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Tour de Kyusyu St.1

レース情報

 距離 144km 順位 6位
出走メンバー
 畑中勇介、山本元喜、ライアン・カバナ
 新城雄大、ドリュー・モレ、孫崎大樹

レースレポート

今大会、最長レースかつラインレース。

福岡の各都市を巡りながら2つの山岳を越え、最後はゴール前7kmに短いがパンチのある峠を超えてゴール。

2つ目のKOMをうまく越えれれば、チャンスがあると睨んでいた。
また、日田に滞在中に試走をできており、イメージはバッチリ。

チームとしては、大きなミスをせずに、ドリュー、ライアン、元喜さんをタイム差を失わずにゴールしたい。

久しぶりのメディアドーム

僕が理想通り、最後の山岳を前でパスできればステージも狙う。

パレードが8kmと長いため、アップせずリラックスしてスタート。

初めはアップダウンのあるバイパスを走るので、アタック合戦が長引く。
キナンとしてはチーム力のあるアスタナやボルトンの逃げを注意したい。

どのチームも思惑が同じか、しっかり逃げを選別し、なかなか決まらない。

そんな中、最初のスプリントポイントに向けて、BSがコントロールを始める。
僕も流れで取れるなら取っておく。

ということで、BSの後ろに位置取る。

BSがコントロールのままSPへ。
流れで取れると思ったところで、1人に差されて4位。
ポイントとボーナスタイムも取れず、、、

SP直後にアタック合戦が再び始まり、2名が抜け出す。
その後、追走に2名出たが、どの選手も要注意選手ではないため、キナンはスルー。

再び、BS、ボルトン、アスタナと力のあるチームがコントロールを開始。
何ヵ所か危険ポイントと山岳では絶対に遅れられないため、コントロールチームの後ろを位置取る。

スタート前の歓談

そのまま最初のKOMを通過。
逃げが2分ほどで逃げているおかげで、集団は一定ペースだ。

2回目のKOMがある山岳は10分強を登り、道も狭いため、力差が大きく出るし、登りに入る位置もかなり重要。

そのことをどのチームもわかっているため、位置取り争いが激しくなり始める。

そのタイミングで僕の左のシューズのひもが切れてしまう。

すぐに無線でチームカーに伝え、予備シューズの左だけ出してもらう。
取りに行こうと下がって、待っているタイミングで落車が発生。

なんと、畑中さんが巻き込まれた。
幸いにもほぼ無傷で問題はなさそう。

だが、この落車で集団とチームカーに差ができてしまう。
もうすぐ登りで位置取りが重要なところでチームカーに下がるのはリスクだ。

この状態でも一応、踏めるし走れる。
そのまま行くか、迷っていると無線で間に合うと連絡が入ったため、受け取りに向かう。

止まるか聞かれたが、このタイミングで止まりたくないし、走りながら靴は履けるので、走りながら受けとることをお願いする。

ちょっとツールとかで見るやつや!
って思いながら、交換する。笑

まさか、自分にこういった事が起こるとは、、、
だが、しっかり予備シューズを用意していることで事なきを得る。

スムーズな交換で、すぐに集団復帰し、前方に上がる。

うまくチームに合流でき、割りと前方で登りに突入。

少しずつ、前のペースが上がり何人か抜け出した模様。
逃げも頂上までには捕まえられるペース。

ここで、僕は選択を迫られる。
無理をすれば、メイン集団でクリアできる。

少し下がるが、後ろには各チームのスプリンターが揃った、第2のメイン集団がある。

僕は勇気ある撤退を選択。
スプリンターグループは30人ほどおり、それなりに足のある選手が揃っているため、この後の下りで十分追い付くと判断した。

ここで、無理して前についていき、足を削るのは得策ではない。

前にはライアン、ドリュー、元喜さんの3人もいる。

などと、考えながら足を残しつつ登りをクリア。
その後30人ほどの第2集団で前を追う。

メイン集団も20人ほどおり、ここもちゃんと回っているのか、中々追いつかなかった。
が、焦らずに無理して引いたりなどせず、足を残しながらローテーションを回す。

残り12km地点ほどで、メイン集団に追い付き、50人ほどの集団になる。
この後、最後のパンチある登りに入る。

ここは、2つ目のKOMよりも道幅も狭く、路面が荒れているため、位置取りがかなり重要。
すでに、前にいた元喜さん、ライアン、ドリューがいい位置にいたので合流した。

残り7~8km地点から始まる登りに向けて位置取りが始まる。
元喜さんを先頭にめちゃくちゃいい位置で登りに入る。

JCLが先頭でペースをあげ始める。

一気に集団が減り初じめるが、前から10番目くらいに、キナンは残る。

KOMまで残り1kmを切った辺りで、JCLのプラデス選手がアタック。
そこに反応してついていく。

ここで、前はドリューと僕含む10名ほどに絞られる。
そのまま、プラデス選手が登り切った後、単独先行。
下りに入り、かなりテクニカルかつ路面が悪いので、全神経を集中する。

先頭は皆、勝利のために速い。
必死に食らいつく。

下り切る頃に、下りが速かったアスタナの選手がプラデス選手に追走をかける。
が、集団も許すはずもなく、追う。

僕は残っている選手を見渡し、BS兒島選手をマーク。
彼もあの登りを耐えたがキツそう。

番手にはまり、自分のスプリントができれば勝てると判断。
足も十分残っている。

少し牽制が入りそうになるも、ドリューが追ってくれる。
集団が1つになる。

ラスト1.5km。

まだまだ落ち着かせる。

ラスト1kmを切り、スプリントの雰囲気が出る。
EFの選手がここでペースを上げるが、兒島選手がうまくはまり、その後ろに僕。

良い流れ。
いける。

ラスト500m。
後ろの選手が上がろうとするも、まだ早い。

ラスト200m。
兒島選手ももがくタイミングより、少し早めに僕もスプリントへ。
が、その同じタイミングで後ろから被せられ、ラインを失う。

被せられ探すも隙間がない

兒島選手も伸びない。
捲りきて、自分に被せた選手も伸びない。

後ろに下がり、そのさらに大外から行くかと思うも、さらに横に広がっている選手が見える。

左は別の選手たちがもがいているので、無理。

やってしまった。
ラインが完全に塞がっている。

と、どうしようもないまま、ゴールへ。

溜めていた足を出すことなく、終わってしまいました。

最後は、元喜さんに前で入ってもらい、ドリューも僕のスプリントを信じ、まとめるような動きをしてくれた。

今シーズンはこういった場面が多く、ただ今日はいつも以上にうまくいっていた。
勝てる自信もあった。

最後の自分のタイミングや見渡しが甘く、結果に繋げられなかった。
一生引きずるレベルの悔しいレースでした。

明日はチームのために動きたい、、、


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