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「幸せになれないよ」と言われて奮起したあの日

前回のあらすじ▼
「ミサキさん」がとある男性を失望させる3時間半の過程で、
自分自身の【幸せ】について考え直すきっかけを得て、
彼からの問い「幸せになれる “行動” と “発言” は決まっている」に偽をつきつける。
自分にとっての【幸せ】は自分にしか分からない、
それに、【幸せ】の価値観を他人に強要される必要はない
だからこそ、自分の出した選択や道に誇りを持とう、
だって、きっと最適解であり、間違っていないから。

「幸せになれない」なんて誰が決めたのか


「それじゃあ、「ミサキさん」は【幸せ】になれないよ」

あの日ー
私は、とある男性から、
「【幸せ】になれない」、そうハッキリと断定されました。

しかしながら、当時の私はお相手の圧力や熱意、緊迫した雰囲気にも屈せずに、自分自身の【幸せ】の価値観を貫き通すことができました。
それは、
価値観を強要されたことによる憤りからくる勢いでも、
否定された悔しさでも、もちろん単なる偶然でもなかったと思います。

私は、信じていたのです。
誰にだって【幸せ】になる権利はある、と。

だから、【幸せ】という花を開花させるために
芽にこれから光や肥料といった栄養を与えていく段階の人に対して
光や栄養を与えないどころか、伸びようとしている芽をへし折るという行為。
これが許せなかった、
どれほど私のことを大切に想い、私のスキルや可能性に大いなる期待をしてくれ、そのうえに私との未来を描いてくれていても。

だからこそ、悟ったのです。
少なくともこの方と一緒にいては【幸せ】になれない、と。
そして、「ミサキさん」は誓ったのです。
絶対に【幸せ】になるのだ、と。

幸せになる考え方を身につける

精神科医Tomyさんがこんなことを仰っていました。

「【幸せ】になる権利は誰にもあるけれど、
その権利は与えられるものではなく、自ら得ようとしないとならない」
「【幸せ】になるためには、【幸せ】になる考え方や歩み方をする必要がある」


「ミサキさん」は「絶対に幸せになる」と誓ったからこそ、
【幸せ】になる ”考え方” や “歩み方”がどういうものなのかとても興味が出てきました。

早速ですが、【幸せ】になる ”考え方”  について書かれた記事を見つけたので、こちらに沿って考えていきたいと思います。

【幸せ】になる ”考え方”
 ・自分の “価値” ではなく、自分の “行動” に注目して考える
 ・状況は “コントロールできる” / “好転させることができる” と考える
 ・<1:3>の方程式に沿って考える
 ・自分が幸せになることよりも、”他者を幸せにする” ことを考える

https://yogajournal.jp/17109

・自分の価値ではなく、自分の行動に注目して考える

誰しも、人間ですから完璧ではありません。
どんな人生にもミスやエラーは付き物。

だからこそ、
ミスやエラーをしてしまったとき、
私たちはついつい自分自身を否定してしまいがちですが、
自分自身を否定するのではなく、
どのように行動したら同じミスやエラーが発生してしまうことを防げるか、という視点で考えるということですね。

私のケースに置き換えて考えてみると、
「あぁ、幸せになる価値がないのかな」と自分自身の価値を否定することは間違いだということが分かります。

けれども、人生において重要な選択を迫られること、
これは突然にやってきます。
予測不可能であるからこそ、どう行動すればよいかについて考えるのは少し難しい。
そう、私のケースではミスやエラーというよりも
予測不可能な状況で人生における重要な選択を迫られました。
実際に、私は与えられた問いに対して自分なりの答えを伝えた結果、
失望され、挙句の果てに「【幸せ】になれない」と断言されました。

だからこそ、思うのです。
私たちは、未来を予知する力がない以上、
いつ、人生において重要な選択を迫られても良いように
あらゆる可能性について常日頃考えを巡らせることが大切なのではないか
、と。

いつもと変わらない上司との1on1だと思いきや、
突然退職を促されるかもしれません。
えぇ、終身雇用は当たり前じゃなくなりましたし、
転職が推奨される世の中になりました。
そのうえに、これだけ会社も増え、働き方も多様であればこそ
”もしかしたら” 明日職を失うなんてこともあり得ます。

その ”もしかしたら” を常日頃想定しておけると、
いざという時に起こす行動が【幸せ】になるための歩みとなるではないでしょうか。

そして、人生の重要な選択を迫られた私が今改めて思うのは、
どんな人生にもミスやエラーは付き物であり、
こういったミスやエラーと呼ばれる類の事象が重大な事故に繋がるケースは極めて稀
だからこそ、ミスやエラーを起こしてしまったときに
「なんて自分はダメなんだろうか」と自分自身の価値を否定する必要なんてない


むしろ非常にもったいないとは思いませんか。
発生頻度が多いゆえに、
都度自分自身の価値を否定していては、心も体も持ちません。
ましてや【幸せ】が遠ざかってしまうのであればなおのこと。
この場合には、自身の価値を否定するのではなく、
ヒューマンエラーとどう付き合うかを考え、行動していきたいですね。

・状況は “コントロールできる” / “好転させることができる” と考える

これは誰しもが諦めてしまうような事象に対して
「きっと私ならどうにかできる」と捉える考え方になるようです。

例えば、野球で例えるならば
点差が開いて誰もが相手チームの勝利を確信した回で打席が回ってきたときに
「自分ならHRを打って逆転させられる」と考え、打席に入っていけるような人。

この場合、いわゆるHRを打てたかどうかという結果は重要ではないのです。
目の前の状況を好転させることができる、と強く自分を信じることが大切なのであり、【幸せ】になる考え方と言えます。

「ミサキさん」のケースに置き換えるならば、
「【幸せ】になれない」と何度も説得されようとも屈せず、
自分自身の考えをただひたすらに貫き続けさえすれば、
この男性は自身の考えに理解を示してくれ、良い話し合いで結審するだろうと考えるということかな、と私なりに分析しました。

とはいえ、誰しもが諦めてしまうような状況下において、
自分自身が状況を好転させることができると考えるのは、なかなか難しい
に違いありません。

だからこそ、
まずは、日頃から “起こった事象や目の前の状況が好転していくイメージを持つ” ことから始めてみる
のはいかがでしょうか。

つまり、先ほどのケースで言えば、
良い話し合いで結審させられるという自分の行動によって状況が好転することまではイメージできずとも、
少なくともこの男性はやがて説得することを諦め、苦しい時間がじきに終わるだろうと考えることから始めていく。

なぜならば、過去に上手くいかなかったような出来事のイメージが頭にあったり、成功体験が少なかったりすると自分を信じる事そのものが難しいからです。
そして、上記のような状態の方に対して、いきなり「自分が自身の力で状況を好転させるイメージを持って」と伝えたところで、それは無理難題を突き付けているということにもなりかねません。

ええ、テニスでコートの外壁にHRを打ってしまう「ミサキさん」に重要な回で打席が回ってきたならば、とてもとても「自分ならHRを打って逆転させられる」と思うことは難しいです。むしろ代打をリクエストしてしまうでしょう。
それは、野球に関して、私が成功体験を持っていないからと言えます。

ですから、スモールスタートとして小さい目標から始め、それを達成できたイメージを持つトレーニングを繰り返すことで、私たちは少しずつ自分の可能性やポテンシャルを信じられるようになり、徐々に自分自身が状況をコントロールしたり、好転させたりするイメージが抱けるようになると考えます。

・<1:3>の方程式に沿って考える

【幸せ】になる方程式は、<ネガティブ1:ポジティブ3>と言われます。
つまり、ネガティブな感情を1つ感じたならば、ポジティブな感情を3つ感じるように工夫することで【幸せ】になれるということになります。

また、「ミサキさん」の例で考えてみましょう。
▼「【幸せ】になれない」だなんて、失礼なことを言われて気分が悪いなぁ。
〇  自分にとっての【幸せ】について考えるきっかけになったよ♪
〇  この男性の本音や心底の想いや考えについて知れて良かった♪
〇  この男性との今後の付き合い方について考えることができた♪

こんな感じでしょうか。
意識して3つポジティブな感情を挙げようと努力してはみましたが、思いの外難しい。

ですから、【幸せ】になるために、日頃からネガティブな感情が芽生えたときには、「でもこんないいこともあったな」と意識的にポジティブな感情も感じられるように工夫して過ごした方が良い、と思います。
要は、この方程式に沿った思考ができるように習慣化させる必要があるということです。

物事を習慣化させるためには、いくつかコツがあるといわれますが、
例えば、下記はいかがでしょうか。

①ハードルを下げて始めてみる
→これは、上記に挑戦してみて3つポジティブな感情を列挙することがとても難しかったので、まずは1つネガティブな感情が湧きあがったら、1つでもポジティブな感情も考えるように意識してみる、ところから始めよう!という提案です。

②とりあえず、上手くできずとも継続することを目標にする
→新しく始めようとすることが最初から上手にできることはなかなかありません。おそらく、誰しもがトライ&エラーを繰り返し、少しずつ上手になっていくものではないでしょうか。だからこそ、最初はポジティブな感情が3つどころか1つも浮かんでこなくとも良いと考えませんか。
まずは1つネガティブな感情が湧きあがったら、1つでもポジティブな感情も考えるように意識してみる結果として1つも思いつかなかったとしても、考えようとした過程をまずは褒めてあげる、また次回も1つだけでもポジティブな感情を考える努力を続けていく、ことを繰り返すのです。
誰しもが最初から上手にこなすことは難しいのですから、まずは継続することに重きを置くと良いのでは、と考えます。

私こと「ミサキさん」も、まずは1つ心の中にネガティブな感情が湧きあがったら、1つポジティブな感情を考えるところから癖付けしていこうと思います。

・自分が幸せになることよりも、”他者を幸せにする” ことを考える

自分自身が【幸せ】になることよりも、周囲の方々を「【幸せ】にしたい」と考えること。この表現をご覧になり、
私たちは「【幸せ】になりたい」と自分の幸せを願ったり考えたりしてはいけないの?と思われた方もいるかもしれません。
「ミサキさん」も最初はそのように解釈してしまいました。

ですが、精神科医Tomyさんが仰っていましたよね。
「【幸せ】になる権利は誰にもあるけれど、
その権利は与えられるものではなく、自ら得ようとしないとならない」

ですから、少なくとも私たち皆が【幸せ】になる権利を持っているということは、私たちは各々で「【幸せ】になりたい」と願ったり考えたりして良いことになると言えます。

すなわち、ここで言われているのは、なにも自分が【幸せ】になることよりも他者を【幸せ】にすることを優先しましょうね、ということではないでしょう。
いえ、自分自身の【幸せ】を後回しにしてまで、他者の【幸せ】のために貢献しようとされることがいけません、と言いたいのではありません。
むしろ「誰かの【幸せ】のために尽くしたい」と思えることやその考え方は素晴らしいに違いありません。
しかしながら、私自身を含めた皆が【幸せ】になる権利を持っています。
だからこそ、常日頃他者の【幸せ】ばかりを考えたり、逆に自分だけの【幸せ】を考えたりせずに、自分を大切にしつつ、他者の【幸せ】も考えるように心掛けましょう
、ということではないでしょうか。

幸せになる考え方を実践して、幸せになろう

とはいえ、【幸せ】を形成する価値観は人それぞれ。
だからこそ、まずは、あなた自身が、私自身が【幸せ】になるために、自分自身の価値を否定するのではなく自身の行動にもっと日頃より目を向けるように意識してみたり、ネガティブな感情ばかりを吐き出してしまわないように心がけたりすることが大切です。

そして、自分自身のことを大切にすることを私たちは忘れてはいけないでしょう。
”自分だけ” の【幸せ】を考えたり、はたまた ”他者の【幸せ】ばかり” を考えたりすること、いわゆる過剰にどちらか一方の【幸せ】について考えるのではなく、中庸を意識すると良いかもしれないですね。
そう、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」。

とはいえ、自分自身の【幸せ】が、必ずしも周囲の方々の【幸せ】とイコールであるとは限りません。
そのうえ、【幸せ】を形成する価値観は人それぞれです。
だからこそ、私も、あなた自身も、そして周囲の方々も皆で【幸せ】になることを考え出すと難しい。
ですが、少なくとも個々の【幸せ】の価値観に優劣はありませんし、私含めた皆が【幸せ】になる権利があります。
だからこそ、まずは個人個人で【幸せ】になるための考え方をして【幸せ】になっていきましょうね。

そうです、
【幸せ】という花を開花させるためには、光や肥料といった栄養を与えていく必要があります。
どんな色、形の花を咲かせても良いのです。
自分自身のペースで、時にはまわり道をしたり、立ち止まったりしながら
少しずつ栄養を補給しながら芽を伸ばしていき、各々のとびっきり美しい花を咲かせましょうね。


そして、「ミサキさん」は誓ったのです。
絶対に【幸せ】になるのだ、と。

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