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矯正歯科を探すのに25年かかった話

今回は建築も庭もハーブも関係ありませんが、ウェルビーイング→ヘルスケア→デンタルケア、歯は大事ですよねということで。

なぜ矯正歯科を探すのに25年もかかってしまったのか、それはひとえに「健康な歯を抜きたくない」というオモイからでした。それがこんなに長くかかろうとは、、、結局相談した歯科は20件以上、検査やらなにやらで、〇十万を費やしてしまいました。

もう矯正はあきらめようかという時、友人の友人の紹介で素晴らしい矯正医に出会うことができ、ムダに詳しくなってしまった矯正に関する質問にすべて完璧に答えてくれて、結果的に非抜歯で納得のいく矯正治療を始めることができました。私にとっては25年の戦いに幕を下ろせた、そんな瞬間でした。今回はそんな矯正歯科医の選び方や体験談についてご紹介したいと思います。


私の症例について(叢生)

私は現代人に多いと言われる、顎が小さく歯が並びきらない叢生(八重歯)で、最初に相談した歯医者では当たり前のように第四臼歯上下4本抜くと言われました。

本能的に歯を抜くのは絶対嫌!と思っていたところ、「歯は臓器」という博多の歯科医の著書を読み、丁度その頃、ホリスティック医療を勉強していたこともあり、やはり歯をむやみに抜くのは良くないと強く感じたのでした。

そこで非抜歯の歯科医を探して相談するのですが、第四臼歯は抜歯しなくても親知らずは抜くように言われます。ただ私の親知らずは、横向きに埋没しており、かかりつけ医には「生えてこない可能性が大きいので無理に抜かなくても良いし、抜くには大学病院で入院かつ神経に当たる可能性が高いので痺れが残る可能性あり」と言われ、それは嫌だし、第四臼歯を抜くより親知らずのがもっと嫌だ、ということで最初の沼にハマりました。

歯を抜くVS抜かない

非抜歯をうたう先生は、「海外では抜かない治療が主流であり、健康な歯を抜くのは古い治療であり、歯はそれぞれに役割があり意味がある」と言い、非抜歯治療に警笛を鳴らす歯科医は「非抜歯にこだわると、スペースの無い顎に無理やり並べることになり、歯茎からはみだしたり、最悪噛むことができなくなる」という。

この頃は、非抜歯治療をうたうクリニックがどこも高額でかつ先生がだいたい超個性的(個性的をとおりこしてサイコパスみたいな人もいた)だったので疲れてしまい、これはもう抜くしかないかなと腹をくくりました。

海外で非抜歯が主流、というのは落とし穴があり、欧米人の顎とアジア人の顎の骨格は違う為、アジア人の場合は非抜歯では難しいケースが多いのも事実。というのが実情でした。

ただ抜くとしても、どの歯を抜くのか?というのも大事で、これまた先生によって全然違う見立てなのでかなり混乱しました。この話だけでもかなり長くなるのでまた別の機会にでも書きます。

歯を抜くことのデメリットは、歯が引っ込み過ぎて老け顔になりやすいということと、口腔内が狭くなることで、舌が納まるスペースが小さくなり、本来上あごに付いてないといけない舌が落ちやすくなるということもあげられます。現代人は舌が落ちている人がほとんどらしいのですが、このことによる弊害も多くあり、これについても別の機会に書きたいとおもいます。

ワイヤーブラケットVSマウスピース

ところで、25年のあいだにマウスピース矯正というのが広まり、最初に知った時はなんて素晴らしい矯正方法だろうと思いましたが、このことが後々さらに迷う原因ともなりました。

マウスピース矯正のメリットは、
・透明なので矯正しているかほとんど分からないので審美的に良いこと
・ワイヤーより値段が安い
・歯を精密に3次元的に動かしやすい
・歯磨きがしやすい(外せるので)
マウスピール矯正のデメリットは、
・食事のたびに脱着するので面倒
・大きく動かしたり、難しい症例には不向き
(と言われるが先生次第ということが後々分かりました)

ワイヤー矯正のメリットは、
・面倒な脱着が無いので強制的に矯正が進む安心感
・歯を大きく動かしやすい
ワイヤー矯正のデメリットは、
・ワイヤーが目立つので審美的に気になる
・歯磨きがしづらいので、虫歯や歯周病のリスクがあがる
・動かす支点が必要なので、ボルトを埋め込みゴムがけをするケースが多い
・かみ合わせによっては外れやすく、ワイヤーで口腔内に傷ができる

後戻りのしやすさについて

矯正した人の話で、後戻りしてしまったというのを度々聞くことがあり、非抜歯だと後戻りしやすいのかな?と思ったのだが、先生によると、後戻りのしやすさは、動かすスピードにによる、とのことでした。なので非抜歯だろうが抜歯だろうが、なるべくゆっくり動かすことで後戻りはしにくいとのこと。早く動かし過ぎると、歯根吸収といって、歯根が短くなってグラグラしやすくなる原因になります。ある先生は4年ぐらいかけて動かすのが本当は理想、とも言っていました。

噛み合わせと歯の直立

歯は単に並べば良いということは無く、噛み合わせの良し悪しが身体全体の健康に大きく影響するということが近年では常識になりつつあり、その中でも簡単に見分ける方法として、下あごの歯が真っすぐに直立しているかという事です。直立した下の歯に対して上の歯がしっかり噛み合っていること、上の歯の歯根はやや内側に入っているのが理想できな噛み合わせです。さらに欲をいえば、奥歯の噛み合わせのヒダが精密に合っているのが理想です。

私の場合は下の歯が全体的に内側に傾いていたので、これらを直立するように矯正すると自然に整えられ、綺麗に並ぶという計画です。

ホームページで探す落とし穴

紹介してもらう場合も、検索して探す場合もクリニックのホームページは見ると思いますが、このホームページが意外と落とし穴だったとおもいます。たいていのクリニックは矯正の治療例などを掲載しているケースが多いですが、じつはこの治療例というのを本来掲載してはいけないようなのです。

素人からすると、ビフォーアフターがあったほうが分かりやすいのでついついそのようなクリニックを見てしまいますが、ちゃんとした矯正歯科ほどルールを守って掲載していないのでホームページ自体がとてもあっさりしています。

また検索でトップに出てくるようなクリニックはSEO対策などマーケティング戦略をしていることが多く、大体がハズレでした。

実力や評判の高いクリニックは、紹介だけで成り立つし、通っている人は家族や友人以外には教えたくないというのが本音かもしれません。長年通っている整体も今まで30軒以上試してみて、通っているのは2軒ほどですが、そこも検索では出てきません。やはり信頼できる方の紹介が一番だとおもいました。

良い矯正歯科の見つけ方

上記のこと以外に、見極めるポイントとしては検査機器は何を使っているかということです。レントゲンだけでは、歯根の状態などを細かく判断することが不可能なので、CTがあることは必須だとおもいます。また、歯型を取るのに今は口腔内カメラで3D画像が簡単に撮影できるのでそれらの機械があるかどうかもポイントです。矯正計画を動画でしっかり見れるとイメージもできて安心です。

以上まだ矯正を初めて数か月ですが、私なりの体験談をお伝えしました。おかげさまで矯正がとても楽しいです。参考になれば幸いです。


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