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5月に読んだ素敵な本を紹介します

毎月の本紹介、少し遅くなってしまいました。かつ、いつもは4冊読んでいるのに先月は2冊しか読めておりません……

来月にまとめようかとも考えたのですが、どちらの本からもすごく勇気づけられたので、持ち越すのはもったいないと思い直しました。その分、2冊をじっくりと紹介していきます。

あの日、選ばれなかった君へ/阿部広太郎

書店で見つけたとき「これは自分のための本かもしれない」と反射的に思いました。自分の人生の中で「選ばれなかったこと」は、数えきれないほどあるからです。

同書では「君」の生きてきた道を辿っていきます。学生時代、受験、クラブ活動、就活、仕事、恋愛など……それぞれの場面での「選ばれなかった経験」を起点に、未来に繋がる気づきを得るまでの過程を見せてくれます。

「選ばれる努力すること」は、覚悟のいることです。「努力しても選ばれない」可能性が存在する中で、本気になるのはすごく怖い。その虚しさを体感したことがあれば、なおさらです。それくらい「選ばれない」経験は重たいもので、そんな過去と向き合うのにも勇気がいります。

でもその経験を、未来への糧にする方法があるとしたらどうだろう。「努力しても選ばれなかった」経験からしか得られない、未来につながる何かがあると信じられたとしたら。

一人の人生を通じ、自分の過去に敬意を持って接すること、そして自分が歩いてきた人生の中にある「選ばれなかった経験」一つ一つと向き合うための勇気とヒントを授けてくれる。そんな情熱のこもった一冊でした。

聞く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な会話力/いしかわゆき

「そもそも私、普段の会話でちゃんと『聞く』できてるんやろうか」インタビュースキルに関する本を何冊か読む中で、だんだんと自分の中にそんな疑問が浮かぶようになっていました。

私は会話に、少し苦手意識があります。特に大人数での会話、先輩や上司といった絶妙な距離感の方との会話で「うまく話せていない罪悪感」を感じがち。とはいえ、じゃあ親しい人との会話は大丈夫なの?と言われると、ちょっと自信ないかも……笑

どうせなら誰であっても、自分が会話をする相手には心地よい気分でいてほしい。そこで、インタビューライターとして活躍されているいしかわさんの『聞く習慣』を手に取りました。そういう話、めちゃくちゃ聞きたかった!

何よりありがたいのが、著者自身が「会話が苦手」な人の気持ちを身をもって理解してくれていること。そして、仕事やプライベートなどで実践したテクニックを、成功体験とともに具体的に紹介してくれる点です。

すぐにでも挑戦できるものも多く「いろんな人と話して実践してみたいな」なんて思いも湧いてきました。会話力や社交性の低さに密かに悩んでいた自分を、とっても前向きな気持ちにさせてくれた一冊でした。


以上、遅くなってしまいましたが5月に読んだ2冊の紹介でした。今月からまた、じっくり読書と向き合う心の余裕を保っていきたいと思います!


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