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「休みの日は家でのんびり過ごす派?外で元気に過ごす派?」←ふざけんな

某所で「休みの日は家でのんびり過ごす派?外で元気に過ごす派?」的なことを聞かれた。
ふざけんなという印象を受けた。

自分は、家で効率よく進捗を生みたい。

なぜ、「家で過ごすか、外で過ごすか」と「のんびり過ごすか、元気に過ごすか」という直交する要素を抱き合わせにして聞くのか。
考えが合うところもあれば合わないところもある候補者たちから選ばされる選挙かよ。

そもそも、これらの要素のうち1組だけを聞いても、十分質問として成立しそうである。
なぜ、こんな抱き合わせにしたのか、マジで理解に苦しむ。

「家ではのんびりしか過ごさないだろ」と思われているような気がしたのも、ふざけんなポイントである。

各要素の直交性

要素の直交のイメージ

「家で過ごすか、外で過ごすか」という要素と、「のんびり過ごすか、元気に過ごすか」という要素には直交性がある。
すなわち、

  • 家でのんびり過ごす

  • 家で元気に過ごす

  • 外でのんびり過ごす

  • 外で元気に過ごす

という全ての組み合わせがあり得るはずである。
それぞれの具体例を見ていこう。

家でのんびり過ごす

  • 寝る

  • 簡単なゲームをしてリラックスする

  • 視聴期限の無いコンテンツを視聴する

家で元気に過ごす

  • 掃除や片づけなどをする

  • 筋トレをする

  • 競技プログラミング・CTF・やった量を競うゲームなどの競技に取り組む

  • 視聴期限が迫っているコンテンツを計算しながら消化する

  • 難しいゲームを頑張って攻略する

外でのんびり過ごす

  • 適当に散歩をする

  • リゾートホテルでゆったり過ごす

  • キャンプでのんびり星を見上げる

外で元気に過ごす

  • スポーツなどのアクティビティをする

  • しっかり計画を立てて何箇所もの目的地を短時間で回る

単純な択一ではない可能性

「家で過ごすか、外で過ごすか」「のんびり過ごすか、元気に過ごすか」それぞれの軸について、単純にどっちかを選ぶというのは難しいかもしれない。

「基本は家で過ごすが、たまには外も行きたい」「基本は効率を求めるが、たまには息抜きもしたい」のように、2種類の選択肢を適当な割合で混ぜることにより、より正確に志向が表現しやすくなるだろう。
もちろん、この割合も人によって変わってくるだろう。
先ほど掲載した2軸の図に、この割合を考えて点をプロットすることで、志向をわかりやすく表現できそうだ。

さらに細かくみると、「外では頑張りがちだが、家では気を抜きがち」「普段家では家事に追われているので、外に出たときはゆっくりする」などのように、家か外かによってのんびり/元気の割合が異なる可能性も考えられるだろう。

このように「そのときによって変わりうるので、答えが定まりにくい」というのは、以前紹介した「休日は何をする?」問題にも通じるものがあるだろう。

理想と現実

このような問に対し、理想を答えるべきか現実を答えるべきか、という問題も出てきそうだ。
たとえば、

  • 本当は効率よく進捗を得たいが、つい怠けたり寝たりしてしまう

  • 家に居たいのに、親に出かけろと言われてしまう

などの原因で、理想と現実がずれてしまう可能性がある。

どの程度の長さの答えを要求されているかにもよるが、余裕があれば、理想と現実を両方答えることで解決できそうだ。

似た問い

最初の問いに似た問いとして、「遊びに行くなら、海?山?」という問いがある。
他の選択肢も考えられる中、一部の可能性のみを選択肢として提示している、というところが似ている。

思い返してみると、この問いに対して私は、「いや街だろふざけんな」とは思わず、海か山のどちらかといえばどっちかを考えていた。
これは、問いの前提部分の「遊びに行くなら」を、うっかり「海か山のどっちかに遊びに行くなら」と勝手な条件を加えて解釈してしまっていたからであると考えられる。
しかし、深く考えずに選択肢の中から答えを返すことにより、相手が期待する答えを返せる可能性が上がるというのはいい点かもしれない。
とはいえ、返した答えを個人を特定できない情報にするようなアンケートなら問題ないかもしれないが、気を付けないと言質を取られて望まない遊びに連れて行かれてしまう可能性もあるかもしれず、注意するべきだろう。

おわりに

家に居るからといっていつものんびり過ごしていると思うなよ。


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