「よりみち」は極上の贅沢

かれこれ半年以上渋谷に行っていない

行こうと思えば、電車に乗って30分で行ける距離ではある

でも行けない

今月発売の『OZ magazine』の特集は渋谷特集だ

『OZ magazine』は私のお気に入りの雑誌のひとつなのだけれど、特集の大半は都内～東京近郊のおでかけスポットで、こだわりのお店がたくさん載っていて読んでいて楽しい

今月の渋谷特集の冒頭にはこのような一節が書かれている（一部抜粋）

よりみちしながら、いきましょう
僕たちオズマガジンは「よりみち」をテーマにしています。
これはもう不要不急の最たるものと言えそうですね。

（中略）
毎日駅まで歩く時間。同僚との他愛のない会話。
よく足を運ぶなじみのお店。自由にできた草道。
ささいなことですら、その不在を思うのですから
もっと大きな楽しみについては、言うまでもありません。

（中略）                                                                                                           僕たちは、これだけの不要不急を欲していました。
だから、オズマガジンは今日も変わらずによりみちをお届けします。
今すぐには使えない情報ばかりかもしれません。
そもそも　この時期に出すのは好ましくないかもしれません。

それでも、渋谷にも、表参道にも、原宿にも
いつかぜひ皆さんに訪れていただきたいところが
こんなにもたくさんあったことをお伝えさせてください。

適切なときがきたら、大勢の人であふれるスクランブル交差点で
知らぬ間にすれ違っていることを、心から願っています。

今日も、いい1日を。

ここに書いている通り、『OZ magazine』に掲載されている素敵なお店たちは、まるで海外の街並みのように”すぐにいける場所”ではなく”いつかいけたらいい場所”に感じられる

半年前は、渋谷から原宿まで歩きCAFEでお茶をして表参道までウィンドーショッピング・さらに右手に六本木ヒルズを眺め外苑前まで歩くというコースは私のお気に入りのおでかけコースだった

その道すがら、数々の「よりみち」をして

どこに行ってもいい・何をしてもいい

今思うと「よりみち」とは極上の贅沢だ

今は『OZ magazine』に目を通し、いつか行きたい店・場所に思いを馳せてその日までの活力にしたい