見出し画像

マーケティングに興味を持った私が人事に異動をした理由

お疲れ様です。
みほ(https://twitter.com/miho_career)です。

最初の投稿は何にしようかを考えていたのですが
私のやや謎めいたキャリアについてお話したいと思います。

(営業ですか?人事ですか?マーケターですか?広報ですか?など見る人によって色々言われますが、経験職種は営業、そして人事が主です)


私のTwitterでは、
みほ@人と組織を伸ばすひと
というアカウント名で、

というツイートを固定ツイートにしています。
(2021年10月18日現在)


なぜこのようなアカウント名で、
このようなキャリアになったのか。


マーケティングに興味を持った先が人事への異動というところも含めて、興味を持っていただける方も多いので、ここで解説したいと思います。


転職や異動を考える際や、今後のキャリアを考える際にお役に立てると幸いです。


営業職を選んだ理由

まず、そもそもなぜ営業職を選んだのか。
結論から言うと、消去法です。

学生時代、そして新卒の就活の時から「やりたいこと」があったことは一度もなく、進路を選択する時は、相対評価で良いものや、嫌なものを排除していって残ったものを選択するという人間でした。

そんな私が営業を本気で頑張ろうと思ったのは、医療系人材紹介会社に入社し、看護師の人材紹介のCA/RAを始めた2014年。

当時は前職を退職し、元夫の転勤で札幌に転居していました。地方ということもあり、「女性で年収450万円以上稼げる仕事」を条件で探したところ営業しかありませんでした。

なぜ年収450万円以上稼ぎたかったのか?というと、経済的に自立した女性でありたいという想いがあり、だいたい下限でこのくらいは必要だろうと思ったからです。

つまり、営業職を選んだ理由は、単純に自立するという目的を叶えられる、ただそれだけで、熱い想いなどは、この時は特にありませんでした。

営業力で売れる限界を知る

高い目標も、リーダー職になりたいというようなキャリア志向もなく、ただ、成果が悪いと降格し年収が下がるという評価制度だったので「年収が下がらないようにしよう」という、どちらかというと現状維持をしようという気持ちが強かったのではないかと、今となっては思います。

そんな気持ちで仕事をしているので、成果が安定するまでかかった時間は約2年。しかし、ここで私に少し気持ちの変化がありました。

年間100人ほど中途入社する新人がいる成長期の会社で、気が付いたら自分の下には後輩がたくさんいました。同時に、自分に求められることがどんどん多くなっていきました。

最初は、自分が売れていればとりあえずそれでいい、と思っていましたが、そうはいかなくなりました。後輩のメンバーの売上、チーム全体売上、また、1チームで1エリア(県や市)を担当していたので、「この地域の医療を良くするにはどうしたら良いか?」というところまでが日常会話になりました。

チーム全体で「組織の売上を上げたい」「組織としてお客様に貢献したい」とう想いで取り組みましたが、ある一定の水準を境に、量をこなしても質を高めても、これ以上売上が上がらないという壁にぶつかりました。

需要と供給が、とてつもなく合わないという状況に出くわします。

そこで私が興味を持ったのが、マーケティングの領域です。

インバウンド型の場合、いくら営業力を磨いたところで、適切なタイミングで、適切なサービスを提供できるお客様が目の前にいないと、売上は上がらない。

そもそもこの地域には看護学校がどのくらいあって、どんな看護師がいて、医療機関、介護施設がどのくらいあって…というような市況感、この地域にはどんな問題があるのか?という課題感、それを踏まえて、どのエリアに注力し、どんな看護師を集客し、どんな法人を開拓すれば売上を上げ続けることができるのか?というようなことを、考え始めました。

(人によっては、それはあなたの仕事じゃありませんよ、と思ったかもしれません。)


そして、Aのエリアに看護師さんの登録が多いけど、Bのエリアは法人が多いからこちらに注力したほうが成約率が高くなりそう…広告費はどうなっているんだろう?や、Cのエリアにはこういうメルマガを送ったほうが効率が良いのででは?などと、おせっかい極まりない思考になっていきました。

(人によっては、ほんとにめんどくさい社員だな、と思ったかもしれません。)

人事への異動は手段

そんな時、上長とキャリア面談をする機会があり「マーケティングの観点で仕事ができる部署はありませんか?」と私は聞きます。

しかし、マーケティングは経験者を中途採用しているから営業から異動をするのは難しいと言われました。

少し残念な思いを抱えながらも、私は冷静に考えました。

自分がやりたかったことは「組織の売上を上げたい」「組織としてお客様に貢献したい」ということであり、「マーケティングの観点から事業部を支援する」というのは1つの選択肢にすぎないと。

他の手段で、自分のやりたいことを叶える方法はないか?を模索した結果、たどりついたのが「人事」という仕事でした。

人材紹介会社やコンサルティングファームは、コンサルタントの質が会社の業績に大きく影響する会社です。そのような会社の人事のミッションの中で、特に重要なことはコンサルタントの採用と育成であることが多く、当時の会社もまさにそのような状況でした。

たしかに、適切なタイミングでサービスを提供できるお客様がいないと売上は上がりませんが、「組織の売上を上げたい」「組織としてお客様に貢献したい」という目的のために、まずは、中途入社の新人比率の高いこの会社の、コンサルタント1人1人の質を上げる役割を担うという選択肢もあるのではないか?と人事への異動を希望しました。

そして、自分には向いていないと思い拒否しつづけていたリーダー職の打診を受け入れ、自分の売上を維持したまま、チームメンバー・部署内のメンバー・新人の育成や、採用時の社員面談担当など、自分が営業をする以外の仕事は引き受けられるだけ引き受け、「組織の売上を上げたい」「組織としてお客様に貢献したい」という気持ちで行動していたところ、結果として人事から声をかけていただき、異動が叶ったというわけです。

なぜ人事をやめたのか?

異動してからは、採用、研修・育成、表彰制度まで幅広く、社内の人や組織を支援することによって、間接的に顧客に貢献するという経験をさせていただき、そのような機会を与えてくれた会社には感謝していたのですが、次に湧いてきたのは「自分が関わることで大きなインパクトを与えられる会社で働きたい」という想い。

入社したときは500人ほどしかいなかった会社が、そのときはすでに1,200人ほどに成長。自分の力がどれだけ会社に影響を与えているのかが見えずらい環境になっており、もう少し小さい規模感で、力を試してみたいという気持ちが強くなり、6年半勤務した会社を辞めることを決意します。

マーケティングを外から支援する仕事へ

ここからが現在の話です。

現在は、マーケティング・広報PRの人材を、ベンチャー・スタートアップの企業を中心に副業社員(業務委託)として紹介し、企業の成長支援をする、というようなサービスに従事しております。(2021年10月18日現在)


過去に「売上を上げるためにはマーケティングの観点が重要」と強く感じながらも、自分自身はマーケティング職に就くという選択はしてきませんでしたが、人材業界経験×人事経験者の人材紹介会社の人として、企業のマーケティング領域の採用に携わり、間接的に、売上を上げるための支援をすることは可能なのではないか?と思い、参画することにしました。


約1年間、この仕事を通じて、クライアント様、そして、マーケ・広報PR職のプロフェッショナルの皆様と仕事ができ、人と組織、そしてサービスの成長に関わらせていただきましたが、この道を歩んできた自分だからこそ、提供できた価値もあったのでは、と感じています。

自分自身もより成長でき、貴重な時間を過ごせたと思っています。


そして「自分で選んだ道を正解にする」という言葉を、今ここにきて、実感したような気がします。

私が、消去法や単なる手段の1つのして、これをやろう!と決めてやってきたことは、振り返ってみれば全部線で繋がっていました。

もしかしたら、繋がっていたというよりは、自分なりに繋げてきたのかもしれません。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。

キャリア設計をする時や、転職・異動を考える時に「どんな業界が良いか」「どんな職種が良いか」という視点で考える方が多い印象です。

もちろんそれが悪いことではないですし「やりたいこと」がある人はそれで良いと思います。

ただ「やりたいこと」がない人や「やりたいこと」ができなくて諦めてしまった人は、一度、「自分は何者でありたいのか?」という視点でキャリアを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

私の、どんな業界・どんな職種でも「人と組織の成長を支援する仕事をする」という軸が昔から変わっていないように、あなたの中にも、何かブレない軸があるかもしれません。

そして、目の前の課題を1つ1つクリアしていくと、そのうちやりたいことが見えてくるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?