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人生の幸福度を上げる為に大切な事〜こころの対話 25のルールを読んで〜


人生の幸福度を上げるために大切な事って何だろう??

僕は、この本を読んで、人と人が、適切なコミュニケーションを取り、それが安心感に繋がって、人生の幸福度を向上させるのだろうと感じた。今回は、この本を読んで、主観ではあるが、大切だなと感じた事をいくつか抜粋して記載していく。

現代のコミュニケーションの現状

まず、著者の伊藤さんは、現代においてコミュニケーションの大半が、キャッチボールがなされておらず、それ故に孤独や無気力状態を感じさせていると述べている。人は、「自分の話をちゃんと聞いてもらえない、否定される」という経験を積み、警戒心、不安を募らせる。また、人間は孤独を感じる事で、生命の危機も感じるので、話を聞いてもらい、敵意を感じないようにするが、同時に他の感情にも蓋をして、最悪の結果、何も感じなくなる。

自分もこれによく当てはまっていたなあと感じる(笑)。僕は、幼少期に両親に自分の気持ちを全く聞いてもらえず、押さえつけられていた経験から、「とにかく周りから好かれて、なかまはずれにされないようにしないと」と、鎧を何重にも装備していた。自分の苦痛を感じないようにしたのと同時に、喜びといった感情も封じ込み、それがなんとも言えない孤立感をつくった。

相手に話を聞いてもらえなかった経験を、本では、「未完了」と呼んでいるが、では、どうしたら「未完了」が減っていくのか。本を読み終わって、大きく3つあると僕は感じた。

その3つとは、

①まずは、自分がとにかく相手の話を聞いて、安心感ある場づくりを心がける事

②自分の解釈が、相手が思っている事と本当に正しいのか確認する事

③未完了から湧き起こる怒りや、それによってコントロールされている記憶や体験を許す事

である。

まずは、自分がとにかく相手の話を聞いて、安心感ある場づくりを心がける

人は、相手の話をちゃんと聞こうと思っていても、いかに自分を賢そうに見せるか、相手に誤解されないようにするか等に意識をとられ、相手の話を聞くことより、自分をアピールする事を優先してしまう。そのこだわりの背景には、「自分はここにいていいんだろうか?」、「自分はほんとうに必要な存在なんだろうか?」といった不安から引き起こる。この不安は、聞いてもらえなかったコミュニケーションの未完了から来ており、それにより、人の話を聞かないという悪循環を生み出している。なので、その悪循環を断ち切り、真に相手の話に耳を傾け、安心感を作り出す。

本では、こんな例が紹介されている。とある会社の社長が数十人の社員と面談し、「会社に対して思っていることはなんでも話してほしい」と伝えた。すると、最初は、表面上のことしか言わなかった社員だが、次第に不満に思っている事をたくさん話すようになった。今まで社長は、こうしろああしろとまくしたてていたので、不満を聞いて、生意気な!と怒りを感じたが、我慢して、とにかく聞くに徹した。その結果、不満だけ言っていた社員は、自ら行動するようになり、社長自身も、かつて経験した事ないほど自信が湧いてきた。

とにかく喋っていた時は、周りの社員が自分や会社に対してどう思っているかわからず、不安が大きかったのだろうが、聞く事で、それが100%分かったので、不安に感じることがなくなったのだろう。このように相手の話を自ら聞く事で、自分の中の「未完了」もなくなるのだ。

自分の解釈が、相手が思っている事と本当に正しいのか確認する

人は、相手に対して不安や恐怖を感じる時、その人ではなく、その人に対する自分の解釈により、不安や恐怖を感じる。例えば、親知らずを抜いて、痛そうで不快な表情をしている上司を見ると、部下はどう感じるだろうか。人によっては、「不快な表情をしているけど、何かミスしちゃったのかな、、」という解釈をして、不安になる事がある。そうなった時は、自分の解釈は脇に置いて、フラットに、上司に「不快そうな表情をしていますが、何かあったんですか?」と聞いてみる事が大切。そうすると、「ミスしたのかと思っていたけど、関係なかったんだ」と安心できるし、その経験を積む事で、自分の解釈によって振り回させることも少なくなるのではないだろうか。毎回できているわけではないが、これは僕も意識している事だ。

未完了から湧き起こる怒りや、それによってコントロールされている記憶や体験を許す

未完了のコミュニケーションをされた相手に対して、怒りや復讐したい気持ちも湧き起こる事もある。その気持ち自体、悪いことではないので、まずは「あ〜、今自分怒っているし、復讐したいと思っているんだな」と否定せず、受け入れてあげる。そして、復讐したい相手をまず赦す。では、どのように赦すのか。それは、相手の顔が思い浮かんだら、仕事上、家庭でもなんでも良いので、その人の人生がうまくいっているところをただ想像する。やってみると難しいかもしれないけど。もう一つは、自分自身を赦す事。自分を痛めつけたりせず、自分の人生がうまく行っているところを想像する。


ここまで読んでみて、いかがだっただろうか。相手と対話する事は、奥が深いし、学ぶべきこともたくさんある。ただ、一方的ではなくて、「対話」を繰り返す事で、駆けがけのない安心感が生まれ、それが人生の幸福度に大きく影響するんじゃないかなあと僕は感じた。この記事に書いた事以上にも、色々な事をこの本から学べるので、興味がある方は、是非読んでみてほしい。

Twitterでも発信しているので、興味ある方は、是非フォローくださいまし。


では、またまた。

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