見出し画像

1.今日、気になった言葉

1-1)日本人のリスクマネジメントは大丈夫か?

今日は、ローマ帝国の政治家、哲学者、詩人であるルキウス・アンナエウス・セネカの以下の言葉に注目しました。

「最善を願いながら、最悪に備えよ」

英語では、

「Hope for the best, but prepare for the worst .」

日本の諺では、「備えあれば、患いなし」に当たるのでしょうか。

日本人は、リスクマネジメントが弱いと言われますが、この2つの言葉を比較すると、何となくわかる気がしませんか?

前者は、「最悪」を想定しているけれども、後者は、「日々の準備」というくらいのニュアンスです。

1-2)なぜ、この言葉に注目したのか。

今日の日経新聞の記事を読んで、日本人は、「最善を願いながら、最悪に備えよ」という言葉をしっかり受け止めて、今すぐリスクマネジメントすることが必須と強く思いました。

このままだと、「日本の都市が機能しなくなる」「日本人が地球上からいなくなる」という最悪の結末が待っているからです。

【引用したwebsite】
◆ブログ:今日の言葉↓


2.今日の日経新聞の記事とは

2-1)温暖化による海面上昇

◆海面上昇、開発基準見直し 敷地1メートルかさ上げも 沿岸インフラ、リスク増大【日本経済新聞2022.3.16朝刊】

↓有料会員限定サイト

地球温暖化の影響で、1900年以降、海面は平均で約20センチ上昇した。

今後、最悪の場合、2100年までに海面は約1メートル、2300年には2~7メートル上昇するとのこと。

温暖化ガスの排出が減っても上昇は続くというのが非常に恐ろしいと思いました。

この予測を受けて都市の沿岸部にある空港、原子力・火力発電等の重要インフラの防御を固める動きが世界や日本で始まっているという記事です。

ちなみに、海抜が7メートル上がると、東京の山手線の東側は、ほとんどが水没してしまいそうです。

◆臨海空港、浸水リスク悩む 海面上昇どこまで対処 関空、地盤沈下と二重苦 国内25空港が海抜10メートル以下【日本経済新聞2022.3.16朝刊】

また、今日の日経新聞には、以下のように、日本の多くの空港で海面上昇対策が必要だという記事も載っていました。

この記事の中で、やばいと感じたのは、

「中部国際空港も関空の台風被災後に高波の想定を見直したが、海面上昇は考慮に入れずに護岸堤防のかさ上げは不要と判断した。」

空港運営会社の担当者は「さらなる海面上昇への対応については、前提となる国の基準が定まっていない」と説明しているとのこと。

私はこの記事を読んで、リスクマネジメントが全くなっていないと思われる内容に少し呆れています。

【参照website】
↓マンション暮らし研究所「【保存版】東京23区の地形、海抜マップ、標高の高い・低い駅」

2-2)日本人が地球上からいなくなる!?

◆【大機小機】人口1億人目標は撤回を【日本経済新聞2022.3.16朝刊】

↓有料会員限定サイト

この記事は、驚愕の内容を示しています。

2020年の出生数は約84万人(対前年2万4000人減)。

これは1899年の調査開始以来最少とのこと。

また、1人の女性が産む子供の数(出生率)も1.33に低下したようです。

政府は、出生率を2020年1.6程度(実績1.33)、2030年1.8程度、2040年2.07という想定をしている。

2020年実績から、このシナリオは、楽観的で実現不可能と考えられる。

こうした楽観的な目標を掲げ続けることは、日本の人口への危機感を失わせ、変えなければならない政策を変えにくくすると締めくくっている。

これって、本当に日本のリスクマネジメントのなさを物語っているって思いませんか。

もとい、リスクマネジメントの領域を超えていますね。

このままのペースで日本の人口が減り続けると一体、いつ日本人がこの地球から消滅してしまうのか?

気になったので、調べてみました。

◆President Online「日本人はすでに絶滅危惧種になっている」若さを失った日本でこれから起きること(2021年9月16日)

このwebsiteによると、楽観的な見方をしたとしても

200年後 2220年 1,027万人(現在の東京都の人口程度)

300年後 2320年 275万人(現在の大阪市の人口程度)

880年後 2900年 1000人

980年後 3000年 ゼロ人

と予測しています。

こういう予測は、簡単にできると思いますが、それに対して、政府は具体的な成果の出る対策が全くできていないというしかないですね。


3.「最善を願いながら、最悪に備えよ」では、最早、足りない

今日のまとめは、「最善を願いながら、最悪に備えよ」ということを強調して終わろうと思っていましたが。。。。

記事の裏側を読み解いて行くと、このまま行くと、将来、とんでもない結末が待っているということが理解できました。

「最善を願いながら、最悪に備えよ」では、根本的な対策に行きつきそうもないですね。

言い換えるなら「今すぐ、最悪に備えよ」ですね。

今、国際的に進めているSDGsは、2030年(8年後)に向けた持続可能な開発目標ですが、2030年後には、とんでもない未来が待っていそうです。

そう考えると、SDGsは最低限と見なして、個人が政府が、そして企業が、2030年以降の最悪のシナリオを意識して、即効性のある具体的な対策を今すぐ始めないと行けないですね。


皆さんは、この日経新聞記事を読んで、どう行動を変えますか?



💎当社では、DXでSDGsを実現する経営者Zoomセミナー(無料)を企画しました(3月27日(日)13:30-15:00)。

 ご興味ある方は、ご参加下さい!


💎DXでSDGsを実現する経営者勉強会も別途、発足しています。ご興味がある方は、下のホームページもご覧ください。


💎株式会社ラフ・ダイアモンド ホームページ

  SDGsとDXで企業の『価値創造』をサポート

↓こちらのロゴをクリック

画像1


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?