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猫のしあわせ、人のしあわせ

猫との関係はこの半世紀ほど空気のような関係を保って来たつもりである。

田舎で飼う猫はお互いの生活をたまたま同じ一つ屋根の下でしているような感じだった。

半野良のような彼ら、彼女らの外での生活に干渉するつもりは全く無かった。

しかし、私たちの都合で街中に連れてきてしまった猫となるとそうはいかない。

家猫となった老猫ブウニャンは私のベッドから離れることはなく私にいろいろな要求をしてくる。

腹が減れば一緒に一階に降りようと夜中でも顔をなめて来る。

一緒に降り、私が先に上がると急いでついて来る。

そして、要求は腹が減っている時だけではない。

カラダを撫でて欲しかったり、ただそばにいたいだけなような時もある。


正直で素直に自らの幸せを求めることの出来る猫は人間よりも賢いかも知れない。

人間も幸せ、安心をもっと素直に求めて生きて行ったらいいと思う。

幸せや安心を得ることは個人次第でそんなに高いハードルではないと思う。

ハードルを越せたら次は周りを見渡してその幸せ、安心を少しだけ共有すべきだと思う。

過去にあった皆が優しかった時代のようにだ。

家猫の幸せは飼い主の私たちが幸せでなければ成立しないように、すべての人が幸せにならなければ個人の幸せは成立しないように思う。


老猫ブウニャンの幸せそうな顔を見ていて幸せを感じる。

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