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探検・発見、私の住む町。


私が住んでいる所は田舎で、不便な町だ。

でも”住めば都”というもので私はこの不便な町と周辺地域が好きだ。


小さなお店がポツポツとある商店街通りに
初めて食べた時おいしすぎてびっくりした干物屋さん

見逃してしまいそうな場所にひっそりとある味噌屋さんや
大通りじゃなくて路地裏にあるとっておきのパン屋さん

看板犬のいるのんびり落ち着く古民家カフェ 

頑固な店主が、いい魚が仕入れられないと店を開けない食堂とか
ものすごく不便な場所にポツンと佇む隠れ家的なレストラン 


こういう小さいお店に何回も通っているとだんだんとお店の人たちとも仲良くなっていく。

その人たちや仲が良い知人から新しいお店の情報を聞いてはまたそこへ行ってみる…という無限ループ。

探検・発見、私の住む町だ。


小さいころ、NHKの教育番組で「たんけんぼくのまち」という番組が私は大好きだった。

チョーさんが自転車で訪れたいろいろな町をあっという間に模造紙いっぱいにイラストにまとめていくのを夢中になって見ていた。

たんけんぼくのまち

放送年:1984~1991年度
小学3年生向けの社会科番組。店員として働いている「チョーさん」が配達用の自転車「チョーさん号」に乗って自分たちが暮らす市町村について調べ、手描きのイラスト地図にまとめて発表するスタイルをとった。チョーさんを演じた長島雄一(現在の芸名はチョー)がダジャレやコントを交えながら楽しく社会の仕組みを紹介する内容が人気で、『ETV50 もう一度みたい教育テレビ フィナーレ』(2009年12月31日放送)では視聴者投票で第1位を獲得した。

NHKアーカイブスより

この番組のおかげか、私は母親からおつかいを頼まれるのが嫌いではなかった。

幼い頃はスーパーマーケットがまだなくて
お肉屋さんや魚屋さんに八百屋さん、小さな商店が数件と駄菓子が一緒に売っている文房具屋さんなどがあり、どのように効率よく回るか考えて自転車を走らせていた。

♪ 知らないことが
 おいでおいでしてる
 でかけよう
 口笛吹いてさ
 びっくりしようよあららのら
 調べて納得 うん、そうか
 おもしろ地図を広げよう
 探検 発見 ぼくのまち ♪

たんけんぼくのまち 歌詞


いろいろなところを探検ばかりしていた子供の頃。

新しいものはキラキラして見えていた。なにがあるかわからないということにワクワクしていた。

でも大人になって私の探検は少し変わったように思う。


時代が変わって大手スーパーが立ち並び、今はネットショッピングでどこにいても何でも買えるようになった。

コロナ禍の影響もあり、小さなお店はなくなってしまったところも多い。

ずっと同じものはない。
いつか失ってしまうものだからこそ一つ一つが愛しい。


今日もその小さなお店が開いていることにほっとしてドアを開ける。

私に住んでいる町もこれから少しずつ変化していくのだろう。

でもどうかこの愛しい不便さが時代に取り残されて消えていくのではなく、
新しいものの中で工夫しながら末永く生き残ってくれますように。

私の探検・発見が少しでも長く続きますように。


探検の途中にて。天気が良いと富士山がよく見えるのです。


追記:#この街が好き のコンテストに応募しようと思って、昨日の夜に書き上げたのだけど、なんと書き終わったことに満足して公開するのを忘れていたことに今朝気づいた。( ;∀;)ahahaha

こんな時もある! …これからはないように気をつけます。

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