見出し画像

Tour de Kyusyu St.2 熊本ステージ

レース情報

 距離 107.7km 順位 40位 総合 26位
出走メンバー
 畑中勇介、山本元喜、ライアン・カバナ
 新城雄大、ドリュー・モレ、孫崎大樹

レースレポート

今日は、クイーンステージである。
最終日がほぼ下りのコースなので、実質、今日総合が決まる。

キナンは試走で好感触を得ていたドリューで総合を狙う。
もちろん、調子の良いライアン、登れる元喜さんもそれぞれ狙う。

前日から雨と低気温の予報があったので、常に前方に位置取りつつ、3人をいかに周回コースまで安全に温存して連れていけるかを注意して走る。

スタート前から、予想を上回る気温の低さに、僕らだけでなく全チームが苦戦を予想しただろう。

しかし、キナンは前日にエマージェンシーシートをお腹に巻き付ける準備をしていたので、寒いが胴体が冷えにくく、なんとか走れそう。

他のチームも急遽、ごみ袋などを被っていたが、保温能力がケタ違いだろう。

全員、レース以外のキツさとも戦っている顔

スタート前も、いつも以上にスタートラインに並びに行くのが遅い。
5分前ほどからようやく全チーム並び始めた。

スタートしてから阿蘇市内までは、ほぼ下り。アップの意味はなくなるし、スタート直後からストレスフルの天候だ。
なので、全チームぴりついているし、位置取りが最初から激しいことが予想される。

リアルスタートし、予想通り激しい位置取り争い。
チームでの位置取り争いというより、各選手生き残るために前に行くという、別のサバイバルレースが始まる。

阿蘇市に下る、本格的な下りに向けて、チキンレースのような突っ込みがあり、僕は少し位置を下げたが、ライアン、雄大さん、元喜さんは前にいることが確認できた。
ドリューが見えないが、とりあえずは自分が生き残ることに徹する。

下り切り、スプリントポイントに向けたペースアップで集団が伸びる。
SPを越え、少し落ち着いたところで確認すると、集団が40人ほどしかいない。

下りでぶちぶちに千切れたみたいだ。
ドリュー、畑中さん以外は全員前にいたが、ドリューの位置が心配だ。

確認のため、後ろにしばらくいると、畑中さん含む30人ほどが追いついてきたが、ドリューがいない、、、
「後ろに下がり、迎えに行くしかないか」
と、迷っているタイミングで無線が入る。

「ドリュー含む8名ほどが集団から少し離れた所で遅れている。
2人迎えに来て、登りまでに運んでほしい。」

すぐに僕と畑中さんが下がる。

チームカーの隊列を縫いながら前に上がってくるドリューを発見。
すぐに、畑中さんと僕で前後に挟み、確実に引っ張り上げる。

最初のポイント、箱石峠の入口にはなんとか集団に追いつき、少し体制を整え、すぐに無理くり先頭まで上がる。
前では、キナンが固めていたので、うまく合流できた。

僕は少し休ませてもらいたかったが、アタックが始まっている。
元喜さん、雄大さん、ライアンが対応してくれているので、少し休む。
何とか、キナンの隊列を崩さないよう、ドリューの位置を守るためにも、僕も位置を下げずに前で耐える。

箱石峠を無事クリアし、少し先行していた選手を全て捕まえると、雄大さんが前を引き始めた。

たぶん、この先周回コースまでの区間が下りで、エースたちが安全かつ集団に埋もれないように前を引いて位置を確保する動きだろう。
すぐに僕も前に上がり、引き始める。

正直、周回コースの登りで僕ができることは少ない。
ここで、力を使い果たしてでも周回までチームを守る。
と、覚悟を決めて引いていく。

雄大さんと2人で、20km程をローテーション。周回コースに入るところで、JCLが上がってくる。
ここで譲ると下がってしまって埋もれるので、張り合う。

ライアンが僕の番手についているのを確認し、そのまま登りへ。

なんとか、3人を前方で登りに入れた。

トレンガヌの選手がアタックしたのを皮切りに、ペースが上がり、僕のお役は御免。

ライアン、元喜さん、ドリューを先頭付近で送りだし、後は完走目指して走る。

送り出した直後、まじでキツかった、

このコース、普通に走るだけでもキツイが、先頭から遅れすぎると完走しても完走扱いにならない。
しっかり完走できるように落とし過ぎないように坦々と走る。

同じように遅れた選手達とパックを組み、協調して走る。

そこからは、坦々と走り続けた。
僕は冷えたら終わりだと思って、少し強めに踏んでいく。

以外にも足が少し回復して、いいペースで走れた。

回復して、リラックスできている

前では、ライアンが抜け出したと無線で入る。
1人逃げで、40秒稼いだ。

「これは決まるのでは?
 頑張れ!」

と、思う反面。
もし、勝てばリーダーチームになるので、明日仕事が待っている。

「足を温存して走らなければ、、、」
と、先頭で頑張っているライアンに想いを馳せながらも、こちらはこちらで楽に完走を目指す。

が、一度しっかり先頭を踏んで、疲れてるので、もう楽もくそもない。笑

わりといいペースのメンバーで回せたからか、第3パックに追い付き、そのままゴール。

ライアンは最後、追いつかれて8位。
ドリューはその後のパックでゴールし14位。
それぞれ総合8位と13位になった。

明日もキナンらしく攻めの走りで、総合ジャンプアップと勝利を狙っていく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?