❄️アナと雪の女王キャスト日記❄️第6回
こんにちは!
みーあ日記には2回目の登場、有栖です。ワンダーランドに住んでいます。嘘です。
誰もが知る某有名ディズニー作品の主人公と同じ名前を持つ私ですが、今回はまた別のディズニー作品、『アナと雪の女王』のエルサを演じさせていただいております。
1月から練習を開始し、早4ヶ月が経過。本番まで残り1ヶ月を切ったアナ雪カンパニーは、先日本番と同じホールを使ってリハーサルを行いました。
今回はそのホールリハの様子をお届けします!
リハーサルが始まる前にもやることはたくさん。
まずは舞台で使用する大道具を組み立てます。
これは2幕冒頭『ヒュッゲ』という舞台オリジナル曲のシーンで登場する、オーケンの店の棚です。カラフルな模様は、美術が得意な団員たちと苦手だけど頑張った団員たちの力作✨
アナ雪は6期生新人公演という位置付けで行われる演目ですが、6期生は全員キャストとして出演するため、こういった大道具の組み立てを始めとし、音響・照明・場面転換などの裏方作業は5期生以上の先輩方に手伝っていただいています。
同期だけで作り上げるとは言いながら、先輩の力をお借りしないと成り立たない新人公演。本当にありがたい限りです。
舞台袖で行われる大道具の組み立てと同時進行で、舞台上では場当たりが行われます。
普段の練習で決めた立ち位置を実際のホールで確認し、見栄えが良くなるように調整していきます。
場当たりとその他の準備が終了したら、いよいよリハーサルが始まります。
ここからは、みーあの新人公演で舞台版アナ雪をはじめてご覧になるという方も楽しめるように、舞台オリジナル曲のうち大きなものをいくつか紹介させていただきます!
①太陽よ輝いて
物語の始まりを彩るナンバー。アンサンブルたち演じる市民が物語の導入をし、アレンデールと王家の繁栄を願って歌い上げます。この曲さえしっかり聞いておけばついていける、はず。
②愛の何がわかる
映画版には存在しなかった、アナとクリストフのデュエット曲。城から逃げ出したエルサを探すために山を登るアナと、それを手助けすることになったクリストフが喧嘩しながら進んでいく様が描かれます。
2人のやりとりが見ていてとても楽しく、筆者の個人的なお気に入り曲でもあります。ぜひご注目ください✨
③あなたを失いたくない
映画版の『生まれて初めて(リプライズ)』の代わりとして作られた一曲。
エルサとアナがお互いを想い合うが故にすれ違う様が『生まれて初めて(リプライズ)』よりも深く描写されており、人気の高い一曲です。
④モンスター
自分の力が国中を凍りつかせてしまったことを知ったエルサが、自分は人々を脅かすモンスターなのか、自分が死ねばみんなが救われるのかと苦悩し、最終的に自分の手で冬を終わらせることを決意するまでの過程が歌い上げられます。
迫り来る追手、自分の力や死への恐怖、それらを振り切ったエルサの決意。この曲によって映画版よりも深くエルサの内面が描き出されています。
独特なリズム感の曲調やハンスをはじめとした兵士たちのコーラス、幻想的に舞うフロスト(ダンサー)たちにも注目していただきたい一曲です。
⑤つのる寒さ
エルサの力によって起こった吹雪で視界がホワイトアウトした中、アナ、クリストフ、エルサ、ハンスがそれぞれの思惑を持ってお互いを探す場面。
吹雪という自然現象を、真っ白な衣装に身を包んだアンサンブルが表現します☃️
ここで紹介した曲はごく一部で、誰もが知るあの有名曲や、魅力的な舞台オリジナル曲など、まだまだたくさんの曲がアナ雪には登場します! ぜひアゼリア小ホールに聞きに来てくださいね。
最後に、私が演じるエルサという役について少しお話しさせていただきたいと思います。
全世界で人気の高いエルサの魅力、それは彼女の弱さと強さにあるのではないかと私は思います。
エルサは触れたものを凍らせる魔法の力を持った女性で、とても大人びた風格の女王。私たちとは遠く離れた存在かのように思えます。
けれど実際のところ、彼女は身に余る力に怯えるごく普通の女の子。大きな秘密を抱え、頼れる人もおらず、時に不安定な感情を曝け出す彼女の等身大の弱さは、多くの人の共感を呼びます。
だからこそ、彼女が「ありのままの自分」になろうと歌い上げるナンバー『ありのままで』は多くの人の心を打つのではないでしょうか。
ありのままの自分を好きになること。ありのままの自分を信じること。それは決して簡単なことではありません。それでも、挑戦してみよう。自由に生きてみよう。聞く人にそんな風に思っていただけるような歌声を届けるのが、私の夢です。
そしてエルサの強さについて。これこそが、舞台版『アナと雪の女王』における大きな鍵だと私は思います。
自分の存在が人々を脅かすなら自ら死を選ぼうという、恐怖すら抱かせるような覚悟。そして舞台版オリジナル曲『つのる寒さ』において、エルサはこう歌い上げます。
"Can’t run, can’t stop, can’t breathe, can’t live and I can’t die”
走れない、止まれない、息ができない、生きていられない、そして死ねない。
このたった1フレーズに、エルサの強さと弱さ、葛藤と覚悟が詰まっています。これは映画版のエルサの儚げな印象からは想像できないようなフレーズなのではないでしょうか。
エルサの揺れ動く心情、泥臭く悩んでもがく等身大の姿。それらがより深く描写されているところが、舞台版『アナと雪の女王』の魅力の一つです。
ここでは紹介できなかった『危険な夢』、そして『ありのままで』、『モンスター』という3つのエルサのソロ曲にもぜひ注目した上で、観劇をお楽しみください。
願わくば、秘密を抱え、ありのままの自分を好きになれずに苦しむ皆さんに勇気を与えられるような舞台になりますように。
この真実の愛の物語が、皆さんの心の中の氷を少しでもとかすことができますように。
〜公演情報〜
6期生新人公演
❄️『アナと雪の女王』❄️
2024年5月26日(日)
@池田市民文化会館アゼリアホール 小ホール
第12回公演
🇫🇷『1789-バスティーユの恋人たち-』🇫🇷
2024年7月14日(日)
@なるお文化ホール
両公演ともに完全予約制・無料
❄️ライター紹介❄️
❄️名前:有栖
❄️役割:エルサ、副ディレ、翻訳セク長、舞台美術セク長、歌セク
❄️最近の口癖:アイス食べたい🍨
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