見出し画像

父と娘の珍介護道中(日記的エッセイ 2010〜2022) 時々、母のこと、故郷のこと、自分のこと EP15

エピソード15
避暑気分で実家に滞在し大磯を楽しむ

2013-07-15

7月頭はロンドンお一人様出張でバタバタ。
帰国してすぐ、悪天候やスケジュールが合わなくて延びのびになっていたスキューバ・ダイビングの2度目の講習に。
前回から1ヶ月以上空いてしまったので忘れていることばかりだ。
時差ボケと暑さも手伝って、頭も体もあんまり働かないない感じだったけど、なんとか気力で頑張りCカードを取得することができた。イェーイ!! 

そうそう、講習場所の初島に行く船の中で、テレビ撮影に来ていたアダモちゃんこと島崎俊郎さんが記念写真に気さくに応じてくださった。
そんなこんなで、7月11日の母の祥月命日には何もできなかったので、翌12日、父のご機嫌伺いのついでに、実家に立ち寄り、母の笑顔の写真に会ってきた。
毎年命日の頃には、実家の庭の隅で、カサブランカの花が満開になる。

それは、両親が長野に旅行に行った際に買ってきた球根から育てたもの。
と、5年前に母が亡くなったとき、その花を仏壇に飾ろうとしていた父がポツンと話してくれた。
なぜ長野でカサブランカなのか、その詳しい状況はいまだ父に聞ききれていないけど、とてもいい思い出の象徴であることには間違いない。
だから、私は毎年その花が咲くのが楽しみ。
そして、今年も咲いたよと母の笑顔に報告した。

2013-08-07

毎年真夏は、5日間ほど避暑をかねて実家の大磯に行って仕事をしている。
大磯は昔とほとんど変わらないのだけど、ポツポツ新しい店ができたり、
また歳を重ねると違った視点で見られるということもあり、まぁなかなか面白い。今回の滞在は明日の午前中までなので、取り急ぎ、見たものをまとめてみた。

まずは、お隣さん。
着いてすぐにご挨拶にうかがうと、おじさんが自慢のゴーヤをもいでくださった。さすが園芸好きのおじさんだけあって、お店に出せるほど立派にできている。
ゴーヤチャンプルーにして早速いただいた。
もう長くいる猫ちゃんは、いつも素っ気なかったのに、最近お歳を召したからか、私を見つけると向こうからスリスリ寄ってきてくれる。
これがとってもうれしい。お腹を見せて大あくびまでしてくれました(笑)。

朝のお散歩はもちろん、徒歩2分の海。日曜日はサーフィン大会で賑わってた。
昔はなかったシャレオツな海の家もたくさんできていた。
幼い頃の遊び場だった照ヶ崎の岩場は、いまや海水を飲む珍しいアオバトの飛来地として有名になり、カメラマニアが集まっていた。

1日だけ、なーんにもない大磯の駅から取材で東京へ。
前にも言ったかもしれないけど、駅構内に広告がいっさいないって素敵でしょ? 私が小学生の頃、全国のきれいな駅コンテストみたいなのがあって、大磯は二位だったと記憶してるんだけど、ホントかな。
でも、それ以前も以降も、看板が立つということがないのだから、やっぱり代々の駅長さんがそういうポリシーをちゃんと受け継いでるということなんでしょう。素晴らしい。

早起きして散歩で海のエネルギーをもらうせいか、午前中に仕事がバンバンはかどっちゃう。なので、自分への慰労をかねて、ランチは外で。
港にある「めしや」の生しらす丼は、ご飯の上に2センチ以上の厚みで、
こんもりとあのねっとりとした生しらすが乗っていて、実に旨かった。
お値段は観光価格だけどね。
開店の11時半前に20人ほどが並んでいたので、たぶん、1時間もたたないうちにメニューは完売しちゃったんじゃないかな。

日曜日には、父も里帰りをし、弟家族と近くにいる叔母も集まって楽しく会食。
いつもながら、魚浅のカンパチはまことに美味しうございました。
散歩してる中で、同級生や先輩や、知り合いのおじちゃんやおばちゃんや、
いろんな人たちと久しぶりに会って、昔と変わらない調子で言葉をかわし、いろんなことを思い出したりもした。

少なくとも午前中は、海風が通って冷房もいらず。いい気分転換。
今日はこれから城山公園にでも行ってみよう。
みなさんもぜひ一度、大磯に遊びに来てください。って、なんかふるさと観光大使みたいになっちゃった(笑)。

アダモちゃんと。徒歩2分の海へのトンネル。看板のない大磯駅。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?