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子どもの話を聞くコツ3つ

昨日は日曜日。午後からキッザニアに行き、帰りが遅くなってしまいました。
子どもたちは、「寝るのが遅くなって、寝て起きたらすぐ学校がある」とシクシク泣いてしまいました。
ここで「遊んで帰ってきたんだから、四の五の言わずに早く寝て、明日の学校に備えなさい」とか言うと、うちの繊細っ子さんたちはますます泣いて収拾がつかなくなります。

今日は、子どもの話を聞くときに注意していることを3 つ挙げてみます。


①子どもの話をジャッジしない。返しは「そうなんだー」

親が子どもの言うことを「いい、悪い」とジャッジしないことです。
親が善悪の判断を下さないこと。

うちの子たち、マイナスなことをよく言います。
学校行きたくない、学校がしんどい、先生が怖い、先生が話を聞いてくれない、エレクトーンの宿題が多い、などなど。
そういうことを言われても、まずは、「そうなん。そうなんだ」と受け止めて、それでおしまい。
「そうなんだ」っていうのが一番子どもに向けて多く言ってる言葉じゃないかと思います。
否定もしないし、過度に共感もしない、という感じです。
「先生も大変なんだからしょうがないでしょ」とも言わないし、「先生なんで怒るのかな、ひどいね!」とも言わない。

「あなたがそう感じていることを私は了解しました」というのを一言で「そうなんだー」で表します。
マイナスの話も、「ふむふむ、そうなんだー」で聞いていると落ち着いてくることが多いです。
楽しい話であれば、どんどん自分から話してくるので、合いの手をはさむくらいで。

「そうなんだー」でとにかく子どものボールをキャッチするのを気をつけています。

②子どもの話を聞けない時は、「今はムリ」で時間をずらす

親も人間ですので、今無理!というときは、「ごめん、今ちょっと話が入ってこない」と言って、後にしてもらいます。
または、私はよく子どもの話の途中で考えごとしちゃって、「耳は聞いてたけど脳が聞いてなかった、ごめん、もう1回言って」とも言ってます。
親も人間。ちゃんと聞けないときもあるけど、「あなたの話を聞きたいと思ってるから、後で聞かせて」とか「もう1回教えて」と聞く気があることを伝えます。

③マイナスな話はネホリハホリ聞きすぎない

長女が昨年度学校に行きにくかったとき、「先生が今日すごい怒って怖かった」「男の子たちがふざけてて先生がどなった」みたいなことをたくさん言ってきました。
「子どもの話を共感しながら聞く」というのも世間で言われていることなので、「どんな風に先生起こったの」とか、「何時間目に何で起こったの」とか「誰が怒られてたの」などと聞いて「怖かったんだね」というやりとりをしていた時期がありました。
ですが、あんまりマイナスのことを根掘り葉掘り聞きすぎると、それが子どもの中でも大きくなっちゃうんですよね。
頭の中でマイナスのことを再現することになって、記憶を強化することにもなってしまいます。
なので、マイナスのことは、サラッと「怖かっんだね」と子どもが感じたことへの共感くらいでいいのかなと。
逆に、楽しかった話や自分でよくできたと思っていることを詳しく聞いてあげるようにシフトしました。

特に、繊細っ子さん(HSC =highly sensitive child )の子は、マイナスなことをすごく大きく捉えちゃうことがあるので、それを親がさらに広げないように気をつけています。
小さい嫌なことで、すぐ問題解決できるようなことだったら、解決に向けて聞き取りをしたり、対処することはできると思います。
ですが、他の人が関係することで、すぐには変えられない問題(先生やお友だちとの関係など)の場合、その問題があるということは親も認識した方がいいですが、毎日詳しく聞くのはやめておいた方がいいかなと。

子どもが訴えるマイナスなことは、「嫌だったんだね」と認めて、子どもが「ちゃんと親に伝わったな」と安心できたら、それをちょっと横目で見ながら一緒に通り過ぎるようなイメージで、別の話に切り替えていいのではと思います。

(もちろん、先生やお友だちの言動が一発アウトみたいな話のときは、詳しく話を聞いて対処してあげてください)

以上、3つ挙げてみました。

④子どもを見るとタスクのカタマリに見えてしまう

お子さんが繊細さんでも繊細さんじゃなくても、子どもの話をしっかり時間を取って聞くのってなかなか難しいですよね。

気をつけていないとやってしまいがちなのが、子どもが親に何か言うと、「そんなことより宿題やったの」とか「やること終わってるの」とか、子どもの話を受け止める前にちがう話をしてしまうこと。

これ、親は抱えてるタスクが多すぎることから来てると思います。
子どものことだけでも、宿題のチェック、学校以外の勉強、習い事、ごはん食べさせてお風呂、歯磨き、寝る時間も気を引き締めないとズルズル遅くなるので管理が必要。

子どもを見ると、タスクのカタマリに見える。
寝るまでの時間の流れが目に浮かぶ。
親としては、早くタスクを終わらせたい。
ということで、タスクの進捗の確認などが口をついて出てしまうのですが、そこは「あー、今、子どもの話を聞くよりタスクのことが思い浮かんだぞ」とメタ認知して、まずはタスクのことは置いておく。

子どもが大きくなっても、今日あったことを「ねえねえ、聞いて」と言ってきてほしいですしね。

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