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注目の和のハーブ「クロモジ」

最近耳にすることも増えたと思いますが、和のハーブ「クロモジ」の効果・効能や育て方についてご紹介したいと思います。クロモジってどんなの?とピンとこない方、ちょっと高級な和菓子に添えられている楊枝、あれです。養命酒にも入っているんですよ。

クスノキ科の落葉低木のクロモジの名前の由来は、諸説ありますが緑色の樹皮にできる黒い斑点が文字の様だからというのが割と定説の様ですが、実際に樹皮は若いうちは綺麗な緑色でとても鑑賞価値があります。成木になると褐色になりますが、葉や花もとても綺麗なので、近年庭木としても見直されています。トップ画像は右側がクロモジで江東区の高齢者施設の設計で植えさせてもらいました。

花は3~4月に品の良い黄色い透明感のある花が咲きます。とても爽やかな雰囲気ですよね。いかがでしょうか?桜のように先に花が咲いて後から葉が開くため、開花時はクリームイエロー一色で華やかな雰囲気になります。

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クロモジは葉をお茶にして飲んだり、枝と合わせて入浴剤などに使われてきました。生薬名を鳥樟(うしょう)といって養命酒や漢方にも使われています。有効成分はテルピネオールやリナロールなどで、お茶として摂取すると胃腸のバランスを整えたり、喉の炎症を抑えたり、血圧を下げるなどの効果があると言われます。

また入浴剤として利用すると、肌の炎症や神経痛、リウマチなどに効果があると言われています。またその香りはとても豊かで、優雅で気品があり日本産精油の中では一番と評されることも多いです。柳田國男は「神樹篇」のなかで「日本の香りの象徴」として位置づけています。

是非気になる方はクロモジを育ててみてはいかがでしょうか。

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