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Tour de Kyusyu St.3 大分ステージ

レース情報

 距離 133km 順位 DNF
出走メンバー
 畑中勇介、山本元喜、ライアン・カバナ
 新城雄大、ドリュー・モレ、孫崎大樹

レースレポート

サーキットを3周したのちに、日田市内へ向け標高差700mを下り、日田市内の周回を5.5周回ってゴールと、ほぼ下りと平坦コース。
前日から降っていた雨は、早朝も降っており、下りが危険なことが予想される。

なので、キナンとしては、総合上位のライアン、ドリューを前方で安全に下れるよう、サーキットから出る前に先頭付近に位置取ることにする。
また、総合のジャンプアップ、各選手それぞれのステージを狙うためにも、キナンらしく攻めていく作戦。

先発隊が着いた時は、まだ路面が濡れていた

スタートするころには、だいぶ路面が乾いてきていたが、所々濡れており、影になっている所などは危険だ。
再度、下りなどでの危険、トラブル回避のためにも位置取りが重要だと確認する。

スタートから、最初のスプリントポイントに向けて、BSがコントロールの意志を見せる。
そのせいか、あまりアタックがかからず、どのチームも様子見のような感じ。

サーキットでは、集団有利なコースなので、ぶっちゃけサーキットから外に出るタイミングが仕掛けところだと、個人的には思っていた。
昨日も下りで大きな差が生まれ、集団も分断されたこともあったので、そこで抜けだし、下りも良いペースで走れば大きなアドバンテージになると考えていた。

最初のSPまでBSがコントロール仕切り、集団のまま通過。
何度か抜け出しがあるものの決定打は生まれない。

僕も前方で様子を伺い、狙っているタイミングを待っていると、
「ドリューがチェーンを外し、遅れている」
と、無線が入る。

すぐさま、集団後方に下がり、待機。
「すぐに復帰したが、車列に入っているから迎えに来てほしい」
と、無線に入ったので、僕と畑中さんが迎えに行く。

ドリューと合流できたのが、サーキット最後の登り口。
もうすぐに外に出てしまうので、無理やり上がっていく。

しかし、集団も外に出る位置取りの重要性を認知しているためか、かなり早い。
心配した雄大さんも下がってきて、3人体制でドリューを引き上げる。

イメージこんな感じwww
※畑中、元喜チェンジで

しかし、サーキットから出ていく道は狭く、うねっており、ほぼ後方のまま下りに入ることになる。

前では、僕が考えていた作戦を元喜さんとライアンが実行しており、下りの前に8人ほどで抜けだしていたみたいだ。

そのまま、3人でドリューを守りながら、下りでも上がれるところは上がっていく。
すると、前で落車が起きていたり、下りの技術差により中切れが起きており、30人ほどが先行している模様。

これは、非常にまずいと判断し、一つ目の短いが登りのKOMで一気に前に上がっていく。
雄大さんが引いてくれ、僕がドリューの後ろで挟んでいく。

コーナーで僕は少し離れてしまったが、ドリューが得意の登りで飛んでいくのが見えた。
雄大さんと合流し、聞くとドリューは1人前に飛んでいき、合流できたと思われる。

KOMを越えると、各チーム混乱している状況を整え始める。
総合リーダーと2位の選手を前に乗せているアスタナ勢は追う意味がないので集団に蓋をする。

位置取りに失敗した他チームにはエース格の選手を乗せれていないチームも多く、総合成績が大きく変わりそうな雰囲気。
僕らも、総合上位のライアン、ドリューの2人と元喜さんを乗せた万全の状態にできたので、この集団を潰したい。

様々なカオスにより、この集団はアスタナのコントロールもあり、一気にペースダウン。
先行する30名ほどと2分差になる。

僕らも監督と常に無線で情報交換を行い、集団に残されている総合上位選手などを伝えた。

キナンとしては、前の3人でステージを狙えるうえに、総合のジャンプアップも狙いやすい状況と、完璧と言って良い状況だ。

この時、前では相変わらずライアンと元喜さんが攻めの姿勢を見せていた。

後ろは、1人も前に乗せれていないトレンガヌが引き始めた。
すでに3人になってしまっているトレンガヌは差をキープするのが精一杯という感じ。

僕らは、安全に下るためにも前に位置取り下っていく。

ずっと下りではなく、アップダウン基調な下りで、以外にもキツいコース。
僕は調子が良いので、楽に感じる。
前に入り、元喜さんたち同様、暴れたかったと悔やんでいた。

日田市内の周回に入る前に、ライアン、広島のダイボール選手、ARAの選手が抜け出したみたいだ。
集団とも2分近くまで開き、最高の展開。

ライアンの勝利と総合2位も見えてきた。

前も20人ほどに減っていたので、なかなか追えない展開。

しかし、後ろの僕らの集団ではトレンガヌに変わり、前に乗せたかったチームが出てきて、連合軍ができあがり、追撃が始まる。
最悪、振り出しに戻っても、足を温存している、僕や雄大さんで攻撃に出たり、ステージも狙える。

そう思った矢先、けん引しているチームの中で落車が起き、僕の目の前に飛んできたので、避ける術なく巻き込まれる。

幸い、フルブレーキで減速し、突っ込んだのでほぼ無傷。
自転車もローターが曲がりブレーキに擦っていたが走れたので、すぐに追う。

一人旅

しかし、チームカーは先頭、集団は追撃ムードでハイペース。
1人で追いつけるわけもなく、僕のレースは終わった。

ライアンは最後まで逃げ切り2位。
ずっとチームの作戦もあり、つき位置の選手に負けてしまった。

惜しくも2位

なので、実質優勝ものの走りをライアンが魅せてくれた。

漢気溢れる走り

ドリューも無事にメイン集団でゴールし、総合を一つ上げることに成功した。

もし、僕もメイン集団でゴールしていたら総合22~24位でUCIポイントを獲得できていたので悔しい結果になった。
初日に勝てなかった分、今日は暴れてやると意気込んでいたので、ショックは大きかった。

すぐに次のレースがあるので、切り替えていく。

4日間、たくさんの応援ありがとうございました!

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