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妊婦さん 夏の冷え対策が安産につながる

この記事を書いたのは7月4日。アメリカは独立記念日です。
夏の最大イベントですが、疲れたという理由で外出せずに、パーティーに出かけていく旦那と娘を見送った瞬間に意欲もりもりで仕事をする私です。

さてこれは夏真っ盛りのうちに書きたかった内容ですが、
夏の妊婦さんたち、冷え対策は十分に行っていらっしゃいますか?

ただでさえ体温が上がり、暑ぐるしい妊娠中なので、クーラーの効いた部屋で冷たいものを食べ涼しく過ごしている方も多いと思いますが、
実は夏に体を冷やしすぎてしまうと、秋冬に控えるお産のリスクを高めてしまうのです。

この記事では妊婦さんに向けた夏の冷え性対策について説明していきます。

冷えがお産に及ぼすリスク

妊婦さんの冷え性は、早産や、お産を長引かせたりなど、分娩時の様々な問題を引き起こすことが明らかにされています。

また、会陰(肛門と腟の間の皮膚)が冷えていると、分娩時に会陰裂傷や会陰切開のリスクが高まり、産後に、膣が痛んだり、体の回復に時間がかかってしまいます。(会陰を効果的に温める方法を下に書きます)

普段から体や膣を温めておくだけで、お産が楽になるんだったら、実践しない手はないですよね。

なぜ夏の冷えが怖いか

もちろん年中通して冷え対策はするべきなのですが、なぜ「夏の冷え」にこだわるかというと、私自身の経験で、夏は冷えに対して油断しやすいからです。

私は、春秋冬はかなりの冷え性で、冷え対策は万全に行うのですが、反対に夏は暑がりで(汗がかけなく頭がクラクラする)、毎年、体を冷やすような生活習慣を送っていました。

(実は現在、霜崎ひろみさんのご指導で、東洋医学に基づき体質改善を行っているところで、私の夏の不調は冷えが原因だったことが判明しました。すごく興味深いので、これについはまた別の記事で!)

そして、怖いことに、夏に体が冷えた状態で秋を迎えると、体内で持ち越された冷えが続き、秋が辛くなります。そして、気温の低下と比例し、さらに体が冷えてより症状が悪化していくのです。

逆に言えば、夏に冷える原因を取り除いてあげれば、秋冬を快適に過ごせる可能性が高くなるので、冷え性で悩む方には絶好のチャンスとも言えます。

夏の冷え性対策

6月初めに暑さでバテバテ、頭痛で悩まされていた私ですが、以下のことに気をつけてから、不思議と暑さがそれほど辛くなくなってきました。(一方、旦那は、暑いとこぼす頻度が高くなっているので、気温が上がっていることは確か。)

・火を通した野菜を食べる
生野菜もビタミンや酵素が摂取できて良いことがいっぱいあるのですが、体を冷やす作用があるので、火を通した野菜の割合を増やしました。

・果物の食べ過ぎに気を付ける
夏はスイカやさくらんぼなど果物が特に美味しいですよね!でも、果物に含まれる糖分と水分が体を冷やすので食べ過ぎはNG。特に南国の果物は体を冷やすので要注意です。私は初夏から、まさにバナナとマンゴーなど常夏の果物をたくさん食べまくっていたのですが、それを少量のりんごなどに変えました。

・冷たいものは避ける
冷たい飲み物や食べ物などは常温に戻してからいただきます。

・甘いものを避ける
甘いもの、特に白砂糖は体を冷やします。夏のアイスクリームは最高ですが、食べだすと癖になるので気をつけたいところ。たまにご褒美として楽しむ程度に。

・スムージー+パンの朝食→和食の朝食に
私のインスタグラムをフォローしていらっしゃる方はわかると思いますが、夏になってからスムージーを好んで飲んでいました。スムージーが体を冷やすことは体感しているので、秋〜春は控えるのですが、毎年夏になると、ここぞとばかりにバナナ入りのスムージーを毎朝せっせと作っていたのが、やはりまずかったようです。

また、パンに含まれる小麦は体を冷やす食材ですが、一方、ご飯と味噌汁は体を温めてくれます。やはり日本人には和食の朝食が一番合っているようです。

・お風呂につかる
暑い時はシャワーでパパッと済ませたくなりますが、ぬるめのお風呂で半身浴すると、むくみも取れて、結果的に快適に過ごせるようになります。
私はさらに効果を上げるため、エプソムソルトをお風呂に入れてます。

・クーラーが効きすぎる場所ではブランケットや上着で温める
これは、私の場合、コロナの影響により在宅になったため、幸い実践不要な事柄となりました。
例年は、冷蔵庫のような職場と地下鉄が本当に辛かったですが、それならもっと厚着すべきだったと、今になっては思います。今年も冷房の風に晒されることが多い妊婦さんは、カーディガンやブランケットでしっかり暖かくしましょう。

おすすめプラスケア!超簡単に会陰を温める方法

上記の対策で冷えない環境を作ってあげるのにプラスして、妊婦さんは会陰を温めてあげることが、安産のために非常に有効です。

会陰を温めるのは超簡単。湯たんぽなどを股に挟んで座るだけ。

適した形状の湯たんぽがない場合は、コンビニなどで売っているホットドリンク用のペットボトルが使いやすいみたいです。
ニューヨークではそんなペットボトルを見かけたことがないので、耐熱ガラス容器でもいけるかと思います。※蓋がしっかりと閉まっていることを確認しくれぐれも火傷には注意してください!

私は、日本から昔買ってきたあずきの蒸しパッドで代用しています。

繰り返して使える温めグッズはかなり重宝するので、次に日本帰省した時に買い足そうと思っています。

まとめ

・冷え性は、お産と産後を困難にする可能性がある。
・夏の冷えは秋・冬に持ち越されやすい。
・妊婦さんは会陰を温めることが非常に有益。

お産を少しでも楽にするために、上記のことをぜひ実践してみてくださいね!

プロフィール記事:
自己紹介とホリスティック栄養学ヘルスコーチの仕事について
米国統合栄養学スクールIINで学んだコンセプトについてまとめています

Instagram : @minako_wellness

参考:

「妊婦の冷え症と異常分娩との関係性」日本助産学会誌
おすすめ子宮ケア、女子の体を根底から良くする
【出産が怖いママ達へ。】陣痛の恐怖や不安がなくなる方法



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