【田舎にいた時の思い出①】

自分が田舎にいたころを思い出すと、学校に通うとき長い距離を歩いたことが思い出されます。

小学校まで2km以上あったので、毎日片道45分くらいかけて学校に通っていました。

途中には川を渡る橋や田んぼや畑があったので、寄り道などして学校に遅れてしまったこともありました。

特に印象に残っているのは雪の日の登下校です。
雪国なので、すこしの吹雪なら歩いて行っていました。目の前が真っ白で、全然見えないのですが今まで通ってきた勘を頼りに前に進んで行きました。
学校に着くとホッとしたのを覚えています。

小学校低学年あたりまでは、給食のときに瓶牛乳がでたので、先生がストーブでその牛乳を温めてくれて飲みました。すごく美味しかった記憶があります。

また、こんな日もありました。
これも雪がたくさん積もった日のこと。友達と一緒に帰っているとき、田んぼの上に1メートルほどの雪が一面に積もっていのを見て、「あの上を歩いていこう」と思ったのです。
雪は降ってからだいぶ時間がたっていたので、表面が凍っており、これなら上を歩いても大丈夫そうだと思ったのでした。
友達と一緒にはじめはるんるん気分、ちょっと冒険している気持ちで歩いていたのですが、途中で雪の中に足が埋もれ、身動きが取れなくなってしまいました。

「〇〇ちゃん、大丈夫〜」
「冷たいよ〜」
「長靴が抜けないよ〜」
「長靴の中まで雪が入ってきてびしょびしょだよ〜」

本当に、長靴がぬけないのです。2人で途方に暮れていた時に雲の間から太陽が現れました。

「太陽が出てきたよ」
「あったかいね〜」
「私たちが頑張って長靴をぬこうとしているのを応援してくれているんだよ、きっと」
「そうだね、もう少し頑張ってみよう」

太陽が差したおかげで気持ちが前向きになり、なんとか長靴をぬくことができました。
そして私たちは全身溶けた雪でびしょ濡れになりながら帰ったのでした。


なんだかすごく昔の話のように聞こえるかもしれませんが、平成10年前後の話です。

今思い出すととても懐かしくて、都会で生活しているとなかなか経験できないことだったなと思います。

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