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日本ではこれが当たり前と思うことも
海外だと当たり前ではなかったりするものです。


最近こんなことがありました。

私は目に難病指定の疾患を抱えているのですが
それがネックでずっと避けていた運転免許証の取得を
ついに決行することにしたんです。

そのためには通常の筆記試験や運転試験に加えて
事前に眼科にかかって
ドクターのレポートをもらう必要があり
そのレポートをDMVという
免許センター的なところへ行って
手続きをしなくてはなりませんでした。


日本であれば、レポートもらうのに近場の行きつけのお医者さんに行って
検査してレポート代払って紙をもらってくるだけ。

なんなら思いついた日に行動して
その日一日で全部済ませることもできます。


でもこちらでは
まず医者にかかるのにアポ必須。

持っている健康保険の種類によって
その保険が使える医療機関も決まってるので
事前に調べなくてはいけません。

そしてアポも大体数週間待ち。

緊急性があること以外は
待つこと前提で動く必要があります。

実際に、レポートを手に入れるまでに
動き出してから約1ヶ月という期間がかかりました。

そしてやっとDMVに向かったら
目の疾患ならメガネを持ってこいと言われてびっくり。

ドクターからは、レポートがあれば目の検査はないから
今すぐメガネ作らなくてもいいと言われていたので・・。

しかし窓口でそう伝えるも
メガネ持参の一点張りで門前払い。

メガネを急いで作らなくてはなりませんでした。

メガネを作るのにも

日本だったらZoffさんやJINSさんなどなど
お手頃だけどバラエティも豊富でおしゃれなところがたくさんあって
どこでも好きなメガネ屋さんへ処方箋を持参して
フレーム代に手数料等を払って
その日中には出来上がって持ち帰れます。


こちらだと、Optometrist という専門機関にいく必要があり
持ってる保険の適応確認ももちろんしなくてはいけません。

私の保険は、年に1回メガネを無料で新調できるプラン付きでしたが
サービスは値段相応。
その保険を通してメガネを作ると
メガネを手にするまでに数ヶ月かかると言われ
なるはやでDMVへ持っていかなくてはいけなかったので
保険を通さないで作る必要がありました。

それでも2週間はみっちりかかったのですが
数ヶ月待つよりは良いということで。。

さらに、価格もびっくり。
保険なしなので360ドル(現在のレートで言うと5万4千円ほど)かかりました。

しかもフレームはプラスチックで
特別に何かこだわりがあるわけでも
高見栄するわけでもない
ごくごくフツーのもの。。。

日本にいた頃に
金子眼鏡さんでメガネを購入したことが何回かあるのですが
あそこのメガネは鯖江のクラフトメガネが売りで
デザインも素材もとてもこだわっていて
フレームが4、5万円から
というお店でした。
(10年近く前のことなので今はどうなのか分かりませんが)

そういうお店を知っているからこそ
ただのプラスチックのフレームにレンズ入れるだけで
鯖江メガネと同じ値段であるということに
ただただ愕然とした気持ちになったわけです。
(しかも自分が持ってるフレームにレンズを入れると
それよりもさらに高くなるという謎なシステム、、w)


そしてやっと手に入れたメガネを持参して
DMVへ行きました。

窓口で再度、ドクターのレポートを渡すと
目の検査PASSと書いた紙を渡されました。

え?と思って聞いてみると
ドクターレポートがあるから検査はないと。

おい!メガネ代返してくれー!と叫びたくなったのは
言うまでもありませんw

日本でこんなことがあったら大問題だけど
こっちでは日常茶飯事。。苦笑

この話を夫にしたら
まあ仕方ないね。。アメリカだからw
取り会えずメガネがあれば安心だし
かかったお金のことは忘れよう。と。。

う、うん。
実際そうするしかないしね。
(でもやっぱりなんかモヤる!w)

こういうことがある度に
日本のように整理された社会は
本当に素晴らしいなと思いますし
今考えると、日本にいたときは
いろんなことが感謝だったなと思うんです。

そしてその整った環境が決して当たり前のものではなく
感謝できるものだと気づけたのは
こういう経験があったからだと思います。


もちろん日本を知っているからこそ
外で苦労するところでもあるんですが

それはまた一つの側面なだけであって
ありがたみや幸せを感じるメカニズムとして
何事にも陰と陽があってこそ
バランスをとっていられているんだな
とも思うわけです。

ネガティブがあるからポジティブが存在する。

どんなことにも対象的なものがなかったら
一方だけで存在することは難しいっていうこと。

もしもポジティブしか存在しない世の中だったら
それはもはやポジティブではなくなるかもしれないし
ポジティブであることの価値が相対的に減る可能性がある
ということになります。

そう考えると
一見して悪と捉えがちなことも
自分の受け取り方一つで
善にすることができるんですよね。

あえて相対的な対象にスポットを当てることで
受ける意味合いも変わってくるのは
やっぱり面白いものだなと思ったのでした。

改めて意識が持つ力というものを
考えさせられる出来事に感謝です❤️

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。


Micco

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