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歯ぎしりとストレス(#7)

こんにちは!yumikoです😊

雨の日が続きますが、みなさんお元気ですか~?


地元のケーブルテレビに出演〜😆


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コロちゃん騒動で地元の学校が休校になっていた間に、先生方が始めた

「学園ちゃんねる」

という番組の、今月の特集として。

歯みがきについてお話しました。相棒は「はみがき じょうず」くん。

カメラに向かって話をするのは、何度やっても慣れましぇん😅

噛み噛みでした・・・💦(さすが歯医者さん、でしょ😆笑)



さて、7回目のテーマは「歯ぎしりとストレス」

ここ最近、患者さんの中で、

「歯ぎしりがひどい、と家族に言われるんです」とか

「顎が疲れるんです」とか

訴えられる方が続きまして。


「歯ぎしり」や「くいしばり」「かみしめ」など、歯や顎に負担をかけてしまう口腔内の習癖のことを「ブラキシズム」と言います。

今回は、「ブラキシズム」について、原因や全身への影響などをお話ししますね。


「ブラキシズム」は、睡眠時ブラキシズム(寝ているときの歯ぎしり)覚醒時ブラキシズム(起きているときのくいしばりなど)に分類されます。歯ぎしりやくいしばりをしている際には咀嚼筋群(噛むときに使うお口のまわりの筋肉)に異常な緊張が見られ、それが長期間続くと歯周組織(歯の周りの歯肉や顎の骨)や顎の関節への影響が出てきます。また、頭痛や肩こりの原因になっていることもあります。

■睡眠時ブラキシズム■(歯ぎしり)

寝ている間、無意識のうちに上下の歯をギシギシと擦り合わせる、いわゆる「歯ぎしり」のことです。

原因としてストレス・性格・遺伝・飲酒や喫煙などの嗜好・特定疾患など多くの要因が考えられています。

問題になるのは、「歯ぎしり」が長期間続くことで障害が出る場合であり、健康な人の歯ぎしりは異常ではないと考えられています。ストレスをリリースしようとする体の反応だという見方もあります。

・どんな影響があるの?

睡眠時の歯ぎしりが長期間つづくと、顎関節症の原因となったり、起床時の顎の筋肉痛、すり合わせることによって起こる歯の磨耗が進むと知覚過敏むし歯、歯周組織の炎症を起こしやすくなり歯周病の原因にもなり得ます。

・治療は?

寝ている時の歯の擦り合いを緩和するためには、スプリント療法が用いられます。歯科医院で各自に合ったマウスピースを作製できます。

ストレスが大きな原因と考えられているので、ストレスを溜めないようにしたり適度に発散したり、ストレスマネジメントすることが大切です。特に寝る前はスマホやテレビは程々にして、ゆったりと過ごす時間を作ってくださいね。

*ストレスマネジメントとは、自分がどんなストレスを感じているか、トリガーは何かを認識したり、心身に悪影響を及ぼすストレスにどのように対処しどのようにお付き合いしていくかを考え実践していくことです。

■覚醒時ブラキシズム■(起きているときのくいしばり)

覚醒時ブラキシズムには、日中クレンチング(daytime clenching)上下歯列接触癖(tooth contacting habit)があり、咀嚼や会話をしている時以外の時間に様々な条件によって習癖となったものを言います。

日中クレンチングとは、寝ている時以外で無意識に上下の歯を強く噛み締めている状態を言います。緊張したり、何かに集中したり意気込みすぎたりする時って、知らないうちに歯をくいしばってたりしますね。また、力を込めようとする時には意識的に噛みしめたりすることもあります。くいしばっている際には、自分の体重と同程度の力が歯にかかると言われています。(睡眠中の歯ぎしりでは体重の2倍とも!)

通常、安静時には上下の前歯で2〜3mmの空隙が存在していて、咀嚼や会話以外で上下の歯が接触している時間は1日で約20分程度と言われています。強い噛みしめではないけれども習慣的に上下の歯が接触している状態が習慣になってしまっている状態を上下歯列接触癖と言い、これらが長時間続くと、お口を閉じるときに使う筋肉が収縮し筋疲労が生じ顎関節に負荷がかかってしまうので、顎関節症の原因となると考えられます。

・治療は?

起きている間行われる無意識的な癖(意識的なこともある)なので、その行動を行っていることを認識させるための行動変容療法(悪影響がある行動を行っていることを認識してそれを是正していく)が効果的と言われています。

■顎関節症と肩こり■

顎の筋肉が緊張状態になり筋疲労をおこすと、顎に近い首や肩の筋肉も緊張状態になるので、肩こりを感じることがあります。また、こめかみや耳のあたりに痛みを感じることも。顎関節症の治療によって肩こりや頭痛が軽減する場合もあります。

顎やお口のまわりの筋肉の緊張状態が続くと、脳にもストレスを与えます。脳がストレスを受けると、交感神経優位の状態が続き自律神経の働きが乱れてしまいます。

「歯ぎしり」や「くいしばり」も、長期間続くとお口の周りだけではなく全身への影響があるんですね。

■まとめ■

肉体的なストレス、精神的なストレスはさまざまな症状や病気の原因となります。逆にいえば、症状や病気は「ストレスが限界にきてますよ」という体や心からのSOSサインとも言えます。

「歯ぎしり」や「くいしばり」の原因はいろいろな因子が関与しているといわれていますが、これもひとつの心身からのサインかもしれません。

もし、「歯ぎしり」や「くいしばり」してるかも・・・とお心当たりがあれば、まずは毎日の生活を見直してみたり、我慢しすぎたり頑張りすぎたりしていないか、心のチェックもしてみてください。


毎日の生活を送る中で、仕事や人付き合いなどついつい一生懸命になりすぎて歯をくいしばって頑張りすぎていませんか?

眉間やお口の周りにシワが寄っていませんか?


体も心も「ふ〜っ」と緩めて深呼吸。

お顔の筋肉も「ふ~っ」と緩めましょう。

溜まった疲れやストレスをリリース。


適度にストレスを発散したり、自分にご褒美をあげたり。

いちにちの終わりに、今日もよく頑張った自分の体と心をいたわってあげましょう。

自分と向き合う時間、自分の体や心の声に耳を傾ける時間って、とても大切だな~とおもいます。


最後まで読んでくださりありがとうございます😊

みなさんが元気な笑顔で過ごせていますように❤

peace to you all, love to you all💕


yumiko



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