見出し画像

【読書】もっと早く読めば良かった『エッセンシャル思考』


こんばんは、Miaです。

最近小説が面白くて、しばらく自己啓発本から遠ざかっていたのですが、この『エッセンシャル思考』を読んで、再び自己啓発本熱が掻き立てられたので、ここでご紹介したいと思います。


『エッセンシャル思考』Greg Mckeown


私の中では、この本は少し前に話題だったという印象で、電子書籍で購入したものの、本棚に眠らせたままにしてしまっていた一冊です。

ですが、そんな積読状態にしていた自分に言いたい。

なんでもっと早く読まなかった???

自分の置かれている環境と重なる点がたくさんあり、メッセージがぐさぐさと刺さる、久々に読んで良かった〜!と思えた良書でした。

特に学びになった3つのキーポイントをまとめました。

①本質的に重要な少数に集中する


本書の中で紹介されている、経済学者のヴィルフレド・パレートが提唱した法則で「80:20の法則」という法則を聞いたことはありますか?

成果の80%は20%の努力に起因する、という説です。

つまり、本当に重要なことはこの20%、少数の部分に集結しているということです。

これは日常生活のあらゆるシーンに当てはまると言われ、世界一有名な投資家ウォーレン・バフェットも、何百何千と存在する投資先から、本当に確実だと思う10種類の投資先にのみ資産の9割を投資しているといいます。

(この投資術は私も実践中です!)

重要なこと=エッセンシャルであることは、ほんのひと握りの少数の部分であり、大多数はエッセンシャルではないにもかかわらず、私たちはつい全部やろうとしてしまいがちです。

それは全部が大事だと思えるからなのかもしれないし、つい他人の顔色を伺ってあれもこれもやってしまうのかもしれません。

これにちなんだ面白い話があるのですが、旦那が読んだ別の本によると、priorityという英単語に複数形ができたのは1900年以降のことで、それまでは単数形しかなかったそうです。

ここからもわかるように、本来最優先事項はその字のごとく、たったひとつだったのです。


それがいつのまにか時代の流れとともに複数形が現れて、優先すべきこともたくさんになってしまったのです。

この本を読んでから、たったひとつの最も重要なことは何かということを生活の中でも、仕事の中でも自分に問いかけるようにしています。

②中途半端なイエスをやめる

本当に重要なことにイエスと言うために、その他すべてにノーと言うのだ。

やらなければいけない、もしくはやらないといけなさそうなことが溢れかえるほどあるなかで、本当に重要な少数のことを選び、集中するには、それ以外のものをハッキリと断る必要が出てきます。

これはすごく難しいことだと思います。

特に会社などの組織で働いていると、周りの目が気になったり、よく思われたくて、ついいらぬ仕事を引き受けてしまったり。

私もつい最近やってしまった!と思うことがありました。

日本でいうところの組合のような、いわば部内の労働環境改善に向けてグループ分けするので、その中のいちチームメンバーとして入らないかという打診を上司から受けたのです。

改善テーマはすでに部内で一度話し合っており、正直これ以上何するんだろうという気持ちだったので、私は全くやる気がなかったんです。


上司に聞かれた時も、そのプロジェクトはどれくらい続くんですか、私は正直部内で話し合われた時に出た案以外のものが思いつかないのですけど、それでも必要ですか、などと質問して、私なりに乗り気でないことを伝えたつもりでした。


以前なら多少興味がなくても、ひとつ返事でハイやります!と言っていたのですが、最近の部内のうわべだけのこういったアクションにややうんざりしていたのもあって、私にしてはこれでもものすごく抵抗した方だったんです。笑

結局、上司に何度も聞かれて、強くノーが言い切れず参加する羽目になったのですが、参加し始めてからとても後悔したのです。

毎週労働時間外に無意味なミーティング時間をとられ、ダラダラとしか進まないプロジェクトにものすごくフラストレーションを溜めることになってしまったからです。

この時ちょうどこの本を読み、今このような状況になっているのは、私が「中途半端なイエス」を言ってしまったからだと気づきました。

If it's not 100% sure, that’s NO.

この言葉の通り、私は100%イエスと言い切れない物事に対してノーというべきところで、中途半端なイエスで答え、それが結果として自分もフラストレーションを溜めることになり、チームにもポジティブな貢献をせず、結局誰の得にもならなかったのです。

だったらはじめからノーとしっかり言えば良かった。

これが最終的に私が感じたことです。

ノーと言い切る勇気がなく、ズルズルとはじめてしまったのですが、最初にこれは私にとってエッセンシャルでないことを念頭に置いてしっかりとノーと言っていれば防げたことです。

この中途半端なイエスは三方よしならぬ三方悪しだということを学びました。

③トレードオフする勇気を持つ


上記で挙げたように、最も大事なことを優先するために、その他のものを潔く切り捨てることが賢く、気持ちよく生きていくために必要だということが分かりました。

本書の中では、大事なことを取捨選択することをトレードオフすると述べられています。

トレードオフすることは何かを切り捨てる、諦めるというようなネガティブな考えになってしまいがちなのですが、本書ではとてもポジティブな発想の転換としてこうかかれていました。

「何をあきらめなくてはいけないか?」と問うかわりに、「何に全力を注ごうか?」と考える。

トレードオフして取り除かれる方ばかりについ意識が向きがちですが、この考え方のとおり、トレードオフすることで本当に大事なことに全力を注げるようになります。

そう考えると、トレードオフすることに対しても勇気が出てきますよね。

ポジティブで主体的な選択で、注力することを決めて、それ以外には手を出さない。

これは何かを断る時にも非常に使えるテクニックだと感じました。

私の例で言うと、上司に持ちかけられた改善グループの件を断るとすると、

「私は今〇〇の案件を抱えていて、これをきちんと責任持ってやりとげたい。それに集中するために、このグループの件は辞退させてもらいたい。」

という言い方はどうでしょうか。

決してネガティブな理由ではないので、上司の気を害することを極端に心配しなくても良さそうに思えます。

会社で働いていると、どうしても人の顔色を気にして、ついつい深く考える前にイエスと答えてしまいがちです。

しかし、自分にとってエッセンシャルなことに力を注ぐために、トレードオフするという考え方こそが、結果的に周囲の人からも信頼される、一本筋の通った行動なのだと感じました。


最後に


こうやって改めて書き出してみると、色々な学びがあった本だったなと思いました。

自己啓発本は自分の置かれた環境に重なる内容や、今抱えているモヤモヤに対して、様々な視点から解決方法を提示してくれるガイドブックのような役割があると感じています。

必要な時に必要な本に出会えたこともまた幸運です。

また今この記事を読んでくださっている方に、良かったと思うモノや本を共有することで、誰かのお役に立てることがあればさらに嬉しいです。

みなさんもオススメの本があればぜひ教えてください✨

今日も読んでいただきありがとうございました。

Mia





この記事が参加している募集

#読書感想文

187,194件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?