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保育士的読み方のススメVol.1 『11ぴきのねこ』 馬場のぼる

保育士養成をする中で、この絵本はこう読んでほしいな、と思うことが度々あります。そして、こう読んでほしい、と思うような絵本はとてもいい絵本、すなわち、子どもたちと楽しめる絵本だと思うのです。そんな絵本を読み方も含めて紹介したいと思い、少しずつ書いていくことにしました。最初は『11ぴきのねこ』です。シリーズになっていますから、ご存知の方も多いのでは?

表紙には、ねこの絵が書いてあります。『11ぴきのねこ』なのですから、当然、11ぴきいると思いますよね。みなさんは、ちゃんと数えたことがありますか?

こどもたちと一緒に、数えてみるといいです。1ぴき、2ひき・・・なんと、10ぴきしかいないのですよ。おかしいね、あとの1ぴきはどこだろう?

あっちかな、こっちかな、お部屋の中を指さすと、子どもたちもきょろきょろと辺りを見渡し始めます。そのときに絵本を裏返して、こんなところにいた!と言うと、子どもたちは目をこらしてみると思います。そして、気がつくのです・・・あれ、他の10ぴきとなんだか違うね。

えらそう、寝てる、それだけかな・・・違うんです、もようが。このねこだけ、しまもようのとらねこなんです。絵本を読み始めるとわかるのですが、このねこ、とらねこたいしょうといって、とってもいばりんぼなんですよね。

表紙だけでこれだけ楽しめるのだから、中身はほんとに面白い。おおきなさかながうたう、ねんねこさっしゃれのうたを、子どもたちとうたうのもいいですね。ねんねこさっしゃれねこにゃんにゃん、いぬわんわん・・・これは別の絵本(『ねんねこさっしゃれ』)の言葉ですが、子どもたちと作ってもいいですね。劇遊びにもピッタリ!

『11ぴきのねこ』のシリーズ、たくさんあるので紹介しきれませんが、みなさんは、どの本が好きですか?ころっけがでてくる『11ぴきのねことあほうどり』も面白いですね。ちなみにわたしが一番心惹かれるのは『11ぴきのねこふくろのなか』です。


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