M.J

社会的成功を収める父のもとに育ち、拗らせた私。一念発起して起業するもうまくいかずそんな…

M.J

社会的成功を収める父のもとに育ち、拗らせた私。一念発起して起業するもうまくいかずそんな時・・・ 2023年5月。母の日に左胸にしこりを見つける。 乳がんになってこそ見えてきた「生きるということ」「人間関係」「社会」「幸せになる方法」ついて正直に綴っていくブログ。

マガジン

  • ラなのかやなのか

最近の記事

乳がん→MRI=恐怖でしかない。(#7)

私の胸のしこりは乳がんだった。 J大学病院では、左胸を全摘出するのが私の場合の標準治療だという。 胸を温存するという選択肢はない。ああ、私の可哀想なおっぱい。 7月に全摘出手術をするためにMRIをしましょうと言われる。 実は、MRIをやったことがない。 第一子の妊娠6ヶ月でパニック障害を発症していた。 一時は、なりを潜めていたその不安感が、がんがわかる半年くらい前からまた強くなり、電車に乗れなくなっていた。 絶対にMRIはできない。 あんな狭いところに閉じ込められたら

    • いよいよ大学病院にて。細胞診と小さな違和感 (#6)

      2023年5月 左胸に不審な痛みがあり、念入りに触るとしこりを見つけた。 翌日15日に近所の胸専門のクリニックで乳がんを発見され、すぐに大学病院を紹介された。 「当クリニックでは、K病院とJ病院どちらかに紹介状が書けますけど、どうしますか。」と言われた。 その時、気持ちは動揺しているのに頭の中では「今後長く通うことになるんだろう」と妙に合理的に計算が働いて、通院の楽な近い方の病院を紹介してくれるように頼んだ。 後に聞いた話だが、個人クリニックから大学病院へ紹介し患者が来

      • 乳がんとわかって鹿島神宮へお参りに行く。 (#5)

        乳がんがわかってすぐに夫がお休みをとった。 真っ先に思いついたのは、鹿島神宮へお参りすることだった。 鹿島神宮の神様が、なんのご利益があるとかそういうことはどうでもよかった。 実父がこの神社を信仰していたこともあり、子供の頃からよくお参りしていたので自然と足がむいた。 神社に向かう車の中、夫相手に頭に浮かぶ色々なことを取り留めもなく話す。 なんで私ががんになったのか? 例外なく私も「なんで私が?」と思い、私だけはがんにならないと心のどこかで思っていたのだ。全く笑える。

        • 乳がんになった私と夫に起こった気持ちの変化。 (#4)

          夫は、静かに笑う。 私を見る時、とても優しくまるで観音様みたい。 外で面白いことはあまり言わない。 しかし、家族にだけは、へんてこなジョークを飛ばす。 私はそれが好き。 何か質問をすると大抵予想の斜め上いく答えで、おかしなことを言う。 学生時代は、「なにかしでかしそうなやつ」だったようだ。 30年近く経った今でもその期待は裏切らず、「なにかしでかしそうなやつ」のままで今のところ「しでかしたやつ」にはなっていない。 その普通では理解のしづらい性格(ある意味天才的な)が

        乳がん→MRI=恐怖でしかない。(#7)

        • いよいよ大学病院にて。細胞診と小さな違和感 (#6)

        • 乳がんとわかって鹿島神宮へお参りに行く。 (#5)

        • 乳がんになった私と夫に起こった気持ちの変化。 (#4)

        マガジン

        • ラなのかやなのか
          1本

        記事

          母の日の贈り物は、「しこり」を見つけてもらったこと② (#3)

          あんまり予想もしないことが起きると人って、幽体離脱したみたいに自分を外側から眺めちゃうんですね。俯瞰するってやつですか。 っていうか、幽体離脱したことないからわからないですけれど。 5月15日(月)つづき 単なるおっぱいの毛穴の炎症だったはずなのにがん細胞の特徴のある形をした影が画面に写っていた。 それは、外側の形がギザギザした丸。 斜線をたくさん無造作に書いて無数の斜線が集まって円形になったそんな形。 いいもんは、まんまる 悪もんは、ギザギザ あんまりにも単純な自

          母の日の贈り物は、「しこり」を見つけてもらったこと② (#3)

          母の日の贈り物は、「しこり」を見つけてもらったこと① (#2)

          もうすぐ、母の日ですね。 私は母の日にあまり興味がないというか、プレゼントするのは好きなのだけど、自分がもらうことにはあまり意識がなかったのです。以前はさらりとしたもので「あ、ありがとね〜」みたいな。 でも、2023年は特別なものになりました。 2023年5月14日(日)母の日 今日は、息子が友達の家にお泊まりに行った。9歳の息子は、おちゃらけ者で賑やかな子なので、高齢で産んでしまった両親からは手にあまるエネルギーの持ち主である。 静かな時間が流れる休日が嬉しくて、どこと

          母の日の贈り物は、「しこり」を見つけてもらったこと① (#2)

          乳がんになったけど、私は元気です。(#1)

          もっと違うブログになるはずでした。 でも、人生って予期しないことおこるよね、仕方ない。 たくさんネタできました。 2023年の5月に人生が一瞬で変わるような体験をした。 「がん」を告知された。 がん患者の誰もが思う「なんで私が!?」ってやつを漏れなく私も味わう。なんて傲慢なんだろう。 自分はならないって真剣に思っていた。 愚かさがむしろ愛おしくすらある。 医者に言われた時、意味がわからなかった。 雷に打たれたような、 木槌で頭を後ろから殴られたような そんなドラマみたい

          乳がんになったけど、私は元気です。(#1)

          パニック障害との共生

          先日からふたたび電車に乗れない。 私は14年前のある日、突然パニック障害の発作に襲われた。 ・ 妊娠中のつわりが本当に重くて、2週間で10キロ以上体重が落ちた。 水を飲むことすらできなくなった。脱水し、毎日病院で3時間の点滴を打ちに行く。 「なんで妊娠なんかしたんだ」と絶望し、一日中暗い部屋の中で頭をついた土下座の格好で過ごし2ヶ月ほとんど記憶がない。 秋の初めに部屋へ閉じ籠り、無事部屋から出ることができた時には街はクリスマスムードになっていた。 その後、随分長い

          パニック障害との共生

          今日は書き始め。

          結局、わたし、昔から表現者になりたかったんだよね。 みなさんは、自分を表現してますか?想いをアウトプットしてますか? 私は、この十数年できないでいました。そうすると色々な不調が出るんですよ。エネルギーが滞って、体でぐるぐるしちゃう。 体重は激増。未病の宝庫。自己肯定感の爆下がり。。。 これは、後回しにしていた自分のことを見つめ直したら、心も体も軽くなっていく私の日記です。 ・ 20代前半は、芸術家になりたかった! 美大を出てから吹きガラスを習いに行き、そのまま山

          今日は書き始め。