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中村佑介20周年展に行ってきました

現在、大阪芸術大学スカイキャンパスで開催中の「中村佑介20周年展」に行ってきました。

私が初めて見た中村佑介さんの絵は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのジャケットです。

「邦ロック」なんてジャンルづけされた音楽が自分のまわりで流行していた中学・高校生の頃。私の「お気に入りのバンドリスト」の中にも、アジカンはいつの間にか、当然のように入っていました。

他のバンドと比べて、明らかに目立つアジカンのアートワーク。毎回同じ人が描いたイラストで統一されているなんて、結構異色だなあと今でも思います。

それにどのジャケットの絵も色鮮やかで細かくて、観れば観るほど絵の中にいろんな世界が見えてくる。いつしか「誰がこの絵を描いているのだろう」と調べて「中村佑介」という名前を認識しました。

そして徐々に、書店や街で見かける広告なんかでも「あ、中村さんの絵だ」と目につく機会が増えていったように思います。『夜は短し歩けよ乙女』を映画館で観たときは「中村さんの絵が動いてる……!」と感動でいっぱいでした。

そんな中村さんの20周年展。あべのハルカスのエレベーターをいろんな意味でドキドキしながら乗り継ぎ(あまりの高さに足がすくんだ)、会場へ辿り着きました。

ガチャガチャでこの絵のアクキーをゲットした

中に入るとまず、20周年展のメインビジュアルの絵が目に入ります。アジカンのアルバム『ソルファ』のジャケットが活かされた絵。『君の街まで』大好きだったなあ……

シングル・アルバムの作品がずらり

最初はボリュームたっぷりのアジカンコーナーが広がります。アルバムだけでなく、シングルのジャケットも並んでいたので「これは初めて見るなあ」という作品もたくさんありました。

以降はさだまさしさんのジャケット画、音楽の教科書、『謎解きはディナーのあとで』、さまざまな企画で描かれたものなど、細かくカテゴリ分けされて展示されていました。こんなに見ちゃっていいの……?というくらいのボリューム。

森見登美彦さんコーナーたまらん

これまでCDジャケットや書籍の表紙、作品集などで中村さんの絵は何度も観てきたつもりでしたが、これほど巨大なサイズで、さらに線画までじっくり観たことはありませんでした。

大きなサイズだと当然細かいところまでよくみえるのですが、とにかく目を凝らすほどに、中村さんが題材を基に頭に描いた世界の広さを感じ、その中へ引き込まれそうになります。

それにこれだけ鮮烈な色使いの絵がたくさん並んでいるのに、1枚1枚はもちろんのこと、全体にくどさも全くない。どこまでも爽やかで「美しいな」と感じてしまうところに、不思議な感覚を覚えました。

グッズも買っちゃった

1枚でもずっと観ていられるくらいの見応えなのに、20年間で描かれた数々の作品が惜しみなく展示されている、あまりに贅沢な展覧会でした。大阪では9月25日までやっているので、気になる方はぜひ行ってみてください。

ちなみに帰りには、天王寺エリアでずっと行きたかった「喫茶コーズリー」へ。こちらも極上の渋さで最高でした。

そしてこれを書きながら余韻に浸っているうちに、中村さんイラストが表紙の音楽の教科書持っている人たちへのうらやましさがどんどん大きくなってきました……わ、私もほしいよ〜〜!笑

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