【読書】どっぷりハマった小説3選
こんにちは、Miaです📚
ありがたいことに今の時代電子書籍が存在して、海外にいても簡単に日本の書籍を購入して読むことが出来ます。
昔は本を読むことが大好きだったのに、いつからかすっかり活字離れしていましたが、今年に入ってから小説や自己啓発本、エッセイなど幅広く、とにかく興味が湧いたものや話題の図書を買って読みあさっています。
なかでも特に面白かったおすすめの小説をご紹介したいと思います。
①『傲慢と善良』辻村深月
ある日突然婚約者が消え、なぜ?どこへ?という疑問と共に、主人公が婚約者の過去や周囲、家族について向き合う物語。
私の中で超話題図書がこの『傲慢と善良』。
Instagramの読書アカウントを見て買う本を選ぶことが多いのですが、あまりにも多くの人がこの本を推していたので、なぜそんなに話題なのか気になって手に取りました。
婚約者の行方と失踪の理由を探る過程はミステリーのようでありながら、徐々に透けて見えてくる人間性や家族との関係性、そして生き方そのものにこの物語の深さを感じました。
現代の20代30代にめちゃくちゃ刺さる内容なのでぜひ読んでほしいと思う一方で、もはや刺さりすぎるからセンシティブな人は読まない方がいいかもしれない?というくらいにリアルな世界を映し出しています。
作家の朝井リョウさんがまさに言いたいことを代弁してくれていました。
フォローしている人かフォロワーさんの誰かも同じく朝井さんのこの表現が的確と言っていた気がします。(どこで誰のコメントを見たか忘れてしまった、、)
善良だと思われた人物の傲慢な部分が、物語が進むにつれてじわじわと炙り出されていく展開が面白く、一気に読んでしまいました。
②『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
これまたむちゃくちゃ面白い小説でした。もう一回おかわり読みしたいくらい。
新進気鋭のIT企業の就活で最終選考に残った大学生6人。最終選考の課題を全員でクリアすべく親睦を深めていたところ、採用基準がいきなり変更され、6人のうちたった1人だけが内定をもらえることになる。
突如全員が敵同士になった6人が臨む最終選考の部屋で、〇〇は人殺しと書かれた告発文が発見され、不穏な空気の心理戦が始まる。
この物語の素晴らしいポイントはなんといっても見事な伏線の回収です。
私は個人的に小説に限らず、韓国ドラマでも、映画でも伏線回収が完璧な作品がめちゃくちゃ好きなので、この作品はまさにドンピシャでした。
内容も充実していて読後感も最高です。
就活ってこんな感じだったよね、という懐かしさもありつつ、物語の不気味な展開と真実が掴めないストーリーに引き込まれること間違いありません。
③『正欲』朝井リョウ
前述の辻村深月さんの作品で解説を担当していた朝井リョウさんの話題作。
検察官、販売員、大学生と一見何の接点もない人物たちがとある事件をきっかけに複雑に絡み合い出す物語。
Instagramで見かけた時に、
これを読んだら読む前の自分には戻れません。
という煽り文句をみて気になって買ってしまいました。
冒頭は、誰が誰に向けて話しているのだろう?と思うようなメッセージから始まるのですが、このメッセージに込められた意味が最後に理解できるようになっています。
この物語のテーマは「多様性」ですが、今読む前の私たちが考える「多様性」はおそらくこの物語の中の「多様性」とは異なると思います。
特にハッとさせられたのは、「世間の言う多様性とは、あくまでも自分の頭で考えうる多様さを指している」というメッセージです。
物語に出てくる人物の共通点を通して、自分が考えたことのないものや理解できないものは多様性の外側にあるものとして無視されている事実に気付かされました。
確かにもう読む前の自分には戻れません。
でも良い意味で戻れない、と個人的に解釈しています。読む価値アリの一冊としてぜひお勧めしたいです。
以上、どっぷりハマった小説3選をご紹介させていただきました。
どれも面白くて甲乙つけられない素晴らしい作品ばかりなので、ぜひ読んでみてください♪
今日も読んでいただきありがとうございます。
Mia
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