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マタニティブルーになってしまった夜

私は昨年稽留流産を経験し、そこから約1年3カ月の不妊治療を経て
顕微授精により待望の赤ちゃんを授かった。
凄く嬉しいし、ずっと待ち望んでいただけに赤ちゃんに対する思い入れが強い。

12週の壁を超えると、流産のリスクは減ってくるので一安心。
次は安定期(16週~)を迎えられればさらに安心と思っていたが、現実はそうではなかった。

12週までに起こる流産の殆どは、「赤ちゃんの染色体異常によるものでお母さんのせいではない」等と言われる。
別の言い方をすれば、13週以降は主に、お母さんの体質や異常や行動が赤ちゃんの生死を左右する、つまり「お母さんのせい」ということだ(胎児が原因の場合もあるけれど)。

SNSやYou Tubeに、後期流産、死産、早産、出産後すぐに赤ちゃんを亡くしてしまった方の投稿や動画ニュースが沢山出てくるようになり、他人事とは思えなくなった。

夫や両親はもちろん、祖母や妹、職場の同僚も、みんな赤ちゃんの誕生を楽しみにしてくれている。父は安産守を3つも買ってきた。夫はパパninaruアプリで毎日赤ちゃんの状態を確認し、スーパーでは私の身体が冷えないよう先に暖房の効いた車の中で待たせてくれる。母も私を遠くから支えてくれている。

何より、お腹の子は日に日に人間らしくなり、
手足を動かしたり口を動かしたりするようになった。エコー動画で愛らしい姿を見ると、失いたくない気持ちが一層強くなっていく。

1人の子の命が、みんなの期待が、私にかかっている。
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11月上旬に、両親が旅行のついでに私の家に遊びに来た。
近所のおしゃれなお店で2人の誕生祝をした。(父も母も誕生日が同じ)
そのお店で出たデザートに、洋酒が使われていることを
食べた後に知った。
そして帰宅後、数日前に2個程食べたDARSにもアルコールが1%未満使用されていることを知った。

アルコールは78.3℃で蒸発する。
加熱するとアルコール分は飛ぶので、煮物料理等に使われる料理酒やみりんは問題ない。でもスイーツの場合、加熱してない場合もあるので注意が必要だ。産科の先生やマタニティ雑誌によると、洋酒を使ったお菓子は少量であれば問題ない。先生からは「毎日お酒を飲んでほろ酔い状態であれば、胎児への悪影響はあるかもしれないが、少量であれば特に問題ない」と言われて一安心した…

不妊治療中、ビタミンDを先生の指示で多めに服用していたが、
妊娠後も良かれと思って同じ量服用していたところ
雑誌で「過剰に摂取すると腎機能障害を起こす可能性がある」と知った。
産科の先生に相談したら「そのぐらいの量なら問題ない。大事な栄養素だからどんどん摂取するように」と言われまた一安心。

昨日、車で長距離(高速を1時間×往復)移動をした時も
お腹の張りを感じネットで調べたところ、車の振動が流産・早産の原因になるという情報を目にし不安になったけど
雑誌やアスクドクターズによれば「赤ちゃんは羊水に包まれており、これが外の衝撃から守る役割をしている。車の振動が赤ちゃんに影響することはない」とのことでまたまた一安心。
(アメリカ人の夫からは「車の振動で流産していたら、アメリカの妊婦は皆流産やて言われた」)
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…といつも何かをやらかし、事後に「これってそういえば良くないのでは」と不安になり、ネット検索魔になる日々。
そして、不甲斐なさを感じ、情けなくなり、自己嫌悪に陥ってしまう。

今後は細菌性膣症や感染症にも気を付けないといけない。コロナやインフルはもちろん、私は猫を飼っているからトキソプラズマは注意しないといけない。(私には抗体がないらしい。家猫であればあまり問題ないみたいだけど)

母の腸内細菌は、分娩の時に赤ちゃんに移行する。
赤ちゃんの時期の腸内フローラの乱れは、アトピー性皮膚炎やぜんそくの発症、肥満に関連しているという報告があるらしいので、腸内環境にも気を配らないといけない。

うっかり妊娠中に食べてはいけないものを食べたり、使ったりしないようにしないといけない。(例:ビタミンAやまぐろ・金目鯛の過剰摂取、胎児の動脈管を閉ざす作用のある成分が含まれている湿布)

冬は冷えや転倒にも細心の注意を払わないといけない。

気を付けるべきことが多すぎる。
こんな私に果たして赤ちゃんが守れるのだろうか、無事に健康に産んであげることが出来るんだろうか…と不安になる。

でも、ずっと心配して鬱々とした気分になると赤ちゃんにとって良くないから、心配な出来事があってもあまり考えないよう努力している。

こうした中、今日突然織物が一瞬多めに出て、
しかも、色が黄緑色だった。(ネットで調べると、良くない色だと書いてある)
前にもそういうことがあったけど赤ちゃんは無事だった。
でも、感染症のせいではないか、昨日の長距離移動のせいではないか…と不安になってしまい、今まで抑えていた不安が溢れ出して
先ほど夫の前で大泣きしてしまった。

泣いた後、自分の気持ちをnoteに書き留めたら、段々と気持ちが楽になってきた。

母には「心配はこれからよ!今からそんな状態では身が持たない」等と言われる。
赤ちゃんのためにも、不安やストレスは抱えたくない。
分かっている。分かっているけど気持ちをコントロールするのは難しい。

流産や不妊治療を経て授かったのならなおさらだ(と思う)。
だって、ずっと妊娠できなくて、妊娠しても流産して地獄のような思いをして
自分はもう母親になれないかも…と諦めていた時に出来た子だから。
(時間とお金ももちろんかかっている。)
最後まで、健康に… という思いは人一倍強くなる(と思う)。

自分ではどうしようもないこともあるけど
今はできる限りのことをやりたい。
仕事も赤ちゃんに悪影響であれば辞めたい。
赤ちゃんを第一に考えたい。

どうか神様。良い子になるので、赤ちゃんを無事に、健康に産ませてください。
今はそんな想いでいる。

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