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ドラマ『The Curse 』

『The Curse 』というちょっぴり風変わりなドラマを観た。

意識高い系の夫婦が、環境に優しい振興住宅街を売り出そうと奮闘するお話。全10話でちゃんと完結した。

この夫婦が自らその住宅に住み、メディアと組みリアリティショーを制作する。その番組自体が家を売り出すための宣伝なので、事実とやらせが上手に混ざっている。

そんな様子が、現代風刺を効かせ描かれていた。

エマ・ストーンが、意識高い系で世間知らずなお嬢さんを上手に演じていたのが印象に残った。作り笑いがなんだか不穏な感じを演出していて上手い。

全編ずっとリアリティショーのメイキングとその舞台裏を観ている不思議な感じ。

綺麗事が散りばめられ、感情に訴えてコマーシャルする裏舞台だね。これは!!

そうこうしてるうちに、10話目に題名のとうり「のろい」を受けてしまう様子が描かれ、一気に全然違った方向にいき結末を迎えた。

観ている間、

“あー。こういう番組とかありそう。”
“こういう意識高い系いそう”

と妙に納得し、

“なんだか色々と危なっかしい!!
大丈夫かな!?”

と思ったが結局どうにもならないことがあるという風に幕を閉じなんだか納得した。

夫婦の意識高い系な雰囲気がとても痛々しく、二人とも環境や人権に配慮をやっているつもりになり、気持ちがよくなっているが意外と本質を見れていない。

最新技術を使った住宅の仕組みも、綺麗な言葉に騙されているだけで案外分かっていなかったことが分かる。

売り出そうとしてる側がそれでいいんか!?というふうに思うけど、こういう事っていろんな分野で結構あって珍しくもない気がしてしまう世の中。

米国の貧富の差。元々いた先住民との関係性とか社会構造の難しさなんかもドラマの背景としてあり、そのために誕生した意識高い系がなんとも皮肉……

あんまり地球環境のこととか考えすぎて、過激になると結局は人間自体が破滅してしまう。
そんな様子が隠喩と共に映像化されていてぶっ飛んでいたのも良かった。

個性的で、社会をテーマにした作品

連続ものではないので、観やすいと思いました。

トレーラーを貼っておきます


英語学習者は、継続して英語音声を聴いたりするのが有効です。なので、ドラマを観るのもひとつの方法です!

たまにレビューを書いています。

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