秋の夜空に恋をして_1約束の再会
あなたは、前世縁をどのように考えますか。
七々星(ななせ)は30を迎え、シングルマザーとして恋愛とは無縁な忙しない日常を過ごしていました。
秋の夜長、夜風の仕業だったでしょうか、たまたま知り合いに呼ばれた会合に珍しく足取り軽く出向いた七々星は、彗斗(けいと)と出会います。
あの日の感覚はとても不思議なものでした。
七々星にとって、彗斗との出会いは「初めまして」のはずでしたが、どうしてもどこかで以前にも会ったような、明らかに七々星はそんな心地がしたのでした。
でも、彗斗には