OM-1 と Cactus V6II と オリンパス純正ストロボの接続方法 覚え書き
記載内容
OMDS OMSYSTEM OM-1 と Cactus V6II を使って、オリンパス純正ストロボを接続連動させる手順を、覚え書きとして記載します。
ストロボの型番によって接続時の挙動が異なるため、現場では混乱の極み。
特に、FL-900R は Cactus V6II で正式サポートされていないため、挙動がおかしい点に注意。
FL-600R は比較的安定した接続挙動を示すが、光量が小さく不便。
FL-50R は安定した接続挙動を示すが、今となってはチャージが遅くて不便。
1. Cactus V6II と FL-900R 接続手順
※FP発光(HSS、ハイスピードシンクロ) の同調が撮れているかは、発光源をハイスピードシャッターで撮影して同期確認する。
うまく同期出来ていなくても、光量が小さい場合は1/400sくらいまで同調してしまうため、1/1000s以上で発光部が明るく見えることを確認する。
1-1. RX設定 FL-900R との接続
RX側で電源ON
>ストロボ電源ON
>メニュー
>ダイヤルを1つ右
>FLASH SETUP
>OK
⇒ FL-900R が FP-TTLモード もしくは TTLモード に変わったら接続完了。
※FL-900R は Cactus V6II が自動認識しないことに注意。(上記手順で手動認識させること)
※ FP-TTLモード もしくは TTLモード にならなかった場合は、手動でモードを変更すること。
※ FL-900R は、 FP-TTLモードと TTLモードの実質的な差はなく、どちらでもFP発光が可能。
※Aモード、Mモード、FP-Mモードは、TX側から光量調整が出来ないので注意。
1-2. TX設定 FL-900R で FP-TTL を使用する場合
TX側で電源ON
> メニュー
> FUNCTIONS
> SYNC MODE
> NORMAL HSS
⇒ カメラ側のストロボマークが点灯し、X接点以上のSSが選べることを確認。
⇒ FL-900R 本体の表示が FP-TTLモード になっていることを再度確認。
※ FP-TTLモードになっていないと、X接点以上で発光するのにFP発光にならない点に注意。
1-3. TX設定 FL-900R で TTLを使用する場合
TX側で電源ON
> メニュー
> FUNCTIONS
> SYNC MODE
> HSS OFF
⇒ カメラ側のストロボマークが点灯し、X接点未満のSSしか選べなくなることを確認。
⇒ FL-900R 本体の表示が FP-TTLモード もしくは TTLモードのいずれかになっていることを再度確認。
1-4. FL-900R のZOOMとTX設定
⇒ FL-900R のZOOMディスプレイにAマークが表示されていることを確認。
⇒ TX側では、35mm版焦点距離表示で、24mm、28mm、35mm、50mm、70mm、80mm、105mm(=120mm)、135mm(=180mm)、200mmが連動。
(24mm未満は24mmで停止)
※120mmと180mmはSTEPが存在しないので注意。
2. Cactus V6II と FL-600R 接続手順
2-1.RX設定 FL-600R との接続
RX側で電源ON
> ストロボ電源ON
⇒ FL-600R が FP-TTL-Aモード もしくは TTL-Aモード に変わったら接続完了。
※ Aモード、Mモード、FP-TTL-Mモードは、TX側から光量調整が出来ないので注意。
※ FP-TTL-Aモード もしくは TTL-Aモード にならなかった場合は、手動でモードを変更すること。
※ FL-600R は、 FP-TTL-Aモードと TTL-Aモードの実質的な差はなく、どちらでもFP発光が可能。
2-2. TX設定 FL-600R で FP-TTL を使用する場合
TX側で電源ON
> メニュー
> FUNCTIONS
> SYNC MODE
> NORMAL HSS
⇒ カメラ側のストロボマークが点灯し、X接点以上のSSが選べることを確認。
⇒ FL-600R 本体の表示が FP-TTL-Aモード もしくは TTL-Aモード のいずれかになっていることを再度確認。
※ FL-600R は TTL-A モードになっていても、TX側 の SYNC MODE が NORMAL HSS モードの場合は、キチンとハイスピードシンクロ発光してくれる。(表示が自動でFP-TTL-Aモードに切り替わることはない)
2-3. TX設定 FL-600R で TTLを使用する場合
TX側で電源ON
> メニュー
> FUNCTIONS
> SYNC MODE
> HSS OFF
⇒ カメラ側のストロボマークが点灯し、X接点未満のSSしか選べなくなることを確認。
⇒ FL-600R 本体の表示が FP-TTL-Aモード もしくは TTL-Aモード のいずれかになっていることを再度確認。
2-4. FL-600R のZOOMとTX設定
⇒ FL-600R のZOOMディスプレイにMマークが表示されていないことを確認。
⇒ TX側では、35mm版焦点距離表示で、24mm、28mm、35mm、50mm、70mm、80mmが連動。(それ以外は両端で停止)
3. Cactus V6II と FL-50R 接続手順
3-1. RX設定 FL-50R との接続
RX側で電源ON
> ストロボ電源ON
⇒ FL-50R が FP-TTL-AUTOモード もしくは TTL-AUTOモード に変わったら接続完了。
※ AUTOモード、MANUALモード、FP-MANUALモードは、TX側から光量調整が出来ないので注意。
※ FP-TTL-AUTOモード もしくは TTL-AUTOモード にならなかった場合は、手動でモードを変更すること。
※ FL-50R は、 FP-TTL-AUTOモードと TTL-AUTOモードの実質的な差はなく、どちらでもFP発光が可能。
3-2. TX設定 FL-50R で FP-TTL を使用する場合
TX側で電源ON
> メニュー
> FUNCTIONS
> SYNC MODE
> NORMAL HSS
⇒ カメラ側のストロボマークが点灯し、X接点以上のSSが選べることを確認。
⇒ FL-50R 本体の表示が FP-TTL-AUTOモード もしくは TTL-AUTOモード のいずれかになっていることを再度確認。
※ FL-50R は TTL-AUTO モードになっていても、TX側 の SYNC MODE が NORMAL HSS モードの場合は、キチンとハイスピードシンクロ発光してくれる。(表示が自動でFP-TTL-AUTOモードに切り替わることはない)
3-3. TX設定 FL-50R で TTLを使用する場合
TX側で電源ON
> メニュー
> FUNCTIONS
> SYNC MODE
> HSS OFF
⇒ カメラ側のストロボマークが点灯し、X接点未満のSSしか選べなくなることを確認。
⇒ FL-50R 本体の表示が P-TTL-AUTOモード もしくは TTL-AUTOモード のいずれかになっていることを再度確認。
4.オンストロボのTTL調光接続設定
・MENUボタン長押しでCactusをTTLスルーモードに切り替えられる。
・オンストロボ電源ON>TX電源ON>カメラ電源ON の順番
※ TTLスルーモードONの場合、オンストロボが接続された状態でなければ、A~Dは発光しない点に注意。
※ オンストロボのみがTTLスルーモードになることに注意。
※ A~DはTTLスルーモードにならず、マニュアル調光接続のままである点に注意。
※ オンストロボは、TX側でマニュアル調光補正できなくなる点に注意。
⇒ カメラ側の調光補正がオンストロボに対して有効になる。
4-1. FL-900RをオンストロボTTLで使用する場合
※ この機種は、TTLスルーモードを利用したオンストロボではFP発光できないようだ。
厳密には、出来るときもあるが、FP発光出来る状態に設定をする手順を探し出せなかった。(要追加検証)
TX側を予めTTLスルーモードにして一旦電源OFF
> FL-900R 電源ON
> TX側電源ON
> カメラ電源をON
>メニュー
> ダイヤルを1つ右で CAMERA & FLASH STEUP
> ダイヤルを1つ右で FLASH SYSTEMを表示
> メニューを抜ける
⇒ この状態で、FP-TTLモードにし、1/4000sで撮影すると真っ暗なため、FPモードに切り替わらない様子。
※FLASH SYSTEM の表示画面 OLYMPUS(M43) の右に✓マークが付く場合があるが、付いていればうまく連動している、という訳ではなかった。
※ FP-TTLモード、TTLモード、いずれの場合にも、カメラ側の充電アイコンが何故か消灯し、カメラ側の調光補正が有効にならない。(発光はする)
※ しばらく放置し、スリープから復帰すると、カメラ側の充電アイコンが何故か点灯しており、FP発光の連動が出来ることが確認されたが、電源を入れ直すとダメだったので、正しい接続のための手順がなにかありそう。
4-2. FL-600RをオンストロボTTLで使用する場合
TX側を予めTTLスルーモードにして一旦電源OFF
> FL-600R 電源ON
> Aモードに設定
> TX側電源ON
> FL-600R の表示が FP-TTL-AUTOモード もしくは TTL-Aモード に変化。
> カメラ電源ON
> 何らかの挙動により、FL-600R が FP- TTL-Aモード もしくは TTL-Aモードに変化。
※ ここで FL-600R のモードを変更しても、シャッターを切ると元のモードに戻ってしまう挙動がある場合がある。
(現時点で原因不明、いろいろ試してたうちに直ってしまった)
⇒ 改めて FL-600R でいずれかのモードを選択し、空打ち発光してモードが変化しなければ接続完了。
⇒ FL-600R を FP-TTL-Aモードに設定する場合、SSがX接点以上も選択できることを確認する。
⇒ FL-600R を TTL-Aモードに設定する場合、SSがX接点以下に制限されることを確認する。
※ FPか通常発光かは、オンストロボの設定に依存し、TX側 の SYNC MODE には依存しない。
4-3. FL-50RをオンストロボTTLで使用する場合
TX側を予めTTLスルーモードにして電源OFF
> FL-50R 電源ON
> AUTOモードに設定
> TX側電源ON
> FL-50R の表示が FP-TTL-AUTOモード もしくは TTL-AUTOモード に変化。
> カメラ電源ON
> 何らかの挙動により、FL-50R が FP- TTL-AUTOモード もしくは TTL-AUTOモードに変化。
⇒ 改めて FL-50R でいずれかのモードを選択し、空打ち発光してモードが変化しなければ接続完了。
⇒ FL-50R を FP-TTL-AUTOモードに設定する場合、SSがX接点以上も選択できることを確認する。
⇒ FL-50R を TTL-AUTOモードに設定する場合、SSがX接点以下に制限されることを確認する。
※ FPか通常発光かは、オンストロボの設定に依存し、TX側 の SYNC MODE には依存しない。
5. TX設定 オンストロボをマニュアル調光で使用する場合
・TXオンストロボは、MENUボタンを押しながらダイヤルで光量調整を行う。
下記、追加検証必要
※FL-50RはFP発光が素直に連動可能
※FL-600RはFP発光出来たり出来なかったり?
※FL-900RはFP発光してくれない。
6. 操作方法の覚え書き
・ダイヤル回転で同期光量調整
・A~Dボタンを押しながらダイヤル回転で非同期光量調整
・MENUを押しながらダイヤル回転でオンストロボの光量調整
7. 検証ファームウェア
Cactus V6II
2022/08/28 現在 Ver V62A.001
https://www.cactus-image.com/downloads.html
http://www.imagevision.jp/products/20200210.html
OM-1
2022/08/28 現在 Ver1.2
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