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のんびりゆるめなお話書き。読書感想も。 https://note.com/mika_n…

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のんびりゆるめなお話書き。読書感想も。 https://note.com/mika_novelbox/n/nf7986384c4cd

最近の記事

【読書記録】『家が好きな人』 井田千秋

 ◆家には“その人”が詰まってる。  それぞれの部屋での定点観察です。  登場人物は数人いて、おもいおもいに日々を紡いでいます。皆、独り暮らしなのですが、そこそこ年期の入った人から、初めての人まで、いろいろ。特に独り暮らしを始めるアキラさんの様子は、ベテラン独り暮らしには懐かしく映るのではないでしょうか。  各話の終わりに、部屋の間取り図があります。ササさん宅は使いやすそうだな、と個人的に感じています。憧れはミドリさん宅のロフトっぽいやつかな。でも、天井低いといややなぁ。

    • 【読書記録】『後宮小説』酒見賢一

       ◆『素乾書』は、いくら探してもありません。  素乾国の新帝誕生を発端に、後宮に集められた主人公・銀河たちの物語です。後宮なので、第一の使命は跡継ぎを産むことです。銀河たちはなかなかにデリケートな内容をくっそ真面目に学んでいくこととなります。しかし後半、国を揺るがす事態が起こります。  物語は終始一貫、歴史書のような語り口で進んでいきます。その隙のなさぶりに、読み終えた後、「素乾国」はいつの時代の国だったか、社会の資料集を引っ張り出した覚えがあります。  第一回日本ファ

      • 【読書記録】『機巧のイヴ』乾緑郎

         ◆「人」って、狂ってるかもしれない  「日下國」で生まれた機巧人形・伊武。彼女を中心にくり広げられる、人々の狂喜乱舞物語です。  「日下國」のモデルは日本。時代は、三部作通して、江戸末期から大正にかけて、でしょうか。  「伊武」は意思を持ったからくり人形です。老いない美しさ、そして計り知れない技術をその身に持ち合わせた伊武は、出会った人々を無自覚に狂気に導いていきます。本当に些細な、でも当人にとってはとても切実な思いを、伊武との出会いによって行動に移していく様は、「自分も

        • 【読書記録】『人魚の森』高橋留美子

           ◆「生きている」とは何なのか。  人魚の肉を食べ不老不死となった湧太は、まっとうな人間に戻るため、手がかりを探して旅をしているお話です。  人魚の肉は、合えば湧太のように不老不死になりますが、合わなければ命を落としたり、化け物のような姿となって永遠にさまようことになる、という設定です。たとえそのようなリスクがあると分かっていても、さまざまな理由で人は手を出してしまいます。  「永遠の命」をテーマに扱っている作品では、永遠の命というものも考えものだ、というメッセージを含ま

        【読書記録】『家が好きな人』 井田千秋

          【読書記録】『るきさん』高野文子

           ◆「大人」って、こういうことだよな  バブルも終盤に入った都会で暮らす、るきさんの日常を描いたお話です。  在宅で医療事務の仕事をし、新しい切手の発売日には飛んで行き(そう、『るきさん』には郵便局がよく出てきます)、友達の「えっちゃん」とはつかず離れずの関係を保ち、「都会の独り暮らし」を満喫しています。自分のことは自分で、でも、独りじゃない。物質的な豊かさが正義のようなあの時代では、新鮮な価値観だったと思われます。  ラストはとても軽やかです。あっけない、かもしれません。

          【読書記録】『るきさん』高野文子

          【読書記録】『神田ごくら町職人ばなし』 坂上曉仁

           ☆手塚治虫文化賞新生賞おめでとうございます!  ◆開けば、江戸職人の息づかいが聞こえるお話。  江戸の町でくりひろげられる職人達のお話です。職人さんのお話なので、制作工程や手元のアップがしっかりと描かれおり、その細やかさに圧倒されます。各話ひとつの職人に焦点を当てて展開されています。(「左官」のみ三話構成)  まだ一巻しか出ていないのですが、各話主人公の職人がほぼ女性です。それがさほど違和感なく受け入れられている世界観となっています。刀鍛冶に関しては、女が触ることを忌

          【読書記録】『神田ごくら町職人ばなし』 坂上曉仁

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          下記サイトにお話をUPしております。 現在は充電中です。 現代ファンタジーを中心に書いております。 関西弁を話すキャラがよく出てきます。 関西育ちなので、そのほうがテンポがエエもんで、つい。 ◆エブリスタ エブリスタでは、『紫陽花奇譚』が「神に仕えるキャラが登場する物語」という賞で佳作をいただきました。 ◆カクヨム あ、そうそう。 読書感想はこちらに

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          【読書記録】『あさきゆめみし』大和和紀

          ◆『源氏物語絵巻』今様  言わずと知れた『源氏物語』を漫画化したもの。「『源氏物語』を知る」という上では、スタンダードというか古典の類いに入る作品ではないかと。大和和紀先生、よくぞ描いてくださった。助かった受験生は数多くいるのではないでしょうか。  漫画の中で、光源氏が天皇家の置かれている状況を憂い、藤原氏に対して批判的な意見を考えている場面が描かれています。不勉強で、原作にこのような箇所があるのかどうか知らないのですが、もしそうなら、道長は式部に対して寛容だったな、と。

          【読書記録】『あさきゆめみし』大和和紀

          「小説を書く人に100の質問」by Web Novel Labo

          初めまして。mi-kaと申します。 Web Novel Labo様がおもしろい企画を配布されていたので、 こちらに参加させていただきます。自己紹介もかねて。 Q.1 筆名(ペンネーム)を教えてください。 mi-ka と申します。 Q.2 筆名の由来は? 本名をアレしました。 Q.3 主にどんな小説を書いていますか?(長編・短編・掌編など) 基本は中~長編かな、と。 Q.4 主にどんなジャンルの作品を書いていますか? ファンタジーとか、青春ものでしょうか。 Q.5 作

          「小説を書く人に100の質問」by Web Novel Labo