マイナー漫画家丸パク絵柄で出し抜きデビューのメジャー誌漫画家の行動はSHEINと似てると思う

SHEINの知的財産権侵害問題は度々報道されるけど、何せ安いから脳死で買っちゃう人がいっぱいいるんだろうなあ。

先日、SHEINが個人クリエイターの作品まで無断使用して、指摘された時だけ「削除しました」で済ましてまた別なパクリ商品が売られてる、というニュース記事を見た。

わかる…わかるよ、この個人クリエイターの方の苦悩…。

「まさか素人である私の作品が無断使用されるとは思っておらず衝撃を受けました。個人では難しい価格設定で勝手に販売されており、世間に認知されていない作品は"SHEINの商品"として購入されます。個人クリエイターという弱い立場にある作品まで無断使用するのかと、悲しさと憤りを感じました」

諦めるしかないのか……」 中国の人気ブランド「SHEIN」で繰り返される“悪質パクリ販売” クリエイターが語った“憤り”と「限界」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5f3e8740a250bb2a32381ac710ca041eac3c716


特にここ↓

世間に認知されていない作品は"SHEINの商品"として購入されます。個人クリエイターという弱い立場にある作品まで無断使用するのかと、悲しさと憤りを感じました

これ、マイナー誌漫画家Bさんの丸パク絵柄で出し抜きデビューのメジャー誌漫画家Cと全く構図は同じなんだよね。
違いは絵柄には知的財産権がないことくらいかな。

BさんとCについてはこちら


BさんとCに置き換えると

『世間に認知されていないマイナー誌漫画家Bさんの絵柄ほぼ丸写しのCの作品は"メジャー誌漫画家Cの作品"として購入されます。マイナー誌漫画家という弱い立場にある作品の絵柄まで無断使用するのかと、悲しさと憤りを感じました』

まあ実際にはBさんがCの行状を知ってたのか、知ってたとしたらどう感じてたのかは知りようがないんだけどね。
私がBさんならこう思う、って話で。
私の場合丸パクじゃなくてもかなりメンタルに来たんで、丸パクならそれ以上だよな、とは想像する。

そうは言っても、知的財産権がない、という違いは「法を犯してない」という意味では大きな違いではある。
あるけれども
「法を犯してなければ相手が『悲しさと憤りを感じ』ようとどうでもいい」
という感性の絵師の作品がどこまで人に愛されるのかは謎
だよね。
他人のものをぞんざいに扱う絵師が心を込めて綺麗な絵を描くとは思えないんだよね。
「出し抜いてやったぞ!」っていう『ザマァみろ』精神で描かれた絵に好感持てないしね(私は)
何のために描いてるのか、『ザマァみろ』のためなら実に小っちゃくてつまんない絵師だなと。

法を犯してなければグレーなことも構わずやる絵師と、他人との距離感や礼節を弁えた人の絵なら絶対後者を取るな私。
前者がたとえ神絵師のように上手くてもきっと絵に乗ってる感情は綺麗ではないと思う。
絵で伝えたいことって物理的に引かれた線や色だけじゃなくない?
私は物理的に描かれたもの以上に空気とか雰囲気とか気持ちとかのが大事だな。
実際過去好きになった絵師や漫画家って「空気や雰囲気、リアル感(リアルじゃなくてリアル『感』)」を感じる絵ばっかりだった。
別な言い方すると「物理的に描かれている以上の何か」を感じる絵に憧れて育ってきた。
なので、物理的に上手いだけでは惹かれなかったな。

どうせ見るなら浮世の憂さを忘れるような美しいものが見たいもん。

そういえば長年の疑問なんだけど、Bさんマイナー誌とはいえ漫画ヲタにはそれなりに有名だったと思うのに、何故Cの丸パクに疑問持った人が一人もいなかったのかな。
あんなにあからさまなのにみんな不思議にも思わなかったのかな。
だーれも何も言ってなかったよ。
Bさんはその際立った画力で俄然注目を浴びたのか、絵師専門ムックで結構なロングインタビューとかされてたのにな。
他の漫画ヲタの人がどう思ってたのか、本当に今でも不思議でしょうがないよ。

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