見出し画像

やあ、新しいあたりまえたち

遠いところに、置いて行かれてしまって、
それが、新しいあたりまえだって、
知らなかった。

てことが、よくあります。

この間、babyちゃん(17歳娘)と
百均ショップへ行ったとき、カゴの中に、
ポイって、
「涙袋ライナー」
を入れられた。
涙袋を描くペン、である。
涙袋、は目の下のぷっくりしたところで、
はっきりあるひとも、無い人もいる。

わたしの中で、涙袋の知識としては、

「涙袋のある人は情が厚い」

くらいのもので(本当かどうかは知らない)
それがいいとか悪いとかではなかったはずだ。
しかし今の世間のトレンドとしては

「涙袋は、作ってでも欲しい」

くらいの大切なものだそうだ。
なんでかは知らない。
目がデカく見えるのかな。
だから、このような
「涙袋ライナー」
という商品があるのだ。

このペンを使って、どうやってぺたんこの
目の下に、プックリしているようなものを
作るのだろう、と、興味がわいたので調べて
みた。

すごくないか

驚愕した。
自分の顔に、凹凸を作るなんて難しいことを
ごく一般人が、かんたんにやってのけて
いるらしい。
わたしは美大を出ているので、そこにある
ものをそっくりそのまま、鉛筆で
書き写すことができるが、
このように自分の顔に、上手な陰影を
作ることなど、全くできる気がしない。
自分の顔を使って、絵を描いているようだ。

こんなこと、ふつうにやってるんだ。
女子高生が。
みんなすごいなあ。

この記事によると、どうやら、
「アラサーがやったらイタい涙袋」
もあるらしい。
こわいこわい。
近寄りたくない。

ちなみに失敗例はこちら。

むずかしいな!



また違う、あたらしいあたりまえに、
「ぶどう糖」
がある。
ぶどう糖は、頭の働きをよくするもの、として
今や常識、らしい。
今まで原材料表示でしか見たことがなかった。のに。

この頃、「ぶどう糖」を全面に、
パッケージの顔に、売り出している
商品が多い。
主にラムネが、いい気になっている。
いまだ!と思っている。

こどもたちも、なんか、ぶどう糖ぶどう糖
言っている。
集中できないから、ぶどう糖ちょうだい、
などという。
ラムネを買ってくると
「やった、ぶどう糖」
とかいう。

ちがう、それはラムネだ。
ヤク中か。
もうぶどう糖そのものを買っきてやった。

こんなものまである


いつのまにそんな感じになっちゃってた?
と思う事が多々ある。
雑誌も、朝のバラエティ番組なども
見ないわたしは、だいたい
それが、当たり前のことになってから、
驚かされることばかりだ。

りんご飴、をこないだ、おしゃんティーな店で
購入してみたら、
カップに細かく切ったりんご飴がでてきた。
ひとつひとつが、飴でくるまれている。
爪楊枝でたべるんだ。
食べやすいなあ。
これなら、最後のほう、棒にぶっさした
ただのりんごを無表情で食べる必要がない。

これが、
新しいあたりまえになるんじゃないか、
と、にらんでいる。


Rさま
イラスト使わせてもらいました。
ありがとうございました!






この記事が参加している募集

多様性を考える

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?