BATシリーズ最後の作品
ここ数回にわたって、約一年ほどかけて書いてきたBATシリーズのことを記事にして投稿してきましたが、
今回は、このシリーズの最後の作品紹介です。
ハザマとミギワ
ここにきて、ずっと気になりながらもやり過ごしていたことをあらためて考えてみることにしました。
それは、ハザマとミギワの意味の違いってなに?ということです。
気になることがそんなことって、かなり平和です。
ハザマとミギワ、同じような感じもするけれど、自分の中ではどことなくニュアンスが違うなぁ、って思っていたんですよねぇ。
自分のアーティスト名に汀(みぎわ)を使っていることもあって、ハザマとの違いはハッキリさせておかねば!と思っていました。
(重ねて言いますが、どうでもいい様なことです、ハイ)
で、なんとなくこうかなぁ、って思ったのが、
ハザマって何かと何かの間の空間、って感じで、
ミギワは何かと何かが重なり合っている場所、って感じだなぁ・・・
というものでした。
(これまだ漠然としてるっかぁ)
ミギワって水(川、海など)と陸の際(キワ)のことなんですよね。
で、ミギワの端っこも実ははっきりしてない。
あと、これはどうでしょう。(ハイ、まだハザマとミギワの差異についての考察です)
密着感のあるなし、の違いとでも言いましょうか、
ハザマはどちらにもくっついておらずフラフラできる場所で、
ミギワはどちらにも所属してますよ〜、みたいな・・・
だからどうよ、って感じなんですが、ただそれだけのことなんですが、
私の中では、一つのモヤモヤがスッキリしたのです。
これまで私がずっと引いてきた境界線は、「ミギワ」そのものだったのかもしれない!
で、その境界線(ミギワ)にはいつも幅がある・・・
それを表現したのが次の作品たちです。
↓
境界線の幅
BAT - a width of borderline
H60cm×W70
紙・墨・パネル装
境界線には幅があるのではないか。
哺乳類と鳥類の境界線で揺蕩うBAT(コウモリ)達の世界の端を追って線を引いてみた。
どの境界線の中もこの様なドラマが展開されているのかもしれないと思いながら。
H108cm×W53
紙・墨・パネル装
H41cm×W81
紙・墨・パネル装
以上、こうしてBATシリーズの作品たちを創ることによって、
線を引けないところに何故か線を引いてしまう(引いたような気になっている)人間(自分を含め)の可笑しさ、残酷さを考えることができました。
コウモリたち、本当にありがとう!
と言いながらも、いまだに実物のコウモリは怖くて見ることもできませんが・・・(ずっごい線引きしてるし〜)
BATシリーズは、ここでいったん置いておくことといたします。
次回からは、違ったテーマの作品についての投稿となる予定ですので、よければまた覗いて読んでみて下さいね!
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