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”ソーシャル”な距離は、むしろ近づいているのかもしれない

”ソーシャルディスタンス”。
この言葉が一般的になったのはいつ頃だったでしょうか。
おそらく3〜4月ごろだったと思いますが、今まで全く使っていなかった言葉が瞬く間に世界中の共通言語になったことからも、新型コロナウイルスの影響の大きさを感じます。

とはいえ言葉の意味としては「感染拡大を防ぐために他者と2メートルの距離を保ちましょう」というものなので、"フィジカルディスタンス"の方がしっくりくるし、実際にこちらに言い換えましょうという動きもあります。

本来の”ソーシャルディスタンス”とは

”ソーシャル”という言葉の意味を改めてひいてみました。

social
社会の、社会に関する、社会的な、社会的地位に関する、社交的な、懇親の、社交界の、上流社会の、交際上手な、打ち解けた

ちなみにウィキペディアの日本語版でも、ソーシャルディスタンスを説明する記事のタイトルは「社会距離拡大戦略」となっています。

”社交的な”、あるいは"懇親的な”距離は広がっているのか。むしろ近づいているんじゃないかと思い始めたのは、様々なひととの交流がオンラインに置き換わりはじめた4月ぐらいのことでした。

オンラインなら、だれでも、どこにいても

あるコミュニティのリアルな飲み会やイベントをオンラインに置き換えたら、海外に住んでいたり、子育て中でなかなか会えないメンバーとも近況報告ができるようになりました。
(Zoomだとひとりひとりの顔が正面から映るし、順番に話をすることが多いのでむしろじっくり話を聞けたりもしますね。食事会的な感じだと、むしろ「あーあの人とあんまり話せなかったな」ということも多いですし。)

青森に住んでいる大学の後輩とは1〜2週間に1回のペースでZoomつないで、一緒にトレーニングをしています。卒業してから10年以上経ちますが、こんなに頻繁に顔を合わせているのはおそらく現役時代ぶり。

まだまだ本格的に取り組めているところは多くないかもしれませんが、大学のオンライン授業だって、どこにいても平等に受けられる。ひょっとしたら、将来的には「留学」という概念も見直されてくるかもしれません。

そして外出せず、偶発的な人との出会いが少なくなったからこそ、意図的に学びやコミュニケーションの機会を求めるようになりました。
中でもこの自粛期間でいくつか新たなコミュニティに加わりましたが、その一つが #朝渋オンライン

著者イベントを視聴したり(時にはチャットで参加しながら)、コミュニティメンバーのみなさんとZoomで顔を合わせたり、なんならこのnoteも #朝渋note部 の一環で、数名の方とZoomをつなぎながら作成しています。カメラオフ、音声もミュートなのに、ほどよい緊張感と連帯感が生まれる不思議。
移動時間がなくなり、ある程度自由に過ごせる時間も増えたので、朝の時間を活用するという意味でもプラスになっています。

大事な関係だからこそ、バーチャルでもつながりたい

自粛期間がなかったら出会えていなかった方もたくさんいます。そう思うと、いよいよリアルとバーチャルの境目が曖昧になってきているような感じもします。

”フィジカルディスタンス”は保ちつつ、物理的に距離があっても本当に大事なひととの”ソーシャルディスタンス”は縮めていくことで、何かと不足を感じがちなウィズコロナ時代をより意義深いものになるのではないでしょうか。

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