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【本解説】マーケターのように生きろ

働き方が大きく変わる現代の中で個の力がとても重要になってきています。これからは個の時代という言葉もよく聞くようになりました。しかし中には十分には自分の力だけで価値を生み出すことやお金を稼ぐ能力に自信がないと思う人もいると思います。むしろ自分はこの時代を生き残れるかと心配している方の方が多いと思います。

今回解説する本書の『マーケターのように生きろ』はそんな心配性な方にぜひ読んでいただきたい本です。

なぜ私たちはマーケターのように生きる必要があるのか。その理由は自分を表現することでたくさんの人を魅了することができ、お金を稼げるような人はほんの一握りしかいないからです。中にはアーティストや優秀なビジネスパーソンのように自分を表現することでお金を稼ぐことができる方もいますが、そんな方はほんの一握りです。

ではほんの一握りの人しか際立った『個』を持ち、表現できないのでしょうか。そんなことはありません。実は、ほんの一握りしか持っていない才能をたとえ持っていなくても表現していくことは可能です。表現していくことで自分の想像以上の世界へ行き、上り詰めていくこともできます。

それを実現するために本書では『相手をよく知り、その期待に応える』という生き方が大切とあります。アーティストのように自分を表現するのではなく、相手が何を求めているのかを考え、その期待に応えようと行動することで私たちは他人から求められる人間になることができます。相手をよく知りその期待に応えることで自然とお金を稼ぐことができます。

なぜなら仕事で払われる報酬とは誰かの役に立ったことへの見返りです。つまり他人の感謝の表れが報酬ということになります。

自分を表現することでお金を稼ぐことができるのは1%にも満たないほんの一握りの人だけです。逆にいうと99%の人はこの心得を持って役立つことをするしかありません。

マーケターのように生きるとは

マーケターのように生きるとはどういうことなのかを具体的に紹介していきます。マーケターのように生きる方法を紹介する前に、マーケティングの定義について考えていきます。本書ではマーケティングの定義について次のように書かれています。

マーケティングとは価値を作って・伝えて・届けて・交換することです。


マーケターのように生きるとは何なのか。本書では次のように書かれています。

マーケターのように生きるとは『相手にとって価値を生み出しそれを伝えて相手の持つ価値を交換してもらうこと』です。

マーケターのように生きる=自分らしさを殺すことではありません。大切なことは自分こそが期待に応えられる相手を見つけ、自分のやり方でそれに応えていくことです。自分のやり方で相手に期待に応えるからこそ自分らしさを生み出すことができます。

マーケターのように生きるため

マーケターのように生きるための4つのステップを紹介します。本書ではマーケターのように生きるための4つのステップが次のようにあります。

  1. 市場を定義する

  2. 価値を定義する

  3. 価値を作り出す

  4. 価値を伝える

それぞれのステップについて解説していきます。

市場を定義する

まず1つ目が市場を定義するです。市場を定義するとは価値を提供する相手を決めることです。市場を定義する上で大切なことは市場の大きさと自分にできることのバランスを調整することです。市場が小さすぎるとせっかく自分には価値があると思っていても役に立ったと感じる人は少なくなってしまいます。また自分にできないことは相手に価値を与えることができません。

価値を定義する

続いて2つ目が価値を定義するです。価値とは相手の求めることです。ここでは相手は何に困っていて、何に悩んでいるのかを考えていきます。例えば仕事の習慣のコツよりプロジェクト遂行を上手になるロジカル思考術を紹介していくなど、1層2層深いところの価値です。

ここでは価値の4象限を意識することが大切です。価値の4象限は必ずしも全ての価値を網羅する必要はありませんが自分が得意なことや強みになることがどこに当てはまるかは確認しておきましょう。

価値の4象限

価値をつくり出す

続いて3つ目の価値をつくり出すです。先ほど決めた価値の定義を基に、実際に価値をつくり出します。価値をつくり出さないことには単なる計画で終わってしまい誰の役にも立っていません。価値をつくり出す時に大切なのは、『どのような要素が、どのような価値に結びついているのかを理解すること』です。

そのためには『機能品質・主張・外観』の3つの視点をもとに考えていくことが大切であり分かりやすいです。イメージ付けにくいのは主張ですが、主張は開発コンセプトなどのことです。価値を定義するのところで紹介した価値の4象限です。

この3つの視点の関係は次のようになります。
機能品質は実利価値や保証価値を実現します。
主張・外観は評判価値と共感価値を実現します。

機能品質は科学的や統計的に正しいと証明されてきた仕事方です。外観はプレゼン資料や報告資料にあたり、パワポなどの視覚的に入るものが当てはまります。

価値を作り出す

続いて4つ目が価値を伝えるです。市場も定義し、価値も定義し、価値も作ったあとは伝えるです。中には自分をアピールすることに抵抗がある方もいるかも知れませんが、本書でも紹介されているパナソニックの創設者:松下幸之助さんは良い商品であればあるほどより早くより広くそれを世間に知らせる義務が企業にはあるとおしゃってました。つまりあなたは価値を届ける義務があります。

また価値を伝えるときには次の3つを意識することが大切です。
1、覚えてもらう 
2、好きになってもらう
3、選んでもらう

まずは相手に覚えてもらうところからのスタートです。相手に覚えてもらった次は相手に好きになってもらいます。相手に好きになってもらうことで選んでもらえるようになります。

この3つをどうやって達成するかは本書で詳しく書かれているのでぜひ読んでみてください。今回のnoteは以上です。私自身マーケターのように生きろを書店で見つけた時にすぐに手に取り、目次を読んで購入することを決断しました。結果、買ってよかったですしあなたにもぜひ読んでもらいたいと思っています。

今回のnoteでは重要なポイントに絞って解説してきましたが、まだまだ紹介できていない部分が多いです。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください。リンクを下記に貼っておきます。

今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
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ではまた次の投稿でお会いしましょう!


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