待っていてくれた祖父
こんにちは、Miaです。
今年の3〜4月にかけて、少し休暇をいただき、2週間ほど日本に一時帰国しました。
すごく短い滞在だったので、家族や友達に会ったり、旅行したり、買い出ししたりと超大忙しの2週間でしたが、非常に充実した時間となりました。
私は毎年1回の一時帰国をすごく楽しみにしています。
というのも海外移住してから、家族や友達に直接会って、お喋りするたわいもない時間がいかに大切で、私に元気を与えてくれるものかということを痛感したからです。
移住して2年以上経ち、同僚や知り合いは増えたものの、正直、私が気兼ねなく遊びに誘える友達と呼べる人はオーストラリアにはいません。
でもそれで困っているかと言われるとそうでもなく、旦那と過ごす時間で十分満たされているので、新たに友達を作ろう!という気がなかなか湧いてこなくて笑
完全に1人で駐在やワーホリとしてオーストラリアにきていたら、もう少しアクティブに友達作りに励んでいたかもしれませんが、、
何はともあれ、家族や日本での友達は私にとって特別な存在で、一時帰国した際には必ず両親と双方の祖父母には少なくとも一回は顔を見せるようにしています。
なかでも私の父方の祖父は高齢で御年82歳。
年のわりには非常に健康で、背筋もしゃんとして、髪も父よりふさふさしています。
祖父は去年私の結婚式には出席できず、花嫁姿を直接見てもらうことができなかったので、今回私は結婚式の写真をまとめたアルバムを手作りして祖父にプレゼントしました。
祖父が喜んで写真を見てくれる姿を見て、私も安心して、また次帰国したら会いに来るねと告げて別れたのです。
ところが、そのたった2日後、祖父は天国へと旅立ってしまいました。
私は2日前まで祖父が元気に話す様子を見ていたので、寝耳に水で本当に驚きました。
父曰く、祖父は椅子にかけながらテレビを見ている体勢のまま、眠るように亡くなっていたそうです。
その時点で帰国数日前だったので、奇跡的に祖父のお葬式にも参列することができ、直接最期のお別れを告げることもできました。
祖父が亡くなったことはとても悲しく、残念に思います。もっと元気で長生きしてほしかったし、できればいつかひ孫も見せてあげたかった。
でも私の中でそれを上回る感情が、
最期に会えて本当によかった、でした。
海外移住者なら誰しもが抱える悩みである、大切な人の死に立ち会えないかもしれないという恐怖。
たった2週間の一時帰国。
その間に祖父に会い、花嫁姿を見てもらって、そして祖父に最期のお別れを告げられたこと。
運命やスピリチュアルなモノをあまり信じない私でも、こればかりは祖父が私の帰りを待っていてくれたのではないか、と思わざるを得ませんでした。
口数が少ない寡黙な祖父でしたが、嬉しそうに結婚式の写真を眺めていた姿が今も鮮明に思い出せます。
桜が咲きほこる穏やかな春の日に、
安らかに眠った祖父。
きっと天国から私たちのことを見守ってくれていると思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。
Mia
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