妊娠中のコロナ感染について知っておきたいこと

デイビスみなこ（ヘルスコーチ/ウェルネスコーチ）

2020年3月29日 06:08

※こちらの記事は3/28時点の情報を元に作成しております。

妊娠中に新型コロナウイルスに感染した母親から、新生児にウイルスが感染する「母子感染」は、稀だが起こり得るとの研究報告が3月26日に発表されました。（関連ニュース）

妊娠中の方はとても不安に感じられているかと思います。
現時点でわかっている情報をまとめてみたので参考になれば幸いです。

妊娠中の女性はコロナ感染のリスクが高いのか？

American College of Obstetricians and Gynecologistsによると現時点では、妊娠中の女性がコロナに感染しやすいというデータはありません。

しかし、インフルエンザなど他の感染病では、妊娠中は重症になるリスクが高いことが判明しています。したがって、コロナに関しても同様の注意をすることが推奨されています。

妊娠中にコロナに感染すると流産や早産の危険があるのか？

これについてはまだ十分な研究結果がありません。

2002〜2003年に世界規模で集団発生したSARSでは、妊娠中に感染した女性の流産リスクが若干高まりました。

通常、妊娠中のインフルエンザなどの感染は、早産や新生児の低体重へとの深い関係性があることが分かっています。

また、妊娠初期の高熱も、新生児の先天異常など、出産時のリスクを高めるというデータがあります。

分娩時にコロナに感染していたら帝王切開をしなければいけないか？

日本産婦人科感染症学会の発表では、判断は主治医に任せるよう記載してあります。

どうやって予防すればよい？

これは妊婦さんもそうでない方も皆同じことになります。
もう飽きるほど色々な場所で見聞きしていると思いますが改めて書きます。

＜予防＞
・帰宅時、トイレの後、食事前に、ソープで20秒以上手を洗ってから流水で流す。
・手が洗えない時はアルコール消毒
・汚い手で顔に触れない
・外出を控える
・バスや電車など公共交通機関の利用を避ける
・外出しないといけない場合は他人と約1.8メートルの距離を保つ
・マスク着用
・咳、くしゃみをする時はティッシュで覆い、直ちに捨てる
・部屋をよく喚起する
・スマホや財布など外で使用するものを除菌する

＜体力づくり＞
・よく寝る（７〜8時間。妊婦さんは必要に応じてもっと）
・色々な種類の野菜、海藻、豆類をたくさん食べる
・七色（赤・緑・黄・黒・紫・白・茶）の食品を摂るように心がける
・発酵食品を摂る
・一口30〜50回噛む
・体を動かす（家事、ヨガ、ラジオ体操など家の中でできること）
・砂糖と添加物を控える
・アルコールを飲みすぎない
・体を温める
・日当たりの良い部屋で過ごす
・よく笑う
・ポジティブな思考を保つ