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映画『パーフェクト・ケア』

『パーフェクト・ケア』(I Care a Lot)を観た。

「ゴーン・ガール」で、サイコパスな女性を演じた ロザムンド・パイク(Rosamund Pike)が、この映画でもぶっ壊れた悪役を演じていてとても上手だった。

男嫌いで、社会に絶望していて、金が全ての女が悪徳ビジネスを立派に繰り広げる様子が面白い。
けれど、ある意味彼女は恐怖意識がなくぶっ壊れているのであれよあれよと危ない場所に行く

観ていて飽きなかった。

登場する悪役を演じるピーター・ディンクレイジ(Peter Dinklage)も、良い味を出していて話を盛り上げていた。

ワルとワルの戦いが闇の世界で繰り広げられていて、どうしようもない様子がある意味コメディ。

マーラという高齢者の成年後見人を務めている女性が、高齢者を助けるふりをして、人を騙しながら資産を取り上げ大儲けしている様子が描かれている。

順調に見える詐欺的な犯罪ビジネス。
しかし、あるお金持ちの女性を順調に確保してから、危機的な状況に陥っていく。

マーラは金銭欲が強くある意味分かりやすい女性だ。なので、世間擦れした闇の世界を歩く人物にとってはまあ非常にチョロいのだろう……

相当危なっかしいのだが、気づいてさえいなく

えーーーどうなってしまうのーーー 

という展開があれよあれよと続く。救いようのないことが爽快なほど最後まで続くのが良い。

モラルに反した悪いことはするもんじゃない

米国の社会背景と闇組織を非常に上手くまとめていて、妙にリアリティがあった。そしてクソな奴らばかり集まっている。

けれどもテンポが良く観やすい。

法制度の悪用でこういうことする人いそうだなあとも思えて、全ての登場人物に感情移入できない。クソな奴らばかりだった 笑。

けれど、それが逆に全体を客観的に観れて面白く感じる要素となっていた。

悪な奴ら同士がバチバチと争う様子がこんなにエンタメになるなんて!!

おかしなくらいに詐欺師マーラが強く、それに対抗する悪役もキレッキレ。よい役者を揃えたエンタメ作で皮肉が効いてて面白かった作品。

トレーラーも貼っておきます


英語学習者は、英語の音を良く聴いて慣れることも大切。映画を観るのも良いです。

レビューも書いていてまとまっています。


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