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産褥期3〜

こんにちは!
NPO法人マドレボニータ養成スクール生の杉村美穂(みーちゃん)です¨̮♡︎

今日は課題図書の一つである『産褥期3』という本をご紹介したいと思います。

この本は現在マドレボニータでインストラクターとして活動されている吉田紫磨子さんが作られた書籍です。
私自身、この養成に入るまで読んだことがなく、今回の課題図書になったことがきっかけで読ませていただきました。

この本は紫磨子さん自身の産後の日記と伝えたいリアルを盛り込んだ著書になっています。

今回はその中から私が気になったフレーズを一部抜粋、要約してお伝えしたいと思います。

産後の社会的背景(P7〜)

『妊娠したら母子手帳が役所で配布され、妊婦健診料の補助があり、出産育児一時金も国民保険で42万円支払われます。ところが、出産後に自治体から送られてくるのは、子供の予防接種のチケットのみ。社会で「出産後の女性」をサポートする仕組みはなく、つまり、出産後の体の回復については、ずっと自己責任に委ねられている状態です。』

私自身、2人目を出産した時にマドレボニータの産後ケア教室に参加するまで「産後ケア」という言葉を意識したことはありませんでした。
むしろ、「産後ケア」とは周囲に協力してもらえる方がいない方が利用する事業程度にしか考えておらず、自分は利用することのないものだと思っていました。

産院で出産後にある程度説明されるものの、「大変な時は利用して下さい。」程度の説明だった気がします。産後の方全てに必要なものという認識は無く、それくらい、「産後ケア」という言葉が身近にはないものだったのです。

出産前から周知され、出産後に当然のこととして「産後ケア」が産後女性に行われる仕組みが出来れば、全ての産後女性の心と体の回復がサポート出来ると感じています。

養生の定義(P 10〜)

『一口に「産褥期の養生と言っても、とらえ方は人それぞれです。なぜ人によって養生の仕方が変わるのか?ずばり、産後の体のダメージが外からは見えないからです。他人にはもちろん、自分でも傷が見えないので、痛みがある程度治まると、回復した気になります。ゆっくり休んでいると「怠けている」気がして、家でできる家事、育児に少しずつ手を出してしまいます。産後は内臓にダメージを負っている状態です。病後と同じくらいの養生が必要です。骨盤に負担をかけないように横たわり、内臓に負担をかけないように消化のいい食事をする。新生児がいる生活で徹底するのは難しいので、妊娠中から養生に専念できる環境を準備する必要があるのです。』

私は帝王切開での出産だったので、比較的「傷が痛い」とかわかりやすい体の痛みがあったので、周りの理解も得られやすかったですが、経膣分娩の方だと伝わりにくい部分もあるのかもしれません。

痛みがない=回復しているわけではない事を、全ての方の当たり前になって欲しい。

そして、一般的な病気と同じで退院したらゴールでは無い。そこから日常生活に戻るまでには時間を要します。社会復帰する為にはさらに心と体の準備が必要なのです。その準備というのが体力や筋力を戻すこと。

傷いた体を治して今までと同じ生活が送れるだけの体力と筋力を戻していく必要があります。その為にリハビリが必要なのです。

産後も一般的な病気や怪我も同じ。傷ついた体を動ける状態まで休めて、その後は日常生活が送れる状態になる為のリハビリをする。
その流れを社会全体の「当たり前」にしていきたいですよね。

産褥期の女性はガラスの骨盤、ガラスのハート(P15〜)

『産褥期の女性の骨盤は、不安定でガラスのようなものです。同時にハートもガラスのように繊細です。なおかつ、正気ではないながらも、この時期のことを執念深く(笑)記憶しています。だからこそ、この時期のパートナーシップが一生を左右すると言っても過言ではありません。子どもたちが巣立った老後にも、仲良く2人で寄り添うために、産後にまず寄り添って。老後より産後です。』

正気ではない(笑)、確かにそうだなと感じます。

私は2人目を出産後里帰りしたのですが、その時ホームシックの様な状態で夕方から夜にかけて毎晩泣いていました。

実家で母からのサポートを受けていたにも関わらず、家に帰りたくて仕方がなかった。実家のすぐ隣に住んでいる兄の家を見て、家に明かりが付いて笑い声が聞こえてくるのを聞いて「良いな。なんで私は家族(夫)と離れ離れなんだろう」と毎晩思って泣いていました。
つまり、羨ましくてしょうがなかったのです。最後は夫に「帰りたい〜」と泣きついていましたが(笑)

ご飯も洗濯もしてくれて、時には寝かしつけもしてくれていたのに、それでも家に帰りたかった。その時の私の精神状態でそんな状態でした。
今なら上げ膳据え膳で甘えるのに。

でも、それくらい気持ちも不安定になるんですよね。

毎晩、寝不足に悩んだり泣き止まないぐずぐず状態に疲弊していると心が不安になり、安心する場所に帰るたくなる。

私にとってはその時の安心出来る場所が夫の側だったのだと思います。

産後の心って不安定な橋の上に1人で立っている様な不安定な状態なんではないかと思います。
そんな時にそのグラグラな状態を支えてくれたり、命綱の様に常にそばで繋がってくれると安心して真っ直ぐに保たれるのではないかと思います。


産後のことって本人ですらよくわかっていなかったり、自分自身も気づかないまま心も体も無理をしていたりします。

産後女性自らがSOSを出す事を待つのではなく、SOSを出さなくてもサポートしてしてもらえる仕組みが出来、全ての産後女性が心と体のケアが出来る場所を作っていきたいです。

その為にも、これからインストラクターとして「産後ケア」を広める活動を頑張っていきたいと思います。

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