THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2023

レース情報

 距離 72.6km 順位 15位
出走メンバー
 山本元喜、孫崎大樹

レースレポート

オリンピックレガシーイベントとして、開催が決まった多摩ロード。
大都会東京の街中を、大規模交通規制をかけ走るなんて想像つかなかった。

僕が選手の間に経験できるというので、わくわくが止まらなかった。
それも、学生時代に遊びに行っていた府中駅の周辺なども通るので、よりスゴさがわかる。

ゴール地点でもあった味の素スタジアムでは、前日にエキシビションレースが行われた。
その後、チームプレゼンテーションもあったため、前日から参加させていただいた。

エキシビションレースでは、元喜さんといつも通り積極的に動いていく。

1周1kmほどのコースで、何ヵ所かコーナーがあり、そのたびにインターバルがかかるキツいコース。

前々で展開し、元喜さんが逃げに乗ってくれたので、僕は休ませていただく。

どの選手も積極的で逃げが決まってもいつでも射程圏内。

ラスト2周で捕まえ、そのカウンターで僕含む6名ほどが先行。
さらにそこから、ラスト1周のタイミングで抜け出した福岡の横塚選手がそのまま逃げきり優勝。

僕は5位でゴールとなった。

本番レース前に良い刺激が入りました!

その後は、そのまま味の素スタジアム内に入り、チームプレゼンテーションへ。
このイベントの規模の大きさを肌で感じ、より翌日のレースが楽しみになった。

プレゼンテーションの後は、JCLの石橋選手も合流し、3人で自走でホテルへ。
多摩サイをずっと走り、八王子まで帰った。

翌日、朝晩と日中の気温差が激しく、服装に迷いながらの会場入り。
他のチームに偵察にいき、服装選びの参考にする。笑

結局、自分で決めていた服装でいけると判断しゼッケンを付けるなど準備を済ます。

これが、僕の装備。
Photo:Satoru KATO

12月の寒さの中でのレース。
さらに、オフ明けという初めての条件で不安だらけ。
しかし、東京の街中を走れるという興奮が強く、レースを早く走りたいという気持ちになっていた。

パレードスタートから観客が多く、もう楽しい。
さらに、絶対こんなスピードと集団では走れない街中を走れる高揚感はヨーロッパのレースを初めて走った時くらいの感動と衝撃。

プレオリンピックの時もすごかったが、あの時と違い、最後までずっと都市部を走る。

そんな話をパレード中に選手達と話していると、もうすぐリアルスタート。

今回は距離も短く、敢闘賞も熱い。笑
なので、間違いなく序盤から激しいアタック合戦になるだろうと思っていたので、ある程度無視した後の、ここぞのタイミングで動くことにする。

スタートし、いきなりペースがかち上がる。

いや、うちの元喜さんが行っとるがな。笑

そのカウンターでさらに他の選手達もアタック。
予想通り、いや、予想を上回るアタック合戦。
皆、このレースに興奮し、楽しんでいるのだろう。

めちゃくちゃ早いペースでレースは進む。

一度、アタックに反応し前に出る。

かなり早いペースからのアタックなので、前に出るのも大変。
めちゃくちゃキツい。

これは当分決まらないと判断し、危ない逃げ以外は無視することにする。
キナンとしても2人だけなので、全部には反応できない。

ずっと早いペースとそこからアタックの打ち合いなので、街中を走っていると楽しむ余裕がない。
本当にキツい、、、笑

キツくて無の顔。
Photo:Satoru KATO

そうこうしていると、途中に設けられているニュートラル区間に突入。
30km規制が入り、一度落ち着く。

だいぶ集団もへばり始めていたが、ここで休んでしまう。

ニュートラルが開けた途端に第2ラウンドが始まると恐怖を感じる。笑

思った通り、抜けた途端に打ち合い。
しかし、動ける人間が減ってきたのと、前に位置取れている人間が同じメンツになってきた。

これはそろそろ決まる。

位置を下げないようにしておくも、道幅が広く、アップダウンが激しいので、位置が入り乱れる。

下りきる寸前にJCLの山本選手とBS兒島選手、シエルブルー伊澤選手が抜け出す。
つける位置だったので、ついていこうか迷う。

まだゴールまで長く、3人じゃ厳しいのと、追えるチームが多いことから無視する。
(ここで数的不利の影響が、、、)

結果、伊澤選手が遅れるが2人の逃げが決まる。
タイムボードがないが、審判車が入らないこと、目視できる距離から30秒以下の差はわかる。

なんども、追い付きそうになるが追い付かない。
尾根幹に入り、道幅が狭くなる。

BS勢のうまい抑えで集団の勢いがたびたび殺される。

何人か抜け出したりはするが追い付くに至らない。
山本選手が落車し、先頭が1人になる。

抜け出していた数名も捕まえ、何チームかは全部の逃げを捉えたと勘違いしていたらしい。
そのせいもあり、追うチームが出てこない。

キナンとしては動けないため、元喜さんが単発でアタックするしかない。
誘発されて何人かアタックするも、追いつけない。

ここは、数チームがまとまって確実に逃げを潰したいところ、、、

そのままラスト1km。

ほぼ兒島選手の逃げきりが確定。
僕は集団の頭を取り、表彰台を狙う。

BS、愛三、シマノなど、複数名残しているチームがトレインを組む。
うまくBSの番手を取るが、兒島選手を捕まえられないように、いつもみたいにペースが上がらない。

そのため、他のチームに被される。

被される前に出ないといけないのはわかっているが、ゴールまでは長く、ここで1人で出ても持たない、、、

そのまま埋もれてもがけずに終わってしまった。

結果は残念でしたが、スタートからゴールまで途切れることのない観客。
普段からは想像のつかない場所でのレース。

素晴らしい大会に出られたことを嬉しく思う。

今後もどのような形でもいいので、このようなレースを開催してもらいたい。

たくさんの人達の目につき、自転車競技がもっと盛り上がっていけばと思う。

週末のAACAが今シーズンラストレース!
楽しみます!

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