・・・とかめっちゃ分かりにくい言い方をしてみた。
要するに「大阪府立図書館」と「こども本の森 中之島」を見にいった。
今回は、大阪府立図書館で、バロック様式とカフェを楽しんできたお話しをしよう。


大阪府図書館の門構え

大阪府立図書館へ。

淀屋橋駅を出ると、クラシックな建物ばかりが目に入る。まず目に入るのは、「日本銀行 大阪支店」。ここは、東京の日本銀行と同じく、辰野金吾さんの設計。見学は予約がいるから注意。
今回はそこまで時間がなく、残念ながら外観まで。次回は予約していこう。

日本銀行を通りすぎ、川沿いを歩く。オフィス街に突然現れる、歴史建造物たち。ここ住める・・・!散歩道には最高だし、川沿いにおしゃれなカフェもあるし、近くに住んでいたら、毎週これそう。初めてきた場所なのに、落ち着きぶりがすごい。地元感ある。(生まれも育ちも東京です。)
とか思っていたら、外観がもう、ネオクラシック。おもてにはオーダー(ギリシャローマ時代の装飾がある柱)。これだ。「大阪府立図書館」。
わああああ、きてしまった。目の前にすると、やっぱりこの迫力すごい。

歴史について少し話そう。

この図書館について、歴史を少し話していきたい。竣工は、1904年(明治37年)。つまり今年で100年。100年にも渡って再建とかなく、そのままあり続けているって、やっぱりすごい。
竣工当時から、「図書館」としての用途で建てられたのだけど、施主は、住友吉左衛門っていう方。住友家は大阪が発祥だから、こういうところで出てくるのは、住友家なんだね。(普段、丸の内ばっかり調べていると出てくるのは三菱だから、なんだか新鮮。)

それで、その住友さんの寄付で建てられたのが、この図書館。設計は、当時の住友建築技師長であった野口孫市(のぐち まごいち)さん。と日高胖(ひだか ゆたか)さん。びっくりするのは、この野口さんが、今の「日建設計」の始まりだそう。大変にお世話になっていた・・・!いつもありがとうございます(?)


大阪図書館の文字が右読み

建物に入っていく。

さっそく建物に入っていこう。待ちきれなくてソワソワ。
今でも、現役の図書館として使われていて、図書館の入り口は2ヶ所ある。
私は図書館利用ではないので、堂々と正面から入っていく。正面は、先ほど行ったギリシャオーダーが荘厳。大阪の中之島を歩いていたのを忘れてしまうくらい、異世界感がある。新古典様式のこの建物、何度見ても図書館とは思えない。美術館か何かか?

入り口にあるのは、「大阪図書館」の文字。右から読むスタイルがそのまま残っている。建築を見にきたら、こういう細かいところまで見るのが、自分ルール。(その1)


大階段

進んでいくと・・・
迫力の大階段。行った日は快晴だったのだけど、図書館内は、薄暗い。この薄暗さが、この館内の荘厳さを何倍にも増してくれている気がする。
内部空間は、「バロック様式」という建築様式を使われている。一つの建築に、時代も場所も異なる建築様式が使われているのも、日本の建築の面白さ。ちなみに、1974年に重要文化財に指定されている。

館内は、特別広いわけじゃなくて、こじんまりした空間に、大きな迫力ある階段が聳えている。こんな階段登って、本読めるって何・・・。本借りる前にテンションが上がってしまう。


天井のステンドグラス

階段を上がると、書庫や記念室、展示室などがあり、一般の人に開放されている。書庫については、ちゃんと本を借りる人のための部屋なので、今回は入らずスキップさせていただいた。
記念室に入るとすぐに、ファンライト(半分扇形の窓のようなもの)が目に入る。こんな形になっている窓初めてみた。薄暗い部屋に、この窓から入り込む光がなんとも言えない雰囲気を醸し出してくれている。あまり大きいとは言えない窓(装飾が大きいから、窓も大きいように見えるけど、そこまででもない)から外を少し見えるのがまたいい。


カフェの入り口

図書館は、本館とその左右に建物がある。今いる大階段は本館。この本館から渡り廊下を移動していくと、重要文化財のレトロさらしからぬ、可愛い看板が見えてくる。その看板につられて中に進んでいくと、その先にはかカフェが。これが「スモーブローキッチン中之島」。
こんなところに、おしゃれなカフェが・・・!っていうくらい突然出てくる。私が伺ったのは土曜日の10時過ぎなのだけど、予想以上に混んでいた。名前を書いて待つ。この待つ時間も、ワクワクして好き。結局入ったのは、11時くらい。30分くらいは待ったかなあ。私は、普通に待ったのだけど、オンライン予約ができるお店だった。調べていけばよかったと後悔。いく予定のある方はぜひ、オンライン予約していくべし。

このカフェ、北欧の家庭料理「スモーブロー」がいただけるお店。スモーブローって初めて聞いた。スライスされたパンの上に、旬の野菜やお魚、お肉がたっぷり乗っかって、見た目もボリューム的にも満足。使われている食材も、体に優しいものばかりで、食べていて幸せになれる。
この日はお魚のランチセットをチョイス。気になるメニューばかりで、何度でも通いたくなる。デザートも季節で変わるようで、これは人気なのがうなづける。老若男女問わず、好きになるお店だと思う。


具がたっぷり乗ったスモーブロー

今回の大阪は、本当にタイトだったのでゆっくりというかは、とりあえず見たいから行く!見たいな感じだった。今度は平日に来て、ゆっくりしたいな。図書館を出た後は、安藤忠雄さんのこどもの森へ。こちらもまた、別でメモを残そうと思う。

よければ読んでね。











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