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コロナ対策が残したもの ~歯科診療室で気づいたこと~

ずいぶん久しぶりの投稿になります。
2022年も早1か月と9日が過ぎました。
我が家の梅の花もぼちぼち咲き始めました。朝晩はまだまだ冬の寒さを感じますが、季節はゆっくりと。暖かい春が待ち遠しい今日この頃です。

さて。コロちゃん騒ぎが始まってから、まるっと2年。

この2年間、みなさんも今まで味わったことのない経験をたくさんされてきたこととおもいます。わたしも、理不尽なことに悩んだり落ち込んだり怒りを感じたり・・・いろいろありましたが、自分でリサーチすることや自分で考えることの大切さに気付きましたし、本もたくさん読んだし勉強もしました。また、これをきっかけに素敵な仲間との出会いもたくさんありました。

おもうところ、お伝えしたいことはたくさんありますが、

今回は

『コロナ対策が残したもの』

と題しまして、日々の診療で患者さんと接するなかで気づいたことを書いてみます。

【治療に於いて気づいた患者さんの傾向】

うちは高齢者の患者さんが多いのですが、最近気になることは

口内炎が増えた

②口唇ヘルペスが増えた

③口腔カンジタ症が増えた

④口の周りや口唇の乾燥、肌荒れ

⑤口腔周囲の筋肉のゆるみ(安静時に口が開いている)(大人も子どもも)

⑥子どもの歯肉炎の低年齢化、むし歯の増加(学校歯科健診にて)

などです。

厳密な統計を取ったわけではありませんが、これらはどれも体感として顕著に感じています。

【これらの症状や原因は?】

一般的な症状や原因を説明しますね。

口内炎(アフタ性口内炎)

アフタ性口内炎は、口唇の裏・頬の粘膜・舌の辺縁・歯と頬の間などにできる数ミリ程度の円形や楕円形の潰瘍のことです。原因は、頬や口唇などを噛んでしまったり歯の鋭縁がこすれたり入れ歯が合わなかったりという物理的なものもありますが、ドライマウスによる唾液の減少ビタミンやミネラル不足ホルモンバランスの乱れ感情的なストレスや生活リズムの乱れも考えられます。

②口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス1型」が原因で口唇やその周りに小さな水泡ができます。多くの場合、子どもの頃に感染し一度感染すると体内(神経節)に潜伏して、風邪などで体力や抵抗力が低下したときに活性化して症状が出るという特徴があります。また、水泡ができる前に軽いかゆみやピリピリした違和感が現れることがあります。水泡がただれてしまうこともありますが通常はかさぶたになり1~2週間で治ります。口唇ヘルペスの症状が出るということは免疫力が低下していますよ、という体からのサインかもしれません。

③口腔カンジタ症

口腔カンジタ症は、舌や頬などの粘膜に白い苔のようなものが付着します。舌がピリピリしたり違和感を感じたり味覚がおかしくなることもあります。カンジタ菌は真菌の一種で、簡単に言えばカビです。カンジタ菌は常在菌(もともと体の中に常在している菌)ですが、体の免疫力が低下したり、抗生剤やステロイド薬を長期服用することで常在菌のバランスが崩れたりしたときに見られます。

④口の周りや口唇の乾燥、肌荒れ

口唇の乾燥は、乾燥した外気などにより唇のバリア機能が低下して起こり、ひどくなると亀裂が入ったり出血したり口角が切れたりもします。乾燥した外気だけでなく、アレルギー反応だったり感染症(カンジタやヘルペス)の場合もあります。また、ビタミン欠乏症、脱水症などの全身性のものの場合もあります。それに加え、最近はお口のまわりがカサカサに乾燥している方や肌荒れしている方がみられます。

⑤口腔周囲の筋肉のゆるみ(安静時に口が開いている)

これはマスクの長時間の着用の影響がかなり大きいとおもいます。(マスクのリスクについてはまた改めて書きたいとおもっています)安静時に口が開いているということは口呼吸になっているということです。口呼吸になることにより感染症にかかりやすくなったり唾液の量が減りお口の中が乾燥するためむし歯や歯周病のリスクも高くなります。鼻呼吸と口呼吸については以前に記事を書きましたのでそちらも読んでみてください。

⑥子どもの歯肉炎の低年齢化、むし歯の増加

わたしが学校歯科医を始めたころにくらべると(約20年ほど前)、小学生の歯肉炎がかなり増えたように感じます。それでも低学年ではほとんどみられなかったのですが、この2年で低学年での歯肉の炎症がみられるようになりむし歯も増えました。そして、気になるのは安静時に口が開いている子。口の周りが荒れてカピカピになっている子もいて、これはマスクの長時間着用による口呼吸がひとつの原因ではないかと考えられます。また、リモート授業などによる生活リズムの乱れや食事の乱れなども大きく影響しているのではないでしょうか。

【まとめ】

上記の症状は、いずれも普段から時々みられる症状です。しかし、この2年で顕著な違いを感じています。

むし歯や歯周病も含めどれもお口の中だけの問題ではなく、全身の体力や免疫力の低下が原因となっています。ホリスティックな捉え方をしますと、お口の中や周りには全身の機能の乱れや心の状態のアンバランスが症状となって表れているといえます。

コロちゃん騒ぎが始まってから、マスクの着用やソーシャルディスタンス、自粛生活などで生活様式が大きく変わり、それが長期化することで心も体もいままでにないストレスをため込んでいることは容易に推測できます。この2年の患者さんの傾向をみるとそれは明らかであり、感染対策として行われてきたことの影響の大きさをつくづく感じます。特に子どもたちへの影響がとても心配です。

わたしは、感染予防が期待できないマスクを何の症状もない健康な人が着用することや、未だ治験中で長期的なリスクがわからないようなワクチンが当たり前のように推奨され、「お願い」と言いながら半ば強制的な雰囲気になってしまっていることにすごく違和感を感じています。

2年前は未知のウイルスでしたから、恐れや不安を持ってもしかたないことだとおもいますが、もう2年・・・2年ですよ。すでに様々なデータが出ていて、それらを冷静に見てみれば、このウイルスがどの程度のもので、マスクやワクチンがどれほどの効果があるのか、どれほどのリスクやデメリットがあるのか、は見えてきます。

マスメディアはスポンサーがついていますから、スポンサーに都合の悪い情報は一切流しません。視聴率をとることに一生懸命ですから、情報は偏ります。マスメディアの情報だけを鵜吞みにするのではなく、「国会議員が言ってるから」「医者が言ってるから」「テレビで言ってるから」「みんなやってるから」ではなく、いろんな視点からの情報を集めて自分で考えて判断することが大切です。

マスクやワクチンに頼る前に、出来ることはたくさんあります。

・しっかりと呼吸をする

・お日さまの光を浴びる

・ビタミンやミネラルをしっかりとりバランスの良い食事をよく噛んで食べる

・質の良い睡眠をとる

・よく笑う!(これは最強!)

マスクでお口をふさいだり自粛とか黙食とか言ってる場合ではありませんよ!

自分の体は自分で守る! 

過剰に恐れることなく、日頃から体力や免疫力を維持していくことにフォーカスしていきましょうね。わたしたちの体には、「自然治癒力という名医」がいるのですから(^^)



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