マガジンのカバー画像

絵師の陥穽

58
絵師の陥穽、画力、描く動機、絵を描くにあたっての諸々考察
運営しているクリエイター

記事一覧

幸せに絵を描き続けるためのひとつの方法〜「自分の法則」を探し当てながら幾多のアハ体験(死語)を経て進化する絵師さん

幸せに絵を描き続けるためのひとつの方法〜「自分の法則」を探し当てながら幾多のアハ体験(死語)を経て進化する絵師さん

「自分の法則」を探し当てながら幾多のアハ体験(死語)を経て進化する絵師さんのnoteに最近注目してる。
世間に溢れるよくある画力向上ハウツーを試してみては、ご自分に合わないところはカスタムして練習に励むという。

単純に私は読んでて楽しいのね、この方のnote。
試行錯誤の末に脳内のシナプスが繋がる…つまり「ひらめく」瞬間をリアルタイムに追体験できるので。
そして懐かしさもある。
あー私も昔こうだ

もっとみる
普段アニメや漫画をほとんど見ないので自分の偏見かと思ってたらどうやらそうじゃなかったらしい話

普段アニメや漫画をほとんど見ないので自分の偏見かと思ってたらどうやらそうじゃなかったらしい話

漫画系イラスト描いてるのにアニメはほとんど見てないし漫画もそんなに見てないんですよ。
私が自分の絵を描くのに基本漫画もアニメも不要なもので…(滅多にやらない二次創作以外では)
自分のテリトリーに近い競合ジャンルを自分の作品のインスパイアの元にしてるとなんというか「(表現したい自分オリジナルの脳内)イメージの『縮小』再生産」になってくのを過去感じたもので…。
てことはどんどんイメージ貧困になってつい

もっとみる
「そういう設定にした」は「その通りに描けた」ではない話〜脳内ぴちぴち活き造りと画力は別なんです

「そういう設定にした」は「その通りに描けた」ではない話〜脳内ぴちぴち活き造りと画力は別なんです

前回書いたこのnote。

↑の中でこんなことを書いた。

↑の

って例は実際にはこうやって文で書いてあるだけだと「ただの設定」でしかないのよねー。

と書いた通り。
だから普段はそういうのは一切外部に詳らかにしないで絵を描いてる。
相方にもである。
相方には内容は告げないでnote更新するか絵だけポン、と共有アルバムに送るかである。
「絵の価値は設定じゃなくて描けた結果」だと思ってるので。

もっとみる
「勝手に著作物を学習されたくないという感情」は「絵師の常識」なのか〜真のクリエイター像への個人的見解

「勝手に著作物を学習されたくないという感情」は「絵師の常識」なのか〜真のクリエイター像への個人的見解

表題を補足すると
「勝手に著作物を学習されたくないという感情」は昔から広範に流布していた「絵師の常識」なのか
になりますかね。

先日X(旧Twitter)のタイムライン眺めてたらこちらの呟きが流れて来ました。

あーこれは懐かしい感じです。
昔は私もこう思ったものです。
じゃあ今は?
というと今でも気持ちはわかる。
ただ、その「(私がこう思った)昔、こういった意見が受け入れられた過去は一度たりと

もっとみる
(現時点での)AI生成画像のウィークポイントのFAが一言で出てた件

(現時点での)AI生成画像のウィークポイントのFAが一言で出てた件

それがこちらのnoteでした。

「ナラティブがない」。
全く至言であります。
手描きもAI生成もガッツリ取り組んだからこそ出た言葉でしょう。

↑こちらはもちろん私も激しく同意するところですが、AI生成師に限らないかなとも。
アナログでのお絵描きノウハウ(基礎画力)に欠けた、デジタルお絵描きツール依存技術しか使えない(ように見える)一部デジタル絵師にも共通してるかもしれないと私は思いますね。

もっとみる
【AI生成師でも手描き派でも】創作者もどきと真の創作者の違い

【AI生成師でも手描き派でも】創作者もどきと真の創作者の違い

以下は敬称略です。

前回AI生成画像で手描き絵に追いついていない(と思われる)表現について書いた。
AI生成画は基本テキストによるプロンプト指示範囲内でのガチャである。
そこから画像に復号化する現状では無理からぬことではあるだろう。

その流れから、真贋を見分けられる観察眼がないと自己欺瞞という落とし穴で頭打ちになることに触れた。
今回はこの落とし穴の話である。
とは言っても過去noteで散々書

もっとみる
AI生成画像で手描き絵に追いついていない(と思われる)表現とは

AI生成画像で手描き絵に追いついていない(と思われる)表現とは

AI生成画像でまだ足りなそうな表現について、私のプアーな知見によるnoteで以前触れた。

主に表現関連の趣旨は以下。

AIは類型的表情から外れた個性的な表情の描画が苦手なのではないか(基礎学習データセットに個性的表現がほぼないのではないか)

AIで0.1mm単位の違いで変化する表情の微細な変更を、狙ったパーツ決め打ちで狙い通りにできるか

生成AIツールの中の人の美的基準の範囲を超えた自己の

もっとみる
AI画像生成師はクリエイターになれるのか

AI画像生成師はクリエイターになれるのか

前回AI生成画についてこんな疑問を書いた。

ざっくりまとめると以下。

結局みんなマスピ目指して類似のかわいいお人形さん顔黄金比の最大公約数顔になっちゃわないか

美意識や判断基準が生成ツールごとの中の人基準のバイアスに左右されて個々のAI生成師の美意識と齟齬はないのか

既存の絵柄の最大公約数であるAI生成師の出力画像だけで「個性を閲覧者に見出してもらい絵師として名前も覚えてもらう」ことは難し

もっとみる
もうひとつAIイラストへの疑問

もうひとつAIイラストへの疑問

最近の記事を書くのにかなり下調べしたり、関連noteが AIイラスト関連ばかりになったりでたくさんのAIイラストを目にする機会が増えた。
そこでひとつ疑問が湧いた。

AI絵って、どうやって細かい表情描き分ければいいんだろう?

なぜかというと、おそらくAI絵の学習元の昨今の美麗神絵師イラストや、流行りの追随するイラストって、おしなべてとても上品でお人形さんみたいな整った表情なので。

整った表情

もっとみる
AI生成画の下調べなどから覚えた疑問

AI生成画の下調べなどから覚えた疑問

最近のAI生成画関連noteを書くにあたって下調べをしていた時見かけたAI生成画に、ピンクのツインテの縦ロールっぽい髪の女の子の画像があった。

で、前回のnoteを書き終えたら関連で出てきたnoteに、そっくりなピンクツインテ縦ロール髪の女の子画像が載っていた。
これだけ短期間に近い場所で複数そっくりなピンクツインテ縦ロール髪があっちこっちにあるということになる。
ちなみに後者のAI生成師の指示

もっとみる
画像生成AIから最も遠く離れたところにいる自分から見たあれこれ

画像生成AIから最も遠く離れたところにいる自分から見たあれこれ

前回神絵師によるフォロワー弱者救済ムーブと弱者絵師側についての疑問の話を書いた。
その最後で不安要素について触れた。
今回はその件である。

といってもタイトル通りで画像生成AIの話である。
前回も書いた通り私はX(旧Twitter)では絵師界隈を誰一人フォローしていない。
なので最近画像生成AIにまつわる絵師同士(?)の分断が起きているようだということに遅ればせながら気がついた昨今である。
(し

もっとみる
神絵師によるフォロワー弱者救済ムーブはノブリス・オブリージュとして立派なのだろう。けど…

神絵師によるフォロワー弱者救済ムーブはノブリス・オブリージュとして立派なのだろう。けど…

あーわかるなーというnoteを拝読しました。
こちらです。

ちなみに↑のnoteにて言及されている諸氏に関してはあんまりオタ活してない(漫画もアニメもゲームもほぼ見ないやらない)私には未知の方々ばかりです。
二次創作も稀にしかやらないしpixivは垢持ってるけど開店休業状態です。
見に行きたくもないし。
ちな銀英伝のゲームはちょろっとやってみたけどただの課金力を競うゲームでしかなかったので程なく

もっとみる
パクリ正当化絵師の発想はセカンドレ⚪︎パー

パクリ正当化絵師の発想はセカンドレ⚪︎パー

うわ、わかりみ深すぎるわこちらのnote。

てか実際言われたわ私も。
「心狭い」
「みんなやってるんだから当たり前」
「パクられるほど上手い(魅力的な)絵だと思ってるの?」

…仮にも絵師だのクリエイターだの気取っててそれ?
だからあんたら底辺雑魚モブ絵師なんじゃん。
…とはさすがに面と向かっては言わなかったけど。

もっかい書くけど

絵師だのクリエイターだの気取っていながら人の絵切り取って向

もっとみる
「上手い絵を描かなければ」という呪いから手を離す〜画力向上の意外なタイミング

「上手い絵を描かなければ」という呪いから手を離す〜画力向上の意外なタイミング

(なんか書き始めたの2週間以上も前なのに、色々あって書き終えるのに時間がかかってしまった)

自分の画力が向上する意外なタイミングって何かと言えば「絵を描く」というこだわりから手を離すことだったというオチなんですよ。
私の場合。
マジ話です。

なんでそんなこと思い出したのかってーと、画力向上させようと頑張ってる人のnoteを見たんですね。

その方はちょっとしたきっかけから自分の画力が低いという

もっとみる