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サウナ初心者にこそ勧めたい茶室サウナのある鎌倉HOTEL|神奈川ホテル

圧倒的に、私の推しサウナホテル。はじめてサウナ目的でホテルに泊まったのですが、これが本当に良かった!

ここ2~3年でサウナ人気は爆発的になり、昔ながらの銭湯サウナだけではなく、ホテルに併設されたサウナをはじめ、幻想的なメディテーション的なサウナや1時間2万円もするプライベートサウナなど多様化の一歩をたどっています。

今日紹介するKAMAKURA HOTELもそんなmホテルサウナの先駆け的な施設です。

鎌倉ホテルってどんなホテル?

鎌倉ホテルは、鎌倉駅から徒歩2分。ここのサウナのコンセプトは「茶室」なんです。茶室って、鎌倉っぽいし、サウナとの相性もよさそうだし、それだけでテンションがあがります。

『FEEL JAPAN, FEEL LOCAL, FEEL SEASONS』
古都・鎌倉の現代に至るまでの歴史を、四季折々のシーンにのせて楽しんで頂けるホテルです。「お茶」をテーマにしたサウナは、まるで茶室のような完全貸し切り制のプライベート空間となっております。

通常は水で行うロウリュもお茶をご用意。お茶の香りに包まれて暖まり、ゆっくりと整って頂けます。

ところで、サウナってなにがいいの?

こちらは、サウナーの皆様はとばしてOKです

サウナ好きでなくっても、聞いたことがあるだろう「ととのう」。サウナに行く人が口にする「ととのう、ととのった」の感覚について、今回のnoteでは重要なワードなので、なんとなくでいいので知ってほしいのです。

「ととのう」とは一言で言うと、頭がクリアですっきりとした感覚になり、一種の恍惚感を感じる状態のこと。人によってはトランス状態なんて言う人もいます。

個人的には、サウナと水風呂で身体的負荷をかけて、いったん俗世のことをすべて考えられなくして、脳内メモリをくっている雑念的な頭の中のノイズを消去してくれる感覚です。

細かい話は省略しますが、100℃のサウナで「心拍上がってきたな~」ってところまで身体をあたためて、13℃の水風呂に入って「死~~~~~~~~」となる交互浴を行うことで、血流や血圧、自律神経を強制的にに刺激して、緊張と弛緩を半強制的に行うのです。

一言で言ってしまえば、超過激な入浴法ですね。

「それが…いいの…?」となりますよね。初めて水風呂に入ったとき、血管に血がバックンバックンと流れるのを感じながら「サウナって、命の危機を自ら感じにいく自殺行為……平和を手に入れた民族の極み……」と、思ったものです。

けど、それがなぜか癖になってしまうんです……

水風呂でバグらせたあとは、外気浴で身体を休ませます。貧血1歩手前のような。ぐわんぐわん。ぼーっとする。世界の輪郭がぼやける。自我が溶ける。ふわっする。眠くなる。身体が軽くなる。

これが「ととのう」です。

日々雑念まみれの現代人には、これが気持ちが良くて。なんとなく日々の生活をしていると頭の中にいろんな思考のかけら。痩せたいとか、資料作らなきゃとか、5年後何してんだろとか、全部全部ザーッとなくなっていくんですよね。雨の日の車のワイパーのように流してくれるんです。


ここまでサウナのよさについての前置き

サウナとホテルの相性って、最高すぎない?

頭の中がすっきりして、自分の感覚がぐんっと自分のものになった感じがして気持ちがいいサウナ。私は脳内デトックス感と自分と世界との感覚距離のチューニングをしにサウナに行くんですが、

このサウナの「ととのう」とホテルの相性は最高なんですよ……。

銭湯サウナの場合って、この何もしたくない状態で、そのあと少しゆっくりしたら帰らないといけないんですよね。でもホテルならそのまま寝れてしまうわけ。ベッドにダイブしてもよし、お酒を飲んでもよし、サ飯を求めて町に繰り出してもよし。

ちなみにサ飯とは、サウナ飯の略。サウナ後は右側の頭頂葉の一部が活性化して、嗅覚、味覚、視覚などが敏感な状態になると言われてるそう。医学的なことはわからないですが、私はスパイスの効いたものが非常に欲しくなります。

意識しない限り、誰かと繋がり続けてしまう現代にこそ、サウナというデジタルデトックスのできる空間というのは本当に希少な場所なんですよね。

KAMAKURAHOTELのサウナは、茶室でした。

さて、大本命のサウナの話です。茶室をコンセプトにしたプライベートサウナ。予約時間まで、のんびりと部屋で過ごしました。

浴室、というのもちょっと違和感があるほど洗礼されたデザインにぐっと心をつかまれます。ほの暗く、陰翳礼讃な空間。黒く沈む羊羹を眺めたら、奥から光が揺らめきだちそうな気がします。

日常から切り離された空間に胸が躍ります。

たっぷりの深い水風呂と、畳のベンチ。奥には外気浴ができるテラス。テラスには、寝ころべるベンチがついています。あたたかな日差しとJR鎌倉駅の発着のアナウンスと鳥の声が聞こえてきます。

さて、気になるサ室。銭湯のサウナなんかだと、テレビがあることも多いですが、茶室にそんな俗なものはありません。写真の撮り方の問題もあるけど、なんとも厳か。

無音のサウナ室には、ロウリュのための特別なお茶が用意されています。お茶を熱された石にかけると、ぶわ~~~~っと広がるお茶の香りが。

大きく息を吸い込み、吐き出す。

しばらく体温が芯から温まってくるのを感じ、またジュワ~~~~~~っとお茶をかける。熱気によって、体感温度がぐんぐんとあがっていきます。少しずつ汗とお茶との蒸気が身体を滴りはじめます。

ただいるだけの時間では、どうでもいい雑念が出ては消え、出ては消えを繰り返します。徐々に頭の中は静かになって、気づくと自分の鼓動が早くなっているのを感じます。

「ああ、もう限界……!」

火照ったからをドボンっと、たっぷりと張られた水風呂に。ザババババーっと水があふれます。けれど、貸し切りだからそんなことを気に留める必要はありません。深さがあるから肩まですっぽり浸かってしまいます。誰にも邪魔されずにしんしんと身体が冷えていきます。

用意されている厚手のタオルで軽く水気を切り、冷えないように身体に巻いて、ふわふわしたまま外のテラスへ。世界がぐわんと揺らいで、なにも考えることのない世界へ。

ちなみに、浴室にはお茶の用意があります。サウナのために選び抜かれた冷たい緑茶と、南部鉄器と3種の茶葉(玉露、ほうじ茶、煎茶)が置かれています。まさに茶室。

「え、お茶ってこんなに甘かったっけ?」

ととのって雑念がない状態で飲んだお茶がと驚き。

茶室って、本来えらい人を招いてお茶をたしなむ場所なんですが「神聖な場所で、その中では皆平等」という概念があるんですけど、素っ裸になって、脳みそ空っぽにするサウナを茶室に見たてるのってぴったりな表現だなんて。

テラスでサウナあとのビールを一杯

私がこの日泊まった部屋は、部屋と同じ広さのテラスがついています。もはやリビング。季節によりますが、いい時期なら奮発してつけた方がいいです。ここでビールをプシュッと。

ととのって、弛緩しきった脳みそのまま、なにも考えずに飲むビール。最高という言葉しかあてはまりません。

ビールを飲んでほろ酔いになったら、シンプルな部屋のベッドにダイブするのも自由。どこまでも軽やかに過ごせるのがホテルサウナの醍醐味。

ルームサービスでお酒と食事を頼んでもよし。サ飯を求めて鎌倉の町に繰り出してもよし。味覚や嗅覚などの感覚が高まっている状態で、普段と違う街を歩くことも楽しいものです。

正直、これ以上の至福はそうそう見つけられる気がしません。

こだわった和酒バーもありました

私が行ったときは緊急事態宣言が出ていたので、利用できなかったのですが、1階には夕方17時から国産酒専門の「和酒BAR KAMAKURA BAR」があります。

日本を感じることのできる、朝食とお酒。
朝食は昔ながらのおむすびと季節のお漬物を、竹箱に入ったお弁当スタイルでご用意しています。

夜間には厳選された日本酒や全国から届いた焼酎をメインとしたバーで、憩いのひとときをお過ごしください。

そして朝は、こちらのバーでおにぎりがいただけるのですが、滋味のある食事が、KAMAKURA HOTELにはほんと合うこと……。シンプルなのですが、これがぐっとくるんですよね。不思議なことに。

私は、翌日にサウナをおかわりした(空いていれば、予約できました)ので、朝サウナのあとのおにぎりが本当によかったです。

神奈川県産のお米を使用してるそうで。農薬は必要最小限にした神奈川県伊勢原市産の和田米と、こだわりが感じられます。お味噌汁、お漬物からおにぎりまで全てお替り自由です。

ちなみにKAMAKURA HOTELはディナーの提供はありません。というのも、 地域への貢献として、ゲストがスタッフ一押しの地元飲食店を利用してもらうことで、 鎌倉の名店から隠れ家的なお店まで味わってほしいという願いがあるからなんだそう。

とプレスリリースに書いてあったけど、今公式サイト見たら、バーと言いつつ食事できるようになっているので、食事を済ませるのもできそうなラインナップでした。

まあ、でもたしかに、このサウナのあとルームサービス頼んじゃって、そこで済ませるのも最高なので、展開しちゃう気持ちもわかる。

サウナ好きとして最高のサウナとしても推せるけど、ホテルとしてのスタンスも最高なKAMAKURA HOTEL。年に1度は「完全にととのうため」に訪れたいホテルです。


余談ですが、今年もリピートしようとしようかなって思ったけど、ちょっと長野県松本で素敵なプライベートサウナ巡りをしてきてしまったので、また来年かな。松本の話はまた今度。

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