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双子出産記

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双子を妊娠し、経膣出産するまでの話です
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双子出産記#5 病院や分娩方法を「選ぶ」ことはできたのか

双子出産記#5 病院や分娩方法を「選ぶ」ことはできたのか

ちょっと話が前後するけれど、病院や分娩方法について書き残しておきたい。

〇〇〇

まず病院選びについて。
こちらは私の場合、ほぼ選択肢はなかった。近所のクリニックで双子妊娠を確認し、「うちでも帝王切開であれば、受け入れた実績はあります」と最初は言われていた。
しかし診察の度に転院を勧められ、妊娠5か月ちょうどで紹介状をもらって大きい病院に移ることになった。特に何か母子に不安要素があったわけではな

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双子出産記#4 2歳長男と暮らしながら、双子の妊婦でいるということ

双子出産記#4 2歳長男と暮らしながら、双子の妊婦でいるということ

長男のときと、今回の妊娠での最大の違いは何か?と聞かれたら、それはもう、「2歳児が家にいること」に尽きる。

私の場合は単胎か多胎かの違いより、上の子の有無による違いが何より大きく感じた。
まず、つわりだろうとお腹が張っていようと、2歳は容赦してくれない。具合の悪そうな母を心配してくれたことも何度かあったけど、まだ2歳。
ゴミ袋を抱えて嘔吐していたら、「おかし食べてるぅ?なにたべてるぅ?」と袋を奪

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双子出産記#3 安定期とカミングアウト、そしてかゆみとの戦い

双子出産記#3 安定期とカミングアウト、そしてかゆみとの戦い

安定期に入ってからは、わりと平穏な日々だった。
とはいえ、正確に言えば双子には安定期というものはないらしい。
いつ緊急入院になってもいいように準備しておくよう言われていた。

実際、子宮頚管(子宮の入り口の長さ。短すぎると赤ちゃんが出てきてしまう)も検診のたびに少しずつ短くなり、毎回「今日こそ入院かも…」とドキドキしながら通院した。

一方で、お腹の子たちの成長はすこぶる順調だった。
双子は小さめ

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双子出産記#2 新春つわりスペシャル〜風邪と花粉症、副鼻腔炎を添えて〜

双子出産記#2 新春つわりスペシャル〜風邪と花粉症、副鼻腔炎を添えて〜

年明けすぐ、双子妊娠が分かる前からすでに体調が悪かった。
年末の食べ過ぎで胃腸の調子が悪いのかなぁとも思っていたけど、今思えばこれはつわりの始まりだった。

妊娠5週目という超初期から吐き気がスタート。あれよあれよという間に食べれないが増え、じゃがりこと梅飴が主な栄養源となった。

長男の妊娠初期より症状が重くて、「2人分だから仕方ないか」なんて自分を励ましてみたりしたけれど、調べてみたらつわりの

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双子出産記#1 妊娠がわかったとき

双子出産記#1 妊娠がわかったとき

「あれれ、ふたつあるよ、ミラクルだね〜!」
先生の言うとおり、エコーの画面には胎嚢と思われる白い影が2つ映っていた。
2つ、私の中に命が宿っているらしい。
「ミラクル」なんて言葉を自分に向けられたのは初めてだ。
戸惑いの中にいる私には、その耳慣れないポジティブな単語と、先生の明るい声がとても頼もしかった。

○○○

妊娠検査薬で陽性を確かめてから病院へ行ったので、妊娠してるだろうとは分かっていた

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