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9週の壁を越えるまで①

※不妊治療中で辛い方、食事中の方は閲覧を控えることをお勧めします。

昨日(10w1d)、初めて産科を受診し、
赤ちゃんの元気な姿を確認できた。

まだまだ心配は続くが、今日に至るまでに色々な出来事があったので、
備忘録として記したい。


鹿児島から帰った後すぐに受診したら、胎嚢どころか心拍まで確認できた。
最初のハードルはとりあえずクリアした。
ただ、私は相変わらず、人とは少し違う妊娠初期症状に悩まされていた。

まず、下痢は毎日のように続いた。1日に10回以上トイレに行くこともあった。食事後すぐにお腹が痛くなるので、外出も怖くて出来ない。
特に午前中が酷いので、出社はなるべく午後からにしていた。

そして、悪阻がほとんどなかった。空腹の時に気持ちが悪くなる食べづわりだったけどごく軽かった。夜中に空腹で目覚めて気持ち悪くて冷蔵庫にダッシュしたことが1~2回あるぐらいだった。

空腹だと気持ち悪いから食べる、でも食べると下痢する…の繰り返しで辛かった。
ネットやアスクドクターズで同じような症状の人がいないか探したけど、いなかった。かかりつけのお医者さんもアスクドクターズの先生達も、何ででしょうねという感じだった。
ネットには「頻繁な下痢は子宮の収縮を促す場合がある」と怖いことが書いてあった。

通勤や仕事中に下腹部が痛むこともあった。

頻尿にもならず、毎日ぐっすり眠れていた。
妊婦らしい症状といえば、眠い・だるい ぐらいだった。

これらの症状は大体7w半ばまで続いた。
前回稽留流産したのはこれぐらいの時期だったので、不安で不安でたまらなかった。毎日少しでも心配な症状があると、ネット検索魔になっていた。
毎日亡くなった子のお札に手を合わせて、「どうかお腹の赤ちゃんをお守りください、生まれ変わってください…」と願った。

夫は、心配性の私とは真逆だった。
夫は何でもポジティブ変換してくれる。
前回は今回とは対照的に便秘が続いたので、「前回と症状が違うということは、結果も前回と違う(=流産しない)ってことだよ」と励ましてくれた。


7w半ば以降、下痢が終わり普通の快便になった。
これには本当に救われた。
赤ちゃんも、実際の週数を上回るペースで順調に大きくなっていた。
ただ、今度は別の心配事が起こった。

私は潜在性甲状腺機能低下症のため、妊娠前からチラージンを毎朝飲んでいる。
甲状腺ホルモンは赤ちゃんの発育に欠かせないホルモンで、不足すると
不妊や流産の原因になる。
私の場合、体に必要な甲状腺ホルモンの量がわずかに足りていない状態なので、ホルモンを薬で補わないといけない。

妊娠中は甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を2.5以下に抑えることが望ましいとされる。
移植前の値は1.88だったけど、8w2dの時に返ってきた7w2d時の結果が2.32まで上昇していた。

「1週間経過しているので、今はもっと上がっているかもしれない…」
運悪く、その日から3連休だったので甲状腺専門の病院にも直ぐに行けない。
甲状腺ホルモンが不足して、赤ちゃんに影響が及んでいたらどうしよう… 楽しいはずの連休中、そればかり考えて過ごした。

連休明けの8w6d、甲状腺専門の病院に行って即日血液検査をしてもらった。
TSHは1.624まで下がっていた。
先生の説明によれば、これぐらいの変動はよくある。妊娠したら必要な甲状腺ホルモンは30%増加する。正常な範囲内の変動。
妊娠中はTSH1.5~2.5ぐらいが望ましいがこれはあくまで「ベストオブベスト」であって、少しぐらい超えてしまっても直ちに赤ちゃんに影響が出る訳ではない とのことだった。

先生の説明を聞いてすっかり安心した。

自宅に帰る途中、京都駅の混み具合に何故かイライラした。
スーツケースを足にぶつけられたり、身体がぶつかっても謝られなかったりした。その時期は仕事でも些細なことでよくイライラした。
ホルモンバランスの変化が原因なのか分からないけど
赤ちゃんに良くないのに、感情をコントロール出来なくて罪悪感が募った。

帰りの電車の中で、受診結果を見ているときにふと思った。
「先生は妊娠すると必要な甲状腺ホルモンが30%増えると言った。TSHが下がったということは、赤ちゃんの発達に甲状腺ホルモンが必要なくなったということかな」と。
何で先生と話してる時に質問しなかったんだろう、私ってアホだなあ…と自分を責めた。

そしてこの日から、さらに心配な出来事が続いた。次回に続く。

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