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続々:福島原発5号機の取水口の海底土の汚染について


「東電と共に脱原発をめざす会」、4月23日の会のあと再質問を出し、回答がきました。
回答の中で東電が新しい資料(4月25日発表)を提示してきて、それをみると海底土も海水も再び汚染濃度(セシウム137)が上がってきていることがわかりました。

海水濃度(セシウム)が過去最高に

ALPS処理水の取水口付近の海水モニタリング最新のデータをみると、24年4月の値が1Bq/kgを超えていて今まで一番高かった23年9月中旬あたりの濃度より高くなっています。
しかも直後の4月19日から5回目の放出を始め、ここの海水をつかって「希釈」してます。
(*タイトル画像もこの表を表示)

5号機取水口付近海水モニタリング セシウム137濃度 Bq/kg

海底土の汚染値も上昇

海底土のモニタリングの値も上昇しています。23年1月には14万4千Bq/kgありましたが、その後「海底土の浚渫、撤去工事により」数千レベルまで下がりましたという説明を前回の会では受けましていました。しかし今回の表をみると、8661Bq/kgまで上がっています。

海底土モニタリング

海底土の浚渫・撤去工事を続けるしかない

「浚渫工事は 5/6 号機取水路開渠に堆積した砂(港湾外から流入している砂)を浚渫することで、安定的 に海水を取水できる環境を維持するために実施しています」という回答がきました。この工事は海洋放出を続ける限り、続けるしかないと思います。

たった1%減っただけ

東電のHPに「処理水ポータルサイト」というサイトがあり、その中の ① ALPS処理水等の状況 というところをクリックすると現在タンクにどれだけの量の「処理水」(「処理途上水」なんてどう考えても「汚染水」だと思うんだけど)が貯蔵されているかがわかります。だいたい週に一回更新されるので記録しています。(更新されると過去のデータがわからなくなるのが困る、過去データも公開してと東電に文句言いましたが、直してくれてないです)

最新データは5月9日現在、132万691tで96%です。
海洋放出が始まる前から貯蔵率はずっと97%でしたが、4月23日現在132万4140tになり、放出後初めて96%と表記されました。約8ヶ月、5回の放出で1%減っただけ!今後どれだけ放出を続けないといけないのでしょうか。

浚渫・撤去した海底土は「そのまま」保管

浚渫・撤去した海底土はどのような容器にいれて保管されているのか質問したら「容器には入れず、そのまま土砂仮置場に保管しております」との回答がきました。「そのまま」とはどういう状態?まさか野ざらし??ということで、また質問してみます。まともな回答がきましたら報告します。

海洋放出やめて!

東電に聞けば聞くほど、当初海洋放出の「メリット」だといわれていたことが次々と破綻していることが明らかになっています。
いますぐ海洋放出やめましょう!!


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