みほ

長いこと受けていたカウンセリング、箱庭療法から、今の学び(自分と向き合う個人レッスン&…

みほ

長いこと受けていたカウンセリング、箱庭療法から、今の学び(自分と向き合う個人レッスン&クリアランスメソッド)に至るまで。 たま~に詩も書きます♡

最近の記事

夢日記

PTSDの症状のひとつの睡眠障害がひどく、眠りが浅かったり、途中覚醒が多かったからなのか、カウンセリングを受けていた頃、よく夢を見ていた。 阪神淡路大震災のとき、眠っていたために家族を助けられず眠っていた自分を許せなくて、不眠になった人の話をカウンセラーから聞く。 わたしも加害者と一晩中ずっと一緒にいたとき、一瞬でも眠ってしまった自分を無意識に責めている自分がいて、不眠になっているかもということだった。 フロイトの話では、意識は氷山の一角でしかなく、あとは海面の下(無意

    • 詩「御手のなかに」

      わたしの中の 一部がえぐられて そこから赤黒い血が 流れ落ちていく こんなにも深手を負いながら 進む道はあるのだろうか そこには人間の考えは及ばず 全ては神さまの御手の中にある 「わたしの中」シリーズ

      • 詩「積み木」

        わたしの世界が ひとつひとつ積み上がっていく 小さな子どもが 積み木を積み上げるように ただ そうしたいから 積み上げることを ただそれだけを 純粋に楽しむ

        • noteに投稿し始めて1ヶ月。 書きたかった性被害のこと、カウンセリングのこと、書きためていた詩を投稿できて、とても嬉しい気持ちでいっぱい♡ noteには自分の深いところを書こうと決めている。 他のSNSもそれぞれの良さがあり、自分の中で使い分けている。 やっぱり書くことが好き♡

        夢日記

        • 詩「御手のなかに」

        • 詩「積み木」

        • noteに投稿し始めて1ヶ月。 書きたかった性被害のこと、カウンセリングのこと、書きためていた詩を投稿できて、とても嬉しい気持ちでいっぱい♡ noteには自分の深いところを書こうと決めている。 他のSNSもそれぞれの良さがあり、自分の中で使い分けている。 やっぱり書くことが好き♡

          詩「種まき」

          目の前の 雑草をとることに 追われてしまって どんな花を植えようか なんの種をまこうか そんなことを すっかり忘れていた いつの間にか きれいになっていた 地面を見て ようやく思い出す 大切に箱にしまったままの 種を取り出して この真っさらな大地に わたしだけの種をまく

          詩「種まき」

          区切りがついた先に

          性被害に遭ってからのことを書こうと思い、12本の記事にした。 折を見て、マガジンにまとめようと思う。 読んでくださった方々には本当に感謝です。 30年分の思いを書くのにもっと時間がかかったり、記事も大量になるかと思ったが、予想に反して書き出してから1ヶ月で「あれ?もう終わった?」と自分でも拍子抜け。 そんなことを今学んでいる方に話したら、自分の中で癒しが完了していたからとフィードバックしてもらった。 自分が思っていた以上に回復していたのだと気づき、ようやく「被害者のわた

          区切りがついた先に

          詩「あらがうもの」

          わたしの中の あらがうもの そのひとつひとつを 丁寧に感じて 抜けていく 手放すというより ただ抜けていく 抜けた先には 静かな世界が広がり わたしの中は 穏やかになっていく 台風の荒波のような内側が 湖面の静けさとなる 水面に広がるその静けさは わたしの中に広がっていき わたしだけのものになる 「わたしの中」シリーズ

          詩「あらがうもの」

          母の日に想う

          性被害に遭ったわたしは、もう男の人を好きになったり、愛したりすることはないだろうと思っていた。 たとえ好きな人ができたとしても、身体はどうだろう、体感はどうだろうと不安は尽きなかったが、カウンセリングも終盤に差し掛かったところで夫となる人と出会う。 結婚に関してはなんの迷いもなかった。 夫に過去のできごとを話したが、特に動揺した様子もなく、そういう経験をしたわたしが自分には必要なんだというようなことを彼が言ったのを覚えている。 最初の子を流産したときは、つくづく女性と

          母の日に想う

          一泊二日のグループワーク体験

          通常のカウセリングのほかに、年に1回泊まりがけで行うグループワークにも参加していた。 「ファンタジーグループ」というグループワーク。仙台、東京、京都、松山の4ヶ所で開催されていて、わたしはいつも仙台に参加していた。 わたしの心の傷を回復するために、とても重要なものだった。 さまざまな臨床現場で用いられている技法らしいが、仙台は主にカウンセラーやセラピストなど、人を援助する仕事をしている人のリフレッシュトレーニングとしての位置づけが大きかった。 数人のグループに分かれて、

          一泊二日のグループワーク体験

          詩「あぶりだし」

          わたしの中にある わたしでさえ 触れるのが怖かった 心の奥底にあるもの それをあぶりだしていく いったんあぶりだしたら あとはただ 受け止めていくだけ わたしの中に あったものだから あなたはもう要らないと 切り捨てることはしない わたしを守ることに必死で 不器用な存在 わたしの大切な 愛するものだから わたしの一部だから もう一度 わたしの中に戻していく 「わたしの中」シリーズ ほかのSNSに投稿した詩を加筆、修正したもの。 そのときどきで、自分の内面の微妙

          詩「あぶりだし」

          Break time ~ちょっとひと休み~

          ここまで書いてきて、思うこと。 自分が性犯罪の被害者だということをこうして書けるようになったのは、自分がたどってきた道を直視できるようになり、受け入れられたから。 そして自分をより愛せるようになったから。 それは30年という年月を経たこともあるし、その時々で必要な人と出会えたことも大きい。 書いていくにつれ、自分の中が穏やかになっていく。 「癒されていく」というより「浄化していく」と表現した方が合っているかも。 滞っていたものが流れていく。 もともと自分の中にあったものだ

          Break time ~ちょっとひと休み~

          箱庭療法で動き出すもの

          カウンセリング室はマンションの一室にあった。 片側の壁一面に作り付けられた棚に、ミニチュアがびっしり並んでいて、部屋の一角に箱庭療法の箱が置いてある。 カウンセリングのとき、カウンセラーがわたしの様子を見て、箱庭療法を取り入れていた。 言語化できない無意識下の領域、伝えきれない思いや気持ちを箱庭の中で表現していく。 カウンセラーが見守る中、安心感に包まれて自由に表現できるよう、カウンセラーとの信頼関係は必須。 できあがったら、まずはそれをそのまま受け止め、そしてフィード

          箱庭療法で動き出すもの

          ムーンカレンダーとバイオリズム

          カウンセリングを続けていくうちに、わたしの体調の波を見て、カウンセラーがムーンカレンダーのサイクルと似ているかもと教えてくれた。 そのとき初めて、月の満ち欠けが心身に影響を及ぼしているということを知った。 それから身体のバイオリズム、月経周期などを記録するようになり、月の満ち欠けがどんなふうに自分の心身に影響しているかを観察するようになった。 これが現在、好きで学んでいる星読みのきっかけになっている。 最初は、満月や新月にはどんなふうに過ごしたらよいか、上弦・下弦の月

          ムーンカレンダーとバイオリズム

          カウンセラーとクライアントの間にあるもの

          長い付き合いになるカウンセラーと出会ったのは、ある電話相談員の養成講座だった。 性被害に遭ったわたしは死んだも同然だと思っていたので、それなら誰かの役に立つ生き方をしようと決め、福祉の仕事をしたり、ボランティアをしたりしていた。 わたしでも役に立てるかな…と応募した電話相談員。 グループごとに分かれての研修で、わたしの班の担当カウンセラーが彼女だった。 研修が進む中で、やはり見抜かれた。 「あなたは抱えている問題が大きすぎて、この先には進めない」 それは自分でもわかって

          カウンセラーとクライアントの間にあるもの

          禊(みそぎ)の行為

          カウンセリングには2週間に1度のペースで通っていた。 それが自分を立て直す一縷の望みだった。 「わたしはけがれてしまった」 この感覚は拭い去ろうとしても、そう簡単には拭い去れない。呪縛のようだ。 通い始めて3ヶ月くらいたったころ、カウンセラーが強くすすめてくれたのは、最初は形式的かも知れないが、禊(みそぎ)の行為だった。 それは温泉に入ること。 頭までざぶんともぐり、あとはゆっくりつかる。新しい自分に生まれ変わる日として、温泉に行く日を毎月、自分の誕生日にするといいこと

          禊(みそぎ)の行為

          それでも生きる意味はある

          性犯罪被害に遭い、カウンセリングに通うまでの4年間がもっとも苦しい時期であり、もっとも空白が多い時期でもあった。 PTSDの症状やそれに付随した症状はいろいろあった。 感覚の麻痺 睡眠障害 月経不順 記憶の断片化 解離状態 抑うつ状態 希死念慮 フラッシュバック etc 「死にたい」のではなく「自分の存在自体を抹消したい」だった。 死ぬということは、その直前までは生きていたわけで、生きていた形跡がある。それすらも消したい。 母親の胎内に存在していたことすらも抹消したい。

          それでも生きる意味はある